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それぞれの愛の形
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バイトが終わり外に出ると冬の冷たい空気が頬を撫でた
吐き出す息は白く 家路を急ぎたくなる
いや寒さだけが家路を急ぐ理由ではない
今日は一ヶ月ぶりに亘が訪うことになっている
ここ最近 仕事で多忙を極めた亘と大学生の僕は なかなか時間が合わせられず寂しい日々が続いていた
久しぶりの逢瀬を想えば家への足取りも自然と軽くなる
『早く帰って準備しなきゃ』
夕ご飯の買い物は昨日のうちに済ませた
部屋の掃除と布団干し 夕ご飯の下拵えは今朝済ませた
あとは帰宅してからビーフシチューをもう1度温めればいいだろう
そして僕は もう1つ大切な準備をしなければいけない
亘を部屋に迎え入れる為の大切な準備を
自宅アパートに戻り そのまま浴室へと直行する
元々薄く ほとんど目立たない髭ではあるが それでも念入りにカミソリをあてる
男にしては長めの髪を洗いトリートメントもする
シャワーを浴びて浴室から出たら鏡に映る自分を変身させていく
ファンデーションを塗り頬にはチーク 生まれつき長い睫にはマスカラを少々 眉尻を少しだけ描き足してルージュをひく
『なに着ようかな』
クローゼットの中には普段の僕が着ることはない女性物の洋服が何枚かスタンバイしている
寒いからニットのワンピースにしよう
細くもなく太くもない脚にストッキングを履きガータベルトでおさえる
薄い胸に それなりのブラジャーを付け 共布で誂えられたサイドを紐で結ぶタイプのショーツも身に付ける
その上から フロントファスナーのワンピースを纏えば準備は万端だ
出来映えは悪くないと思う
自己採点は まあまあの及第点
亘は 喜んでくれるだろうか 興奮してくれるだろうか
期待と不安が入り交じる
時計の秒針が時を刻む音が妙に大きく感じるほど静かな部屋で亘を待つ
程無く鳴ったインターホンが待ち人の来訪を告げる
そっと玄関扉を開け 極上の笑みを浮かべた麗人を部屋に招き入れる
『久しぶりだな 流星』
穏やかなバリトンが 僕の名前を呼ぶ
『亘 待ってたよ』
彼の首に腕を回せば いつものように抱き上げてくれる
それは幼子を抱き上げるような縦抱きで 何度されても少しだけ恥ずかしい
そのままリビングまで 何歩かで移動する間 その恥ずかしさを誤魔化すように 少しだけ怒ったふりをする
『亘!僕 子供じゃないんだから!』
『そうだな 子供はガータベルトなんて着けない』
僕を抱き上げたことでニットワンピースの中が どうなっているのか 感触だけでバレてしまったのだろう
自分で選んで 身に付けたものなのに改めて言われてしまうと 僕は耳まで赤くなっているはずだ
新たな恥ずかしさを上乗せされ 必殺『話逸らし攻撃』に出る僕
『先に食事にする?シャワー浴びる?』
少し考えた亘は 僕をソファにおろし
『シャワー浴びてくるよ』
あっさりと浴室に向かってしまう亘に少々恨めしさを抱きつつ 僕はエプロンを着け小さなキッチンでビーフシチューに火を入れる
バゲットを少し厚めに切って サーモンのカルパッチョの味を整える頃には バスローブ姿の亘がタオルを首に掛けたまま冷蔵庫を開ける
ペットボトルのミネラルウォーターを半分ほど飲み干したところで僕の後ろに立ち 手は不穏な動きを始める
右手はエプロンとワンピースの隙間で胸を弄りつつ 左手はストッキング越しに太腿を這い回る
『あぁっ』
僕から甘い声が上がると 耳殻を甘噛みしながらワンピースのフロントファスナーに手を掛ける
後ろから抱き締められたままで身動きできないのをいいことに 亘の手は みるみる僕を昂らせる
『食事は?』
一応聞いてみただけ ここで手を止められたら正直キツい
『流星を食べてから』
亘も焦らすつもりはないらしい
縺れるようにベッドになだれ込めば 息の荒い亘が僕を組み敷いた
エプロンを着けたままワンピースの前を割ると鎖骨に舌を這わせる
エプロンをずらし胸を隠す薄布の上から簡単に突起を見つけ出される
亘と付き合い始めた頃からグズグスに開発された そこは薄布越しでもわかるほど くっきりと立ち上がっている
もっと直接的な刺激を求めている僕にとってエプロンもワンピースも そして胸を隠す薄布も邪魔なこと この上ない
それでも僕は自ら服を脱ぐようなことはしない
亘が女装している僕を愛してくれるから
いつも着衣のまま散々に焦らされて1枚ずつ楽しむように剥かれていく
肌を隠すものがなくなる頃には女性物のショーツが白濁で汚れていることも 屡々だ
今夜の亘はエプロンが お気に召したようだ
エプロンの下から器用にワンピースだけを剥ぎ取って 下着姿にエプロンと言う なんともチグハグな格好で獣のように四つん這いの姿勢をとらされる
その上から やはり獣のように 僕を被った亘は 僕の胸の突起をクニクニと弄んでいる
胸を覆っていた薄布は ホックが外され肩のストラップだけで胸とエプロンの間で揺れている
もどかしい刺激に耐えきれず 自らを慰めようとすれば 亘の腕に阻まれる
『俺がいるのに自分で触るなんてダメだよ』
亘の左手は僕の脇腹をなぞるように下りて紐付きの小さな薄布で隠された僕の中心の輪郭を確かめる
『小さい布では隠しきれないね もう勃ってる』
左側の紐だけを そっと解いて熱い中心に触れられれば 我慢できずに透明の粘液が雫をつくる
それを塗り広げるように尖端を撫でらて お腹の奥が疼き始める
胸の薄布とエプロンはそのままに 僕の中心を隠していた薄布は しゅるっと音を立てて取り払われた
亘の指先で温められたローションを後孔に馴染ませられる
襞の1つ1つを 愛おしむように伸ばされ 揉み込まれれば 後孔は亘の指先を中へ中へと誘い込む
亘自身を挿入れてくれないばかりでなく 指を増やしてくれる気配さえない
『亘 わ たる もっと もっとぉ』
嬌声を上げる僕を宥めるように 背中を撫でながら指を動かす亘も 既に昂りが苦しいはずだ
僕の太腿に時折あたる亘自身が これでもかと言う程に硬くなっているのがわかる
『流星 ダメだ 久しぶりなんだから』
僕を傷つけないが為の その行為は 逆に僕を追い詰める
もう亘の形を覚えた僕の中は少々乱暴にされたって大丈夫なのに
随分と長い時間をかけてグズグスにされた僕は 既に何も考えられなくなっている
コンドームをつけ後ろから挿入しようとする亘を振り返り 懇願の眼差しを送る
『前から挿入れて』
ゆっくりと仰向けにされ
『前からでキツくないか?』
伺うように僕の瞳を覗き込む亘に小さく頷く
多少キツくても 亘を抱き締めたい
亘に抱き締められたい
未だ着けたままのエプロンの裾を捲られ すっかり昂ったそれの裏筋をチュクチュクと擦られる
我慢のきかない僕自身は透明の粘液を更に溢れさせ中途半端に捲り上げられたエプロンの裾を汚していく
散々に解されたと言うのに 亘の挿入は慎重で なかなか奥を攻めてくれない
もどかしい熱がお腹の奥に蓄積されて ゆるゆると腰が動いてしまう
それを咎めるように突然 亘が奥まで挿入して
『俺を使って自慰をするのか?』
2人なのだから互いに気持ちよくなるのが当然だろ?
と言われてしまえば 後は亘に翻弄されるばかりだ
いつの間にか肩のストラップを腕から抜かれた胸を覆う薄布も剥ぎ取られ 乱れたエプロン1枚にされてしまう
そのエプロンをずらされ胸の突起を嬲られながら お腹の奥を攻められる
僕は何も出さずに快感の頂上を極め そこから降りてこられない
そのまま揺さぶられ続け 亘自身が僕の中で質量を増す
眉間に皺を寄せ一瞬動きを止めた亘は その後の余韻を楽しむように何度か腰を揺らす
そっと引き抜き手際よくコンドームを始末すると 僕の中心をチュクチュクと扱く
僕がはじめに出してしまうと 亘を受け入れている そこが痛むことを知っているのだろう
『わ たる イく』
手の動きを早め 僕の舌を亘のそれで絡めとるような濃密なキスでスパートをかける
亘の手と エプロンの裾を汚した僕の白濁を恍惚の表情で眺める亘は久しぶりの逢瀬に満足してくれたように見える
そして それは僕も同じ
亘は女性を恋愛対象とはしてない
生粋のゲイではあるがパートナーには女装を求める
女性物の服を脱がせ最奥から昂った男性自身が出てくることに興奮するらしい
ゲイの世界でもなかなか理解者が少ない性癖だろう
対する僕は女装と言う これまた特殊な性癖を持って産まれてきた
そんな僕らはゲイタウンで出逢い 身体の関係から始まった
最初は欲を満たす為だけのパートナーであったはずが もう随分と長く この関係が続いている
『流星 そろそろ一緒に住まないか?』
1ヶ月逢えなかったことで僕の存在が亘にとってどんな位置付けなのか
それを真摯に考えてくれたようだ
別に常に女装した僕を側に置きたいわけではないと言う
僕の生活を制限するつもりもないと言う
だけど
『大切なヤツと もっと同じ時間を過ごしたいと思うのは自然なことだろ?』
平然と言ってのける亘は少し性格が悪い
僕はずっと前から亘に溺れてる
重くならないように身体の関係だけだと自分に言い聞かせていたのに
だからこそ僕も亘に答える
『2人で住むなら引っ越さないとね』
普段の僕の洋服と亘に愛される為の洋服
『僕は1人で2人分のクローゼットが必要だからね』
どちらからともなく抱き締めあえば2人の未来への想いが一致する
これから亘に愛される為の服は増えていくのだろう
2人の白濁で汚れること間違いなしの洋服たちが
きっかけは互いの性癖の一致だった
そして それはやがて2人に真実の愛を運んでくれた
気づかぬうちに なくてはならないパートナーを得た僕達は なかなかに幸運なのだろう
少なくない人たちが 僕達の性癖には顔を顰めるかもしれない
正直それは 少し後ろめたくて 少し辛い
この先も幾度となく そんなことを思い 悩んだりするのだろう
それでも2人生きていけば 例え 後ろ向きな思考に支配される瞬間があっても また前を向けるはずだ
これが僕たちの愛の形なのだから
吐き出す息は白く 家路を急ぎたくなる
いや寒さだけが家路を急ぐ理由ではない
今日は一ヶ月ぶりに亘が訪うことになっている
ここ最近 仕事で多忙を極めた亘と大学生の僕は なかなか時間が合わせられず寂しい日々が続いていた
久しぶりの逢瀬を想えば家への足取りも自然と軽くなる
『早く帰って準備しなきゃ』
夕ご飯の買い物は昨日のうちに済ませた
部屋の掃除と布団干し 夕ご飯の下拵えは今朝済ませた
あとは帰宅してからビーフシチューをもう1度温めればいいだろう
そして僕は もう1つ大切な準備をしなければいけない
亘を部屋に迎え入れる為の大切な準備を
自宅アパートに戻り そのまま浴室へと直行する
元々薄く ほとんど目立たない髭ではあるが それでも念入りにカミソリをあてる
男にしては長めの髪を洗いトリートメントもする
シャワーを浴びて浴室から出たら鏡に映る自分を変身させていく
ファンデーションを塗り頬にはチーク 生まれつき長い睫にはマスカラを少々 眉尻を少しだけ描き足してルージュをひく
『なに着ようかな』
クローゼットの中には普段の僕が着ることはない女性物の洋服が何枚かスタンバイしている
寒いからニットのワンピースにしよう
細くもなく太くもない脚にストッキングを履きガータベルトでおさえる
薄い胸に それなりのブラジャーを付け 共布で誂えられたサイドを紐で結ぶタイプのショーツも身に付ける
その上から フロントファスナーのワンピースを纏えば準備は万端だ
出来映えは悪くないと思う
自己採点は まあまあの及第点
亘は 喜んでくれるだろうか 興奮してくれるだろうか
期待と不安が入り交じる
時計の秒針が時を刻む音が妙に大きく感じるほど静かな部屋で亘を待つ
程無く鳴ったインターホンが待ち人の来訪を告げる
そっと玄関扉を開け 極上の笑みを浮かべた麗人を部屋に招き入れる
『久しぶりだな 流星』
穏やかなバリトンが 僕の名前を呼ぶ
『亘 待ってたよ』
彼の首に腕を回せば いつものように抱き上げてくれる
それは幼子を抱き上げるような縦抱きで 何度されても少しだけ恥ずかしい
そのままリビングまで 何歩かで移動する間 その恥ずかしさを誤魔化すように 少しだけ怒ったふりをする
『亘!僕 子供じゃないんだから!』
『そうだな 子供はガータベルトなんて着けない』
僕を抱き上げたことでニットワンピースの中が どうなっているのか 感触だけでバレてしまったのだろう
自分で選んで 身に付けたものなのに改めて言われてしまうと 僕は耳まで赤くなっているはずだ
新たな恥ずかしさを上乗せされ 必殺『話逸らし攻撃』に出る僕
『先に食事にする?シャワー浴びる?』
少し考えた亘は 僕をソファにおろし
『シャワー浴びてくるよ』
あっさりと浴室に向かってしまう亘に少々恨めしさを抱きつつ 僕はエプロンを着け小さなキッチンでビーフシチューに火を入れる
バゲットを少し厚めに切って サーモンのカルパッチョの味を整える頃には バスローブ姿の亘がタオルを首に掛けたまま冷蔵庫を開ける
ペットボトルのミネラルウォーターを半分ほど飲み干したところで僕の後ろに立ち 手は不穏な動きを始める
右手はエプロンとワンピースの隙間で胸を弄りつつ 左手はストッキング越しに太腿を這い回る
『あぁっ』
僕から甘い声が上がると 耳殻を甘噛みしながらワンピースのフロントファスナーに手を掛ける
後ろから抱き締められたままで身動きできないのをいいことに 亘の手は みるみる僕を昂らせる
『食事は?』
一応聞いてみただけ ここで手を止められたら正直キツい
『流星を食べてから』
亘も焦らすつもりはないらしい
縺れるようにベッドになだれ込めば 息の荒い亘が僕を組み敷いた
エプロンを着けたままワンピースの前を割ると鎖骨に舌を這わせる
エプロンをずらし胸を隠す薄布の上から簡単に突起を見つけ出される
亘と付き合い始めた頃からグズグスに開発された そこは薄布越しでもわかるほど くっきりと立ち上がっている
もっと直接的な刺激を求めている僕にとってエプロンもワンピースも そして胸を隠す薄布も邪魔なこと この上ない
それでも僕は自ら服を脱ぐようなことはしない
亘が女装している僕を愛してくれるから
いつも着衣のまま散々に焦らされて1枚ずつ楽しむように剥かれていく
肌を隠すものがなくなる頃には女性物のショーツが白濁で汚れていることも 屡々だ
今夜の亘はエプロンが お気に召したようだ
エプロンの下から器用にワンピースだけを剥ぎ取って 下着姿にエプロンと言う なんともチグハグな格好で獣のように四つん這いの姿勢をとらされる
その上から やはり獣のように 僕を被った亘は 僕の胸の突起をクニクニと弄んでいる
胸を覆っていた薄布は ホックが外され肩のストラップだけで胸とエプロンの間で揺れている
もどかしい刺激に耐えきれず 自らを慰めようとすれば 亘の腕に阻まれる
『俺がいるのに自分で触るなんてダメだよ』
亘の左手は僕の脇腹をなぞるように下りて紐付きの小さな薄布で隠された僕の中心の輪郭を確かめる
『小さい布では隠しきれないね もう勃ってる』
左側の紐だけを そっと解いて熱い中心に触れられれば 我慢できずに透明の粘液が雫をつくる
それを塗り広げるように尖端を撫でらて お腹の奥が疼き始める
胸の薄布とエプロンはそのままに 僕の中心を隠していた薄布は しゅるっと音を立てて取り払われた
亘の指先で温められたローションを後孔に馴染ませられる
襞の1つ1つを 愛おしむように伸ばされ 揉み込まれれば 後孔は亘の指先を中へ中へと誘い込む
亘自身を挿入れてくれないばかりでなく 指を増やしてくれる気配さえない
『亘 わ たる もっと もっとぉ』
嬌声を上げる僕を宥めるように 背中を撫でながら指を動かす亘も 既に昂りが苦しいはずだ
僕の太腿に時折あたる亘自身が これでもかと言う程に硬くなっているのがわかる
『流星 ダメだ 久しぶりなんだから』
僕を傷つけないが為の その行為は 逆に僕を追い詰める
もう亘の形を覚えた僕の中は少々乱暴にされたって大丈夫なのに
随分と長い時間をかけてグズグスにされた僕は 既に何も考えられなくなっている
コンドームをつけ後ろから挿入しようとする亘を振り返り 懇願の眼差しを送る
『前から挿入れて』
ゆっくりと仰向けにされ
『前からでキツくないか?』
伺うように僕の瞳を覗き込む亘に小さく頷く
多少キツくても 亘を抱き締めたい
亘に抱き締められたい
未だ着けたままのエプロンの裾を捲られ すっかり昂ったそれの裏筋をチュクチュクと擦られる
我慢のきかない僕自身は透明の粘液を更に溢れさせ中途半端に捲り上げられたエプロンの裾を汚していく
散々に解されたと言うのに 亘の挿入は慎重で なかなか奥を攻めてくれない
もどかしい熱がお腹の奥に蓄積されて ゆるゆると腰が動いてしまう
それを咎めるように突然 亘が奥まで挿入して
『俺を使って自慰をするのか?』
2人なのだから互いに気持ちよくなるのが当然だろ?
と言われてしまえば 後は亘に翻弄されるばかりだ
いつの間にか肩のストラップを腕から抜かれた胸を覆う薄布も剥ぎ取られ 乱れたエプロン1枚にされてしまう
そのエプロンをずらされ胸の突起を嬲られながら お腹の奥を攻められる
僕は何も出さずに快感の頂上を極め そこから降りてこられない
そのまま揺さぶられ続け 亘自身が僕の中で質量を増す
眉間に皺を寄せ一瞬動きを止めた亘は その後の余韻を楽しむように何度か腰を揺らす
そっと引き抜き手際よくコンドームを始末すると 僕の中心をチュクチュクと扱く
僕がはじめに出してしまうと 亘を受け入れている そこが痛むことを知っているのだろう
『わ たる イく』
手の動きを早め 僕の舌を亘のそれで絡めとるような濃密なキスでスパートをかける
亘の手と エプロンの裾を汚した僕の白濁を恍惚の表情で眺める亘は久しぶりの逢瀬に満足してくれたように見える
そして それは僕も同じ
亘は女性を恋愛対象とはしてない
生粋のゲイではあるがパートナーには女装を求める
女性物の服を脱がせ最奥から昂った男性自身が出てくることに興奮するらしい
ゲイの世界でもなかなか理解者が少ない性癖だろう
対する僕は女装と言う これまた特殊な性癖を持って産まれてきた
そんな僕らはゲイタウンで出逢い 身体の関係から始まった
最初は欲を満たす為だけのパートナーであったはずが もう随分と長く この関係が続いている
『流星 そろそろ一緒に住まないか?』
1ヶ月逢えなかったことで僕の存在が亘にとってどんな位置付けなのか
それを真摯に考えてくれたようだ
別に常に女装した僕を側に置きたいわけではないと言う
僕の生活を制限するつもりもないと言う
だけど
『大切なヤツと もっと同じ時間を過ごしたいと思うのは自然なことだろ?』
平然と言ってのける亘は少し性格が悪い
僕はずっと前から亘に溺れてる
重くならないように身体の関係だけだと自分に言い聞かせていたのに
だからこそ僕も亘に答える
『2人で住むなら引っ越さないとね』
普段の僕の洋服と亘に愛される為の洋服
『僕は1人で2人分のクローゼットが必要だからね』
どちらからともなく抱き締めあえば2人の未来への想いが一致する
これから亘に愛される為の服は増えていくのだろう
2人の白濁で汚れること間違いなしの洋服たちが
きっかけは互いの性癖の一致だった
そして それはやがて2人に真実の愛を運んでくれた
気づかぬうちに なくてはならないパートナーを得た僕達は なかなかに幸運なのだろう
少なくない人たちが 僕達の性癖には顔を顰めるかもしれない
正直それは 少し後ろめたくて 少し辛い
この先も幾度となく そんなことを思い 悩んだりするのだろう
それでも2人生きていけば 例え 後ろ向きな思考に支配される瞬間があっても また前を向けるはずだ
これが僕たちの愛の形なのだから
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