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お婆ちゃん言葉の小さな少女
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ロッペンハイマーの街の細い路地の隅で
少年達3人が幼い少女を取り囲み、
少年は少女の少し赤みがかかった髪の毛を右手で引っ張り…
「オイ見ろよコイツよう子供の癖に婆ちゃんみたいな喋り方なんだぜ」
「はなせ~小僧っ!ワシは子供ではないわ
お主女性に向かって失礼じゃぞ!
キサマそんなんじゃ婿の貰い手が無いぞい」
「何コイツ婿の貰い手とか言ってるしマジうけるよなぁ」
「おう……んっ痛っ何だこりゃ何しやがる??」
少年達の後ろにソーっと近づいていたメアリーは少年の右腕を強く握り、少年は痛がって少女の髪の毛から手を離しそのままその手でメアリーを指差した。
「なっ何だコイツいつの間にいたんだよ。しかも
コイツ顔が溶けてやがるぜ!
こんな怪力の化け物がなんで真昼間にこんな所うろついてんだよ」
少年は共にメアリーの容姿を見て怖がっている2人の仲間をけしかけようと尻を叩くが‥
「オイっお前ら見てないでやれ!こんな化け物皆で退治してやろうぜ!!」
「い・・イヤだこんな化け物だよ」
そんな少年達の前に突然、プカプカと空中を浮かぶ魚が現れた。
「何なんだよありゃ!」
「オイはやく逃げよう」
少年達は走って逃げていった。
化け物なんて言われたのがショックだったのかメアリーはしゃがみ込んで泣き出してしまい、アタシがヨシヨシと慰めているところを少女は駆け寄り、自己紹介してきた。
「ゴホン、ワシはアンリ・ヴィルゲンスカヤと申す者じゃがどうかのう其方らにお礼がしたいのじゃが
まずはすまんがワシの連れを一緒に探してもらえんかのう。 あ奴らワシの杖を持ったまま居なくなりおって!」
名前はサジとカエナと言うそうだ。特徴を聞くとメアリーは探索《サーチ》Lv1ですぐに見つけて来た。はやいっ! ほんの数分で見つけて来るなんてと思ったのだけど2人の外見を見て納得したわ。
ちなみに
真ん中の歯がないおかっぱ頭の少女がカエナで坊主頭の少年がサジらしい
どう見てもこの西洋チックなロッペンハイマーの町の子供じゃないわよね。童2人は何故か江戸時代あたりの農村部にいそうな風貌をしてるわ? 童2人ともラフな着物を着て草履を履いてるし、手に持っているのは魔法使いとかが持ってそうな杖と竹槍??
「こやつらはワシの馬鹿弟子が育てた子供でな
ワシの事が心配だといってボディガードをしてもらっとるんじゃよ」
「そう、ミカやお館様から抜擢されちゃったんだよねアタシ達!」
「やっぱお婆はどんくせえな! オレ達2人がいないとダメだよなぁ」
何故か童2人はものすごーく自慢げに話して来た。というか随分と態度がデカくないかこの2人?
「何いっとるんじゃお主らは肝心な時にいなくなりおってからに」
態度はデカいが口だけって事かしら?
どれっステータスオープン!
サジ
クラス 忍者
Lv 19
HP190 MP31 SP60
攻撃150 守り130 速さ196
スキル
忍術Lv5、毒耐性Lv2、鷹の目Lv4、
瞬足Lv3、危険察知Lv4
他
装備
竹槍、隼の小太刀、隼の小手
隼のうでわ、強化ケプラーの忍び装束
カエナ
クラス 忍者
Lv 19
HP195 MP38 SP70
攻撃140 守り130 速さ209
スキル
忍術Lv5、毒耐性Lv2、鷹の目Lv4、
瞬足Lv3、危険察知Lv4、麻痺耐性Lv2
装備
竹槍、隼の小太刀、隼の小手
隼のうでわ、強化ケプラーの忍び装束
ボロい着物の下にちゃんと装備隠してんのね? 何かちょっとせこい気がするけど結構やるじゃないのよこの童供~?
「それよりも先程助けてもらったお礼がしたいのじゃが お主の事を勝手に鑑定させて貰ったが…火傷と虐待のせいでその膝と顔だとか、どうじゃろうワシにその治療をさせてくれんかのう」
「そっ…そんな事が出来るんですか?」
「あとお主、そこの魚や?
どうやらお主とはあとで別に少し話をする必要がありそうじゃなお主のような転生者の事で」
えっ…ちょっとこの少女、一体何者なの??
「んじゃ転移魔法《ワープ》でワシの家に行くかの」
「家?…ちょっと待って下さい!それなら他にオススメのお店がありますよ」
◇
ちようど手が空いていたミンジュン達はメアリーから経緯を聞き、火傷の怪我を治してもらえる事におおいに喜んでくれた。
でもやっぱりあの童2人の事が気になるみたいね
「しっかしあの2人はなんだ?見慣れないカッコだなあ?」
「ちょっと態度デカいしね」
「すいません、ここしか行く所がなかったもので」
店のテーブルを囲み退屈そうにしている3人
「雰囲気は良いが客足が無さそうな店じゃのう
おう店主ここのオススメは何じゃ
はよメニューを持って来んかー!!」
「オイっカエナ俺達ラッキーだな婆さんの奢りで腹一杯食ってやろうぜ」
「よっしゃ!ジャンジャン持ってこい!!」
「コラっ! 儂は奢る何て一言もいうとらんぞ
何がよっしゃじゃお主ら何の役にも立っとらんじゃろうがまったく……
まずメアリーよ お主の火傷と足の怪我じゃな」
アンリは右手に着けていた腕輪を外したその瞬間、彼女の身体から巨大な魔力が滝のように溢れ出てきた。
「先生!?」
どうやらメアリーも感じとったようね?
何かしらこのアンリとかいう少女からもの凄い力を感じるわ?
「吸引魔法」
アンリが手を広げると、魔力の渦が発生した。
厨房にいたメアリーは吸い寄せられるかのようにアンリの手にピタリと引き寄せられた。
「 再生魔法」
メアリーは青白い光りに包まれ、強く輝き出した。
「ホイ終了じゃよ!とりあえず試しに歩いてみるが良いぞ」
そこには東欧あたりにいそうな美少女になったメアリーがいた。髪もサラサラな亜麻色のショートカットになり、身に付けていた服も汚いボロ布から町娘的なカッコに変わってるし……
信じられないわね? 一体どんなカラクリなのかさっぱりわからないけど1つ言える事はアタシ達じゃこのアンリとかいう少女には遠く及ばないって事かしらね
ちなみにサジとカエナは驚きのあまり、口を金魚みたいにパクパクさせているので見ていて面白いわね。
「うわー彼女すっごく可愛くなったね! さっすが彼氏いない歴史2000年だねぇサジ」
「おうよ伝説の魔法オババってか」
ゴツン!!
サジとカエナの頭からでっかいコブができた。
「全く失礼なガキ供じゃのう」
アラっやっぱりそうなんだ!子供にしてはどうも何か言動や仕草がおかしいと思っていたのよね。それにしても2000歳以上って…… 一体どんだけ長生きしてんのかしらねー! ちょっと気になるのでまた後で聞いてみるか?
メアリーは嬉しさのあまり店内を歩き回り厨房にヒョコっと顔を出した。アラっ彼らの反応が面白そうだからついて行ってみようかしら♪
ミンジュンは出来た料理をテーブルへ持って行こうと皿へ手を伸ばしたままプルプルと固まっている。
「わぁミンジュンさんの料理すごく美味しいそうですね、よかったら私がお皿持っていきますよ」
ミンジュンとカイラはお互いに顔を見合わせてメアリーに指差して来た。
「えっメアリーさん……なの……嘘だろ」
「おっ随分と可愛くなったじゃないか」
「先生、ミンジュンさん!私、顔の火傷と足が治り普通に歩けるようになりました。」
ミンジュンとカイラはメアリーに駆け寄り、感動のあまり彼女を抱きしめて撫で回した。
「良かった~本当に…… これでもう大丈夫キミはこれからがスタートだよ! 頑張ろうね。ボク達も出来る限り協力するからね」
「オオッ、火傷が治って良かったな!これで普通に学校へも行けるな」
そこへツカツカとアンリ達が厨房へと入って来た。
「ついでにステータスも少々いじっといたぞい お主自身で確認するが良いぞ」
メアリーは鑑定で自分のステータスを確認した。
メアリー
クラス 勇者
Lv6
HP99 MP99 SP99
攻撃140 守り150 速さ160
スキル
探索Lv3、鑑定Lv2、
エア・クイック・シールドLv3、
炎耐性Lv2、毒耐性Lv2
装備
隼の腕輪、レギンス、勇者のペンダント、
短パン、町人の服
加護:古の精霊の加護
古の魔女の加護
進化:条件を満たしていません
「どうじゃワシの力でお主の潜在能力を強引に引き出させたんじゃぞ。それとあと装備はワシが大昔に使っておった物をくれてやるわい」
少年達3人が幼い少女を取り囲み、
少年は少女の少し赤みがかかった髪の毛を右手で引っ張り…
「オイ見ろよコイツよう子供の癖に婆ちゃんみたいな喋り方なんだぜ」
「はなせ~小僧っ!ワシは子供ではないわ
お主女性に向かって失礼じゃぞ!
キサマそんなんじゃ婿の貰い手が無いぞい」
「何コイツ婿の貰い手とか言ってるしマジうけるよなぁ」
「おう……んっ痛っ何だこりゃ何しやがる??」
少年達の後ろにソーっと近づいていたメアリーは少年の右腕を強く握り、少年は痛がって少女の髪の毛から手を離しそのままその手でメアリーを指差した。
「なっ何だコイツいつの間にいたんだよ。しかも
コイツ顔が溶けてやがるぜ!
こんな怪力の化け物がなんで真昼間にこんな所うろついてんだよ」
少年は共にメアリーの容姿を見て怖がっている2人の仲間をけしかけようと尻を叩くが‥
「オイっお前ら見てないでやれ!こんな化け物皆で退治してやろうぜ!!」
「い・・イヤだこんな化け物だよ」
そんな少年達の前に突然、プカプカと空中を浮かぶ魚が現れた。
「何なんだよありゃ!」
「オイはやく逃げよう」
少年達は走って逃げていった。
化け物なんて言われたのがショックだったのかメアリーはしゃがみ込んで泣き出してしまい、アタシがヨシヨシと慰めているところを少女は駆け寄り、自己紹介してきた。
「ゴホン、ワシはアンリ・ヴィルゲンスカヤと申す者じゃがどうかのう其方らにお礼がしたいのじゃが
まずはすまんがワシの連れを一緒に探してもらえんかのう。 あ奴らワシの杖を持ったまま居なくなりおって!」
名前はサジとカエナと言うそうだ。特徴を聞くとメアリーは探索《サーチ》Lv1ですぐに見つけて来た。はやいっ! ほんの数分で見つけて来るなんてと思ったのだけど2人の外見を見て納得したわ。
ちなみに
真ん中の歯がないおかっぱ頭の少女がカエナで坊主頭の少年がサジらしい
どう見てもこの西洋チックなロッペンハイマーの町の子供じゃないわよね。童2人は何故か江戸時代あたりの農村部にいそうな風貌をしてるわ? 童2人ともラフな着物を着て草履を履いてるし、手に持っているのは魔法使いとかが持ってそうな杖と竹槍??
「こやつらはワシの馬鹿弟子が育てた子供でな
ワシの事が心配だといってボディガードをしてもらっとるんじゃよ」
「そう、ミカやお館様から抜擢されちゃったんだよねアタシ達!」
「やっぱお婆はどんくせえな! オレ達2人がいないとダメだよなぁ」
何故か童2人はものすごーく自慢げに話して来た。というか随分と態度がデカくないかこの2人?
「何いっとるんじゃお主らは肝心な時にいなくなりおってからに」
態度はデカいが口だけって事かしら?
どれっステータスオープン!
サジ
クラス 忍者
Lv 19
HP190 MP31 SP60
攻撃150 守り130 速さ196
スキル
忍術Lv5、毒耐性Lv2、鷹の目Lv4、
瞬足Lv3、危険察知Lv4
他
装備
竹槍、隼の小太刀、隼の小手
隼のうでわ、強化ケプラーの忍び装束
カエナ
クラス 忍者
Lv 19
HP195 MP38 SP70
攻撃140 守り130 速さ209
スキル
忍術Lv5、毒耐性Lv2、鷹の目Lv4、
瞬足Lv3、危険察知Lv4、麻痺耐性Lv2
装備
竹槍、隼の小太刀、隼の小手
隼のうでわ、強化ケプラーの忍び装束
ボロい着物の下にちゃんと装備隠してんのね? 何かちょっとせこい気がするけど結構やるじゃないのよこの童供~?
「それよりも先程助けてもらったお礼がしたいのじゃが お主の事を勝手に鑑定させて貰ったが…火傷と虐待のせいでその膝と顔だとか、どうじゃろうワシにその治療をさせてくれんかのう」
「そっ…そんな事が出来るんですか?」
「あとお主、そこの魚や?
どうやらお主とはあとで別に少し話をする必要がありそうじゃなお主のような転生者の事で」
えっ…ちょっとこの少女、一体何者なの??
「んじゃ転移魔法《ワープ》でワシの家に行くかの」
「家?…ちょっと待って下さい!それなら他にオススメのお店がありますよ」
◇
ちようど手が空いていたミンジュン達はメアリーから経緯を聞き、火傷の怪我を治してもらえる事におおいに喜んでくれた。
でもやっぱりあの童2人の事が気になるみたいね
「しっかしあの2人はなんだ?見慣れないカッコだなあ?」
「ちょっと態度デカいしね」
「すいません、ここしか行く所がなかったもので」
店のテーブルを囲み退屈そうにしている3人
「雰囲気は良いが客足が無さそうな店じゃのう
おう店主ここのオススメは何じゃ
はよメニューを持って来んかー!!」
「オイっカエナ俺達ラッキーだな婆さんの奢りで腹一杯食ってやろうぜ」
「よっしゃ!ジャンジャン持ってこい!!」
「コラっ! 儂は奢る何て一言もいうとらんぞ
何がよっしゃじゃお主ら何の役にも立っとらんじゃろうがまったく……
まずメアリーよ お主の火傷と足の怪我じゃな」
アンリは右手に着けていた腕輪を外したその瞬間、彼女の身体から巨大な魔力が滝のように溢れ出てきた。
「先生!?」
どうやらメアリーも感じとったようね?
何かしらこのアンリとかいう少女からもの凄い力を感じるわ?
「吸引魔法」
アンリが手を広げると、魔力の渦が発生した。
厨房にいたメアリーは吸い寄せられるかのようにアンリの手にピタリと引き寄せられた。
「 再生魔法」
メアリーは青白い光りに包まれ、強く輝き出した。
「ホイ終了じゃよ!とりあえず試しに歩いてみるが良いぞ」
そこには東欧あたりにいそうな美少女になったメアリーがいた。髪もサラサラな亜麻色のショートカットになり、身に付けていた服も汚いボロ布から町娘的なカッコに変わってるし……
信じられないわね? 一体どんなカラクリなのかさっぱりわからないけど1つ言える事はアタシ達じゃこのアンリとかいう少女には遠く及ばないって事かしらね
ちなみにサジとカエナは驚きのあまり、口を金魚みたいにパクパクさせているので見ていて面白いわね。
「うわー彼女すっごく可愛くなったね! さっすが彼氏いない歴史2000年だねぇサジ」
「おうよ伝説の魔法オババってか」
ゴツン!!
サジとカエナの頭からでっかいコブができた。
「全く失礼なガキ供じゃのう」
アラっやっぱりそうなんだ!子供にしてはどうも何か言動や仕草がおかしいと思っていたのよね。それにしても2000歳以上って…… 一体どんだけ長生きしてんのかしらねー! ちょっと気になるのでまた後で聞いてみるか?
メアリーは嬉しさのあまり店内を歩き回り厨房にヒョコっと顔を出した。アラっ彼らの反応が面白そうだからついて行ってみようかしら♪
ミンジュンは出来た料理をテーブルへ持って行こうと皿へ手を伸ばしたままプルプルと固まっている。
「わぁミンジュンさんの料理すごく美味しいそうですね、よかったら私がお皿持っていきますよ」
ミンジュンとカイラはお互いに顔を見合わせてメアリーに指差して来た。
「えっメアリーさん……なの……嘘だろ」
「おっ随分と可愛くなったじゃないか」
「先生、ミンジュンさん!私、顔の火傷と足が治り普通に歩けるようになりました。」
ミンジュンとカイラはメアリーに駆け寄り、感動のあまり彼女を抱きしめて撫で回した。
「良かった~本当に…… これでもう大丈夫キミはこれからがスタートだよ! 頑張ろうね。ボク達も出来る限り協力するからね」
「オオッ、火傷が治って良かったな!これで普通に学校へも行けるな」
そこへツカツカとアンリ達が厨房へと入って来た。
「ついでにステータスも少々いじっといたぞい お主自身で確認するが良いぞ」
メアリーは鑑定で自分のステータスを確認した。
メアリー
クラス 勇者
Lv6
HP99 MP99 SP99
攻撃140 守り150 速さ160
スキル
探索Lv3、鑑定Lv2、
エア・クイック・シールドLv3、
炎耐性Lv2、毒耐性Lv2
装備
隼の腕輪、レギンス、勇者のペンダント、
短パン、町人の服
加護:古の精霊の加護
古の魔女の加護
進化:条件を満たしていません
「どうじゃワシの力でお主の潜在能力を強引に引き出させたんじゃぞ。それとあと装備はワシが大昔に使っておった物をくれてやるわい」
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