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ヒトデと甲殻類の大群……そして

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 おっとアタシの探知がバッチリ反応してくれたわ
 後方左側の少し離れた所からヒトデの様な魔物が
 ワラワラと出てきた。海中で体をクネクネさせやがて反り上がっていた5本の足を海の底に着地させ、こちらに向かって歩きはじめた。

 そういやヒトデって珊瑚とかを食害し、繁殖力が強くて、1平方キロメートルあたり10万個体以上という大発生を見せることもあるなんて聞いた事があるわ!!

 あらあらまぁヒトデの歩き方って可愛いわね~っ! こりゃもしかすると友好関係を結べるかも、
 とりあえず念話で話しかけてみようかしら~♪

 数匹のヒトデがいきなり針のような物を飛ばして来たので念力で針の飛ぶ方向を変えて飛ばして来たヒトデに当ててやったわ。
 ちょっとちょっと危ないわね何すんのさ突然!
 コイツらぜんっぜん友好的じゃないじゃないのよ
 アレっ針が刺さったヒトデ供が苦しんでいるわね
 あぁ毒ね。バッカじゃないのコイツら
 くたばったら魔石(核)は頂きまーす♪
 能力吸収Lv2で魔石を吸い込む。
 おおぉっしSPが少し回復したわね。

《 確認しました。魔石を吸収したことにより新たな能力—  毒付与Lv1を獲得に成功しました》

 なんか蟹や海老みたいなのまで出て来たわね!
 よーし倒しまくってやるわ。

 ヒトデの大群が一斉に毒針を飛ばして来たので念力で針の飛ぶ方向を変え、更に毒付与で猛毒になった針が蟹や海老、ヒトデの魔物供を襲いかかる。


 ラッキー !ヒトデ1匹で3本くらい毒針出してくれるから助かるわー おかげで全部行き渡りそうだわ
 猛毒が……でもねーっコイツらが完全にくたばるまでもう少しかかりそうね。ヒマだしとりあえず岩穴に隠れて待つかなーっ♪

 — 数分後 —

 魔物供は猛毒が周り、3分程でアッサリと倒れていっちゃった。あらまっ思ったより早かったわね。インスタントラーメン並じゃないの? 毒が強過ぎちゃったかしらウフフフッ♪
 さーてコイツらの魔石を頂こうかしら!


《魔石を吸収した事により新たな能力『硬化
 』を獲得・・・を確認しました》

《経験値が一定に達して個体、深海魚がLV2からLV5になりました》

《各種基礎能力値が上昇しました》

 おしっ!! 大群を倒したおかげで一気にLV5まで上昇したわ!


 名称  なし
 種族  深海魚

 Lv5

 HP160  MP0  SP98

 攻撃98  防御69  速さ70

 装備
 無し

 スキル
 自動回復Lv3、念話Lv3、鑑定Lv3、探知Lv2、
 能力吸収Lv3、念力Lv3、毒付与Lv1、透明化Lv1、硬化Lv1

 進化:条件を満たしていません




 ◇



 様々な敵を倒して鑑定にかけると情報もそれなりに集まって来るわね。
 例えば目の前にあるこの錆びた鉄のような物
 コイツに鑑定をかけると情報が表示されるのよ。

【鑑定結果:錆びた鉄:300年程前にエッフェンタール公国で造られた甲冑のかけら】

 あと、魔石を鑑定にかけてみて1つわかった事がある。
 魔物と普通の生物との違いね。
 確かに見た目が魚や海藻のような区別しづらい姿の魔物もいるが倒すと奴らは体の中に魔核を持ち、魔力を生命力として生きているの


 暗闇の中を深海から海面にかけて漂っているプランクトンや海藻などを食べながら泳いでいるとあれれ?
 えっ 何で海の中に神殿があるの?
 ちょっとーっ!
 一体何処のア○ランティスよ


 よし、一応警戒のため透明化しておこう!


 それにしても何で? 海の底に神殿があって
 青白い猿が銛を持って立っているのよ
 猿が海にいるって?こんなの絶対おかしいわよ
 きっとこの神殿の奥にある何かを守っているのね??
 

 一応ステータスも見ておくか

 名称  なし
 種族  海猿
 Lv39

 HP470   MP430   SP410

 攻撃298  防御269  速さ230

 装備
 海神の銛、海神の鎧

 スキル
 水魔法Lv3、身体強化魔法Lv2
 幻惑魔法Lv2、銛術Lv3、
 毒耐性Lv3、麻痺耐性Lv3

 アラやだ! こいつらって毒効かないじゃないの

 猿はアタシに気付いたのか銛を構えてあたりをキョロキョロと見回し口笛を吹いた。

 すると神殿の中からもう2匹同じような手、足に水かきがついた猿が出て来た。


 猿は両手で耳を閉じたり
 両手で目を閉じたり
 両手で鼻を閉じたりし出した

 何よそれ
 昔、日光に行った時に見たようなポーズね。何の意味があるっていうの??

 アタシの方を指差して3匹で何か話してるわ。
 周りで泳いでいる小魚や甲殻類がアタシを避けた? えーっ!マジか⁉︎?

 まさか今の変なポーズで透明化がかき消されていたって事? そうか今のは無効化スキルか?
 マズイわね!
 正直、今のアタシじゃコイツら1匹でも敵うかどうか分からないのに3匹で来られたらもうどうしょうもないじゃないのよ。
 うわぁっ!  こりゃマジでヤバイ! ヤバイ!
 こりゃ全速力で逃げるっきゃないわねー!!

 海猿はアタシに気付いたのか銛を構えてあたりをキョロキョロと見回し口笛を吹いた。

 すると神殿の中からもう1匹同じような猿がマーマンを3匹連れて応援に駆けつけて来た~っ!!
 ちょっとちょっと~っどうするのよ~!!
 メッチャヤバイじゃないのよ!さっきの中の1匹が追っかけて来たわ。どうしょうかしら? もの凄い速さでコチラに近づいて来ているわ。逃げても追いつかれそうなので砂の中に隠れようと砂に潜った。
 通り過ぎて行ったのを確認してからもう行っても大丈夫かと思いきや、背後から片手で掴まれた?
な…何で??
そうだわコイツ幻惑魔法っての持ってたんだっけ
しまった~すっかり騙されたわ。

何かしらものすごく熱い何かを発して来たーっ?  アッチ~っ!!?
 なんなのこれマジでヤバイ死ぬ!!
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