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そして未来へ
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『朔也、入れて』
おしまいだと言った朔也の言葉など聞こえていなかったのように、陽が強請る。
こう言った時には引かない頑固な陽の性格を忘れていたわけではないが、ここで都合よく陽に合わせるわけにはいかない。
『今日はダメだ』
陽との攻防ではない。己との闘いだ。大人の余裕と理性で勝ってみせる。
陽の柔らかな髪を撫でながら、陽を寝かしつける作戦へと変更する。既に疲労困憊の陽が寝た後に風呂に入れても目を覚ますようなことはない。
これまでも事後に気を失うように眠ってしまうことが多かった陽なら、今夜もこのまま眠りにつくだろう。
それなのに。
あろうことか、陽がもだもだと身体を起こし始めるのだ。
『陽?』
ことの成り行きを見守る朔也に馬乗りになった陽が、これから何をしようとしているのか恐らくは想像の通りだろう。
しかし、これまで朔也から与えられるばかりだった陽は、何をどうすればいいのかわからない。
朔也に跨がり滾った剛直を掴んだまま、動きが止まってしまう。
そんな陽を下から見上げると言う新鮮なアングルで朔也の中心は更に熱を帯びる。
このままでは埒が明かないが、少し手伝うふりをして、いつものように気持ちよくなれなかったら疲れている陽は諦めるのではないだろうか。
陽の腰辺りを両腕で支えながら、朔也の剛直の真上に陽の秘蕾が来るように身体の位置を調整する。
でも、それ以上は何もしない。
頑固な陽らしい。自分でどうにかしようと少しずつ少しずつ腰を下ろすのだが、思うようにはできないのだろう。
『入らない…』
何度挑戦しても思うような結果が得られない。それなのに陽の茎は腹につくほど立ち上がっている。
朔也だけではない。陽もこの状況に興奮しているのだ。
その事実が更に朔也を煽るのだが、ここで負けるわけにはいかない。陽にではなく己に。
陽が諦めるか、飽きるか、疲れて眠ってしまうか、それまで負けるわけにはいかない。
『あっ あぁっ』
それは偶然以外の何物でもなかった。散々失敗していた陽が後孔に剛直を埋めることに成功してしまったのだ。
しかも勢い任せに腰を落として一気に奥まで挿入してしまった。
『陽!痛くないか?』
肝を冷やした朔也の声など陽には聞こえてはいないのだろう。
前後左右にに腰を揺すり、お気に入りのポイントを探そうとしている。
ここまでセックスに積極的な陽を見たのは初めだ。積極的になどならずとも、余るほどの快感を与えられるのだから、当たり前だとも思う。
今だって疲労も睡魔もないわけがないのに。
陽は朔也を求めている。
求められているのなら与えたいと思うのが男の性だろう。
大人の余裕も理性も、どこか遠くへ消えていった。
おしまいだと言った朔也の言葉など聞こえていなかったのように、陽が強請る。
こう言った時には引かない頑固な陽の性格を忘れていたわけではないが、ここで都合よく陽に合わせるわけにはいかない。
『今日はダメだ』
陽との攻防ではない。己との闘いだ。大人の余裕と理性で勝ってみせる。
陽の柔らかな髪を撫でながら、陽を寝かしつける作戦へと変更する。既に疲労困憊の陽が寝た後に風呂に入れても目を覚ますようなことはない。
これまでも事後に気を失うように眠ってしまうことが多かった陽なら、今夜もこのまま眠りにつくだろう。
それなのに。
あろうことか、陽がもだもだと身体を起こし始めるのだ。
『陽?』
ことの成り行きを見守る朔也に馬乗りになった陽が、これから何をしようとしているのか恐らくは想像の通りだろう。
しかし、これまで朔也から与えられるばかりだった陽は、何をどうすればいいのかわからない。
朔也に跨がり滾った剛直を掴んだまま、動きが止まってしまう。
そんな陽を下から見上げると言う新鮮なアングルで朔也の中心は更に熱を帯びる。
このままでは埒が明かないが、少し手伝うふりをして、いつものように気持ちよくなれなかったら疲れている陽は諦めるのではないだろうか。
陽の腰辺りを両腕で支えながら、朔也の剛直の真上に陽の秘蕾が来るように身体の位置を調整する。
でも、それ以上は何もしない。
頑固な陽らしい。自分でどうにかしようと少しずつ少しずつ腰を下ろすのだが、思うようにはできないのだろう。
『入らない…』
何度挑戦しても思うような結果が得られない。それなのに陽の茎は腹につくほど立ち上がっている。
朔也だけではない。陽もこの状況に興奮しているのだ。
その事実が更に朔也を煽るのだが、ここで負けるわけにはいかない。陽にではなく己に。
陽が諦めるか、飽きるか、疲れて眠ってしまうか、それまで負けるわけにはいかない。
『あっ あぁっ』
それは偶然以外の何物でもなかった。散々失敗していた陽が後孔に剛直を埋めることに成功してしまったのだ。
しかも勢い任せに腰を落として一気に奥まで挿入してしまった。
『陽!痛くないか?』
肝を冷やした朔也の声など陽には聞こえてはいないのだろう。
前後左右にに腰を揺すり、お気に入りのポイントを探そうとしている。
ここまでセックスに積極的な陽を見たのは初めだ。積極的になどならずとも、余るほどの快感を与えられるのだから、当たり前だとも思う。
今だって疲労も睡魔もないわけがないのに。
陽は朔也を求めている。
求められているのなら与えたいと思うのが男の性だろう。
大人の余裕も理性も、どこか遠くへ消えていった。
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