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1年後
1年後の二人③
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二人は食事を終えると、祭りでにぎわう公園へと移動することにした。そこは恋人同士が語らうスポットとしても、有名であった。
森のように茂る木々を散策すると、祭りの喧騒から少し離れることができる。普段から、落ちついた生活を幸せに思う二人にとって、こうして木々を眺めながら歩くだけでも、心地よい。
「メイティ、手を」
今日は、指をからめて歩く。普段は、気が付くと先を歩いてしまうグレンであったが、今日は二人で散歩だ。風を感じながら歩くと、絡めた指と指の間から、メイティ―ラの温もりを感じる。
「君には、感謝しているよ」
「はい、私もです」
二人の間に言葉は少なくても、時々はこうして、想いを伝えあう。夫婦であっても、初めから完成している夫婦などいない。二人であゆみ、成長しあい、高め合う。
今日は特に、お互いに初めて想いを通じ合うことのできた記念日だ。特別なことをしなくても、言葉のプレゼントが、二人にとって一番のプレゼントなのかもしれない。
だが最近は、言葉を使わないコミュニケーションが多いな、と、高尚なことを考えていたはずが、すぐに不埒なことを考えてしまうグレンであった。
静かに歩いていたが、どこかから、声が聞こえてきた。
「あん、・・・あっ、ソコ」
「ここ?かわいいよ・・・はっ、はっ」
どうやら、お祭りで弾けているカップルのようだ。一目につかない木の陰で、どうやら睦み合っているようだ。
「グレン様、あれは・・・」
「そうだね、あれはアオカンだね」
「アオカン?」
「ん?メイティは知らなかったかい?」
さっきイジワルをされたことを思い出したグレンは、ここでちょっと仕返しをしようと思いつく。
「では、この木にもたれて」
「・・・はい」
うまく視線を避けることができる場所に、メイティーラを立たせる。
「では、自分で胸の膨らみを、触って」
「えっ、それは」
「アオカンの準備だよ。メイティ」
無理がある説明だが、メイティーラは基本的にグレンの言うことに従う女性だ。不思議に思いながらも、彼女は自分の手を胸にあてて、服の上から触れた。
「それは、ちょっと上手ではないかな」
そう言って、グレンはメイティーラの手を持つと、ワンピースの横のファスナーを下げて、中に手を入れる。そして、彼女の手と一緒にむにっと揉み始める。だが、自分の手ではうまく乗ることが出来ない様子だ。
ちょっと考えたグレンは、自分の首に巻いていたクラバットを取り外すと、メイティーラの目を視えなくなるように、巻き付けた。
「では、続けよう。自分の手は、俺の手だと思うように」
だんだん、乗って来たグレンは、メイティーラの手と一緒に自分の手も入れて、その柔らかな膨らみを揉みしだく。
「はっ、グレン・・・キス」
いつものキスのおねだりだ。メイティーラも、どうやら乗ってきたようだ。グレンはちゅっと唇をついばむようなキスを、彼女の顔の上に落とす。ちゅっ、ちゅっ、と、リップ音をさせて、額、頬、そして首元にキスを落とす。
「もっと・・・」
どうやら、深いキスをお望みのようだ。グレンはその舌をぐいっと押し込むと、乱暴の一歩手前のごとく、メイティーラの口内を蹂躙する。はふ、はふとした息遣いになってくる。
最後とばかりに、唾液を飲ませ、そしてメイティーラの舌を吸い上げる。グレンの口内に入ったその舌は、お返しとばかりに動き始める。
「はぁ、メイティ、上手だ」
深いキスを交わしながら、スカートを捲り、メイティーラの手をそのパンツの中央に触れさせる。
「さぁ、自分でもやってごらん。このパンツ、穴が開いているから、下げなくても直接触れるだろう」
いよいよ、今日のパンツが役立つ時が来た。これならパンツを下げる負担なく、直接触ることができる。
「あっ、んん」
少しづつ、嬌声が出てくる。同時に、濡れてきたようだ。指を添わせ、上下する。クリトリスにも、クラッチが擦れて気持ち良く当たっている。
グレンは、ベルトを外し、トラウザーズを広げる。自身の滾った肉棒は、パンツがないのですぐに顔を出した。
「はは、今日はエアパンツだから、丁度いい」
すでに臨戦態勢のそれは、先端を濡らしていた。
「このパンツは、こうしてもいい」
そう言うと、グレンはメイティーラの片足を自分の腰に絡まるように持ち上げ、中央のパンツの割れ目に肉棒の先端をあわせた。そしてメイティーラの秘裂の中に、その先端をぷすっと入れた。
「メイティ、いいね。いくよ」
グレンは肉棒を、ぐっと膣内に押し込んだ。きゅうっと締まり、絡みついてくるようだ。
「あっ、あぁぁん」
メイティーラは、声が響かないよう、手を口にあてはじめた。その間にも、下から突き上げるようにぐっ、ぐっと挿入される。
普段はバックから挿入されるから、正面で向き合いながらの交わりは珍しい。普段と違うところに、グレンの肉棒を感じる。さらに、外で睦み合うなど、初めての体験だ。だれかに見られるかもしれない、その危機感が、さらに気持ちを昂らせる。
「あぁ、メイティの中は、・・・うっ、キツイな」
グレンも苦し気な顔をしている。立ちながらの挿入のため、ピストンのストロークがいつもより短い。
ガサッという音がする。二人ともハッとして、動きを止める。だが、それ以上の音はしなかった。
「はは、風のイタズラかな」
また挿入を再開する。ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ、爽やかな森の中に、少しも爽やかではない音がする。
「ねぇ、これ、とりたい」
メイティーラは、自分の目を隠している布を、取り払う。そして濡れているように興奮したグリーンの目で、グレンの茶色い瞳をまっすぐに見つめる。
「ああ、君のグリーンは、木々の緑の色だ」
細い目を、さらに細めて、喜んだ顔を見せる。腰の動きは、止まらない。
「ああ、このまま、ずっとこうしていたい気分だ」
「はい」
結合している部分からも、蜜が滴る。穏やかなようで、楔の抜き差しは、リズミカルに続いている。
「あん、そこ、イイ。すごい・・・」
普段と違うスポットを突いているのか、メイティーラがよがり始める。ずん、ずちゅん、ずちゅん、ずちゅ、ずちゅ、どんどんとスピードが速くなる。はぁ、はぁとグレンの息遣いが荒くなってきた。
「うっ、メイティ、・・・うっ、好きだ、好きだよ」
「はぁ、あぁぁん、グ、グレン」
二人で高まり合う。メイティーラは腰からくる快感に、身を委ねた。
「んんーーーんっ」
ドクっ、ドクっと白濁がメイティーラの中に吐き出される。うっ、と言いつつ、ゆっくりと楔を上下させる。
「はぁ、はぁ、メイティ、これがアオカンだよ」
息をつきながら、目を細めてグレンは微笑んだ。ずるっと楔を抜くと、またさっとベルトを締める。メイティーラも、スカートを下げるだけで、まるで何もなかったかのような二人の姿となった。
「もうっ、もうしません」
ちょっと涙目になって、上目遣いで見つめる。恥ずかしさと快感が相まって、興奮してしまったが、やはり恥ずかしさが上回った。
「はは、わかったよ、来年の楽しみにしておこう」
少しイジワルしすぎたか、と思いつつも、お互いのパンツが役に立った。満足したグレンであった。
一方でメイティーラは、このパンツの組み合わせがアオカンを誘導してしまったと思い至る。来年はもっと締まりのいいパンツにしよう。
「フンドシ、がいいかもしれないわね」
簡単には脱げなくて、締まりがいいと言われる、伝説の布パンツ。来年のプレゼントはフンドシにしよう、と心に誓うメイティーラであった。
(おわり)
森のように茂る木々を散策すると、祭りの喧騒から少し離れることができる。普段から、落ちついた生活を幸せに思う二人にとって、こうして木々を眺めながら歩くだけでも、心地よい。
「メイティ、手を」
今日は、指をからめて歩く。普段は、気が付くと先を歩いてしまうグレンであったが、今日は二人で散歩だ。風を感じながら歩くと、絡めた指と指の間から、メイティ―ラの温もりを感じる。
「君には、感謝しているよ」
「はい、私もです」
二人の間に言葉は少なくても、時々はこうして、想いを伝えあう。夫婦であっても、初めから完成している夫婦などいない。二人であゆみ、成長しあい、高め合う。
今日は特に、お互いに初めて想いを通じ合うことのできた記念日だ。特別なことをしなくても、言葉のプレゼントが、二人にとって一番のプレゼントなのかもしれない。
だが最近は、言葉を使わないコミュニケーションが多いな、と、高尚なことを考えていたはずが、すぐに不埒なことを考えてしまうグレンであった。
静かに歩いていたが、どこかから、声が聞こえてきた。
「あん、・・・あっ、ソコ」
「ここ?かわいいよ・・・はっ、はっ」
どうやら、お祭りで弾けているカップルのようだ。一目につかない木の陰で、どうやら睦み合っているようだ。
「グレン様、あれは・・・」
「そうだね、あれはアオカンだね」
「アオカン?」
「ん?メイティは知らなかったかい?」
さっきイジワルをされたことを思い出したグレンは、ここでちょっと仕返しをしようと思いつく。
「では、この木にもたれて」
「・・・はい」
うまく視線を避けることができる場所に、メイティーラを立たせる。
「では、自分で胸の膨らみを、触って」
「えっ、それは」
「アオカンの準備だよ。メイティ」
無理がある説明だが、メイティーラは基本的にグレンの言うことに従う女性だ。不思議に思いながらも、彼女は自分の手を胸にあてて、服の上から触れた。
「それは、ちょっと上手ではないかな」
そう言って、グレンはメイティーラの手を持つと、ワンピースの横のファスナーを下げて、中に手を入れる。そして、彼女の手と一緒にむにっと揉み始める。だが、自分の手ではうまく乗ることが出来ない様子だ。
ちょっと考えたグレンは、自分の首に巻いていたクラバットを取り外すと、メイティーラの目を視えなくなるように、巻き付けた。
「では、続けよう。自分の手は、俺の手だと思うように」
だんだん、乗って来たグレンは、メイティーラの手と一緒に自分の手も入れて、その柔らかな膨らみを揉みしだく。
「はっ、グレン・・・キス」
いつものキスのおねだりだ。メイティーラも、どうやら乗ってきたようだ。グレンはちゅっと唇をついばむようなキスを、彼女の顔の上に落とす。ちゅっ、ちゅっ、と、リップ音をさせて、額、頬、そして首元にキスを落とす。
「もっと・・・」
どうやら、深いキスをお望みのようだ。グレンはその舌をぐいっと押し込むと、乱暴の一歩手前のごとく、メイティーラの口内を蹂躙する。はふ、はふとした息遣いになってくる。
最後とばかりに、唾液を飲ませ、そしてメイティーラの舌を吸い上げる。グレンの口内に入ったその舌は、お返しとばかりに動き始める。
「はぁ、メイティ、上手だ」
深いキスを交わしながら、スカートを捲り、メイティーラの手をそのパンツの中央に触れさせる。
「さぁ、自分でもやってごらん。このパンツ、穴が開いているから、下げなくても直接触れるだろう」
いよいよ、今日のパンツが役立つ時が来た。これならパンツを下げる負担なく、直接触ることができる。
「あっ、んん」
少しづつ、嬌声が出てくる。同時に、濡れてきたようだ。指を添わせ、上下する。クリトリスにも、クラッチが擦れて気持ち良く当たっている。
グレンは、ベルトを外し、トラウザーズを広げる。自身の滾った肉棒は、パンツがないのですぐに顔を出した。
「はは、今日はエアパンツだから、丁度いい」
すでに臨戦態勢のそれは、先端を濡らしていた。
「このパンツは、こうしてもいい」
そう言うと、グレンはメイティーラの片足を自分の腰に絡まるように持ち上げ、中央のパンツの割れ目に肉棒の先端をあわせた。そしてメイティーラの秘裂の中に、その先端をぷすっと入れた。
「メイティ、いいね。いくよ」
グレンは肉棒を、ぐっと膣内に押し込んだ。きゅうっと締まり、絡みついてくるようだ。
「あっ、あぁぁん」
メイティーラは、声が響かないよう、手を口にあてはじめた。その間にも、下から突き上げるようにぐっ、ぐっと挿入される。
普段はバックから挿入されるから、正面で向き合いながらの交わりは珍しい。普段と違うところに、グレンの肉棒を感じる。さらに、外で睦み合うなど、初めての体験だ。だれかに見られるかもしれない、その危機感が、さらに気持ちを昂らせる。
「あぁ、メイティの中は、・・・うっ、キツイな」
グレンも苦し気な顔をしている。立ちながらの挿入のため、ピストンのストロークがいつもより短い。
ガサッという音がする。二人ともハッとして、動きを止める。だが、それ以上の音はしなかった。
「はは、風のイタズラかな」
また挿入を再開する。ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ、爽やかな森の中に、少しも爽やかではない音がする。
「ねぇ、これ、とりたい」
メイティーラは、自分の目を隠している布を、取り払う。そして濡れているように興奮したグリーンの目で、グレンの茶色い瞳をまっすぐに見つめる。
「ああ、君のグリーンは、木々の緑の色だ」
細い目を、さらに細めて、喜んだ顔を見せる。腰の動きは、止まらない。
「ああ、このまま、ずっとこうしていたい気分だ」
「はい」
結合している部分からも、蜜が滴る。穏やかなようで、楔の抜き差しは、リズミカルに続いている。
「あん、そこ、イイ。すごい・・・」
普段と違うスポットを突いているのか、メイティーラがよがり始める。ずん、ずちゅん、ずちゅん、ずちゅ、ずちゅ、どんどんとスピードが速くなる。はぁ、はぁとグレンの息遣いが荒くなってきた。
「うっ、メイティ、・・・うっ、好きだ、好きだよ」
「はぁ、あぁぁん、グ、グレン」
二人で高まり合う。メイティーラは腰からくる快感に、身を委ねた。
「んんーーーんっ」
ドクっ、ドクっと白濁がメイティーラの中に吐き出される。うっ、と言いつつ、ゆっくりと楔を上下させる。
「はぁ、はぁ、メイティ、これがアオカンだよ」
息をつきながら、目を細めてグレンは微笑んだ。ずるっと楔を抜くと、またさっとベルトを締める。メイティーラも、スカートを下げるだけで、まるで何もなかったかのような二人の姿となった。
「もうっ、もうしません」
ちょっと涙目になって、上目遣いで見つめる。恥ずかしさと快感が相まって、興奮してしまったが、やはり恥ずかしさが上回った。
「はは、わかったよ、来年の楽しみにしておこう」
少しイジワルしすぎたか、と思いつつも、お互いのパンツが役に立った。満足したグレンであった。
一方でメイティーラは、このパンツの組み合わせがアオカンを誘導してしまったと思い至る。来年はもっと締まりのいいパンツにしよう。
「フンドシ、がいいかもしれないわね」
簡単には脱げなくて、締まりがいいと言われる、伝説の布パンツ。来年のプレゼントはフンドシにしよう、と心に誓うメイティーラであった。
(おわり)
応援ありがとうございます!
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