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十二章
Ⅵ
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「『陽炎』」
モーガンの攻撃を『炎球』と『天啓』で壊しながら、次の魔法を準備する。地面を震わせる衝撃と周囲を満たす土煙から脱出し、ルウと二手にわかれて。接近戦しかできないルウには、魔法を使うまでもないと判断したのか。自らに攻撃の意図を向けている俺に一瞥する。
「?」
やつの攻撃はするりと、俺の体を貫通した。にも関わらず、無傷。ただ、すり抜けた。錐揉み回転しながら迫る頭上からのルウの踵は、ふわりと横にスライドしながら対処。そのまま宙を漂いながらルウの猛攻を避け続ける。合間に、あらゆる攻撃が俺の体に殺到する。折れた木片、粉々にしたガラスの礫、地面から裂けた大地の一部。すべて、俺の体をすり抜ける。
「なるほどのう。ちょこざいな」
立っている箇所がボゴ! ボゴゴ! とへこんでも平然としている俺を見て、なにかに気づいたモーガンは忌々しそうに、俺が放とうとしている『炎塊』に舌打ちする。目の前に迫ってくる『炎塊』ではなく、正反対の位置から襲ってくる『炎塊』へと素早く翻る。
けたたましい衝突音を生み出しながらも、モーガンは悠々と漂っている。
「炎で認識をずらしておるのか」
さすがは魔道士。すぐにあばかれた。温度と気温、風に影響を与えて蜃気楼現象を擬似的につくりだす。俺たちの姿を物陰に屈折させて、認識を他者から逸らす『陽炎』に。だとしても、俺の姿を正しく視認できないことに変わりはない。
「あんたの魔法の正体、わかってるんだよ!」
わざと大声で誘導し、視線を変えさせる。
「あんたが前に論文に書いていた力を操っているんだ!」
この世界に存在している森羅万象、あらゆる地形、空間にすら生じているとされる重さ。魔力で操作してゼロにして自身を含めた物体を浮かせる、重さを極端に増やして負荷をかける。そうやって攻撃と防御を司っている。モーガンは『重力』と呼んでいる。
「優れた観察眼じゃの。ますます惜しいわい」
見抜かれたというのに、どこまでも余裕なのは、強者としてのプライドじゃない。絶対的な自信を持っている。だからなんだというんだと言わんばかり。
「なら、これはどうじゃ?」
ゴゴゴゴ、と地が揺れる。次には大地が割れ、崩れていく。一瞬で陥没した地面とともにどこまでも落ちていく。まるで奈落の底だ。果ても見えないほどの暗闇にぞくっとしながら、『炎球』を連続で放つ。『念話』でルウに伝えたあと、『固定』で『炎球』をとめて、即席の道を作る。延焼も熱さえとまり、炎には本来ありえない固さをしっかりと踏みしめて、突如としてできあがった巨大な穴から脱した。
次に俺を待っていたのは、急激な負荷。動くことができない。辺り一面に、『重力』で負荷をかけまくっているのか。瓦礫が壊れ、地面に亀裂が入っている。効果範囲はどこまでなのか。少なくとも研究所の敷地すべてなんだろう。これなら認識のずれなんて関係なく俺をとめられると踏んだのか。単純とはいえ、荒技すぎる。
「ほれほれどうした? 威勢がよいのは口だけかの?」
これでは、義眼の封印を解くことさえできない。『炎縛』を伸ばして、かつての研究所の残骸の一部に絡める。そのまま『炎縛』手繰り寄せ、移動を試みるけどおもったように進めない。『天啓』が自動的にモーガンへと攻撃を開始する。すべてモーガンに触れることはない。自分を囲むように、負荷が生じる力場を形成して防いでいるのか。
体が突如として浮いた。そのまま急にふっと重くなって地面に落下する。骨が軋み、呻く間もないまま、また浮かんで、叩きつけられる。繰り返されるうちに、『炎球』を乱射。狙いが定まっていないからか、明後日の方向へと消えていく。
指に、尋常ではない負荷がかかる。骨が砕けていく。親指をはじめに人差し指と順に。鋭い痛みで魔法を発動する暇もない。両手の甲がぐぐぐ、とへこんでいき、
「がああ!」
突き抜けた。掌ごと貫通し、裂けた箇所から痛みが広がっていく。
「ええい、うるさい羽虫め!」
先程俺が放ち、当たらなかった『炎球』、すでに固定化していたため、ルウが足場にして攻撃を仕掛けている。ずん、と腕が落ち体勢が下がってもそのまま加速して反対の手を支えにピン! と鋭く尖らせた足刀を。そのまま腕を勢いよく跳ねさせて真上へと。モーガンの力場を利用して自らの動きへと昇華させている。
――――ご主人様、今のうちに――――
けど、それじゃあ決定打にならないとわかっているのか『念話』で伝えてきた。意図を察知できた俺は、なんとか『紫炎』を発動して、顔を覆っている布を戒めごと焼きつぶした。
視界が、モーガンを捉えた。よし。正しく作動している義眼を通じて、『重力』の制御を奪おうと試みる。
「え?」
義眼に映っているモーガンは、変わらず飛んでいる。急加速と停止、緩急を使い分けてルウを捌いている。制御を奪えていない。あらゆる魔法の制御を奪い、自在に操る魔法が、発動していない?
「なんで、なんでだ!」
特殊な対策を施している? だとしても、なら『転移』のときと同じくなんらかの反動があるはず。違う。そうじゃない。だって、俺への副作用だっておこっていない。どういうことだ。
――――ルウ、一旦離れるんだ――――
――――なにゆえですか?――――
――――制御を奪えない!――――
流石に意外だったらしい。驚いた様子のルウがピタ、と攻撃を躊躇った。そして、そのまま吹き飛んでいく。あのままだったら危ない。きょろきょろと見回して、魔導具を発見して義眼で制御を行う。本来なら乗り手がいなければ動かない箒は俺の意志通りに、ルウへとむかっていく。直撃する寸前、なんとかキャッチできた。
魔導具は制御できている。なのに、どうしてモーガンの『重力』の制御を奪えない?
――――どういうことですかご主人様?――――
――――わからない、今考えて――――
息つく時間がない。いきなり暗くなった。影だと気づいたのは俺の真上に出現した、おそらく研究所の屋根を視認したからだ。急速に落下してくる屋根に、自分の魔法を操るのと同じ要領で制御を試みるけど、無意味だった。
――――ご主人様!――――
「ご主人様!」
ぺしゃんこに成る前に、箒に跨がったルウが俺の襟を掴んでそのまま引きずっていく。ぐえ、首が絞まる。息できない。気が遠くなっていく。
「こ、の、重いです! ぐぬぬぬぬぬおおお・・・・・・・・・・・・」
ぱっと楽になったのは、モーガンの『重力』の範囲外に出たからか。いつの間にか後ろから支えられながら空中を高速で飛んでいる。モーガンは、後方から猛スピードで追ってくる。
「どうしてご主人様の魔法が通じなかったのですか?」
ルウが操っているからか、安定しない箒はぐらぐらと揺れて危ない。柄を掴もうにも両手とも折れてバキバキ・貫通状態。しかもフルスピードで左右上下に急に曲がるもんだからがっくんがっくんと脳が揺れる。う、気持ち悪い。
それでも、なんとか考える。モーガンの魔法の違いと通常の魔法について。エドガーの魔法を奪ったときと、さっきの変化。
「あ、わかった・・・・・・・・・かも」
「なんですか?」
「きっと、視認できているかできてないかだ」
モーガンの『重力』は目に見えない。はっきりとその場に存在しているものとして、目で認識できていない。まさかこんな落とし穴があったなんて。完成させるときにはなんとか改善させないと。
「この役立たず」
「う、グス、ウエ、・・・・・・・・・・・・・・・・」
けど、泣いてばかりじゃいられない。このままじゃモーガンを倒せない。気分を切り替える。どうする?
「ご主人様、私がなんとかモーガンに接近します」
「だめだ、あぶない」
ルウとモーガンじゃ相性が悪すぎる。体術が得意なルウは、あいつの力場すら突破できない。
「ではどうするというのですか。ご主人様の魔法は一切通じず、このまま逃げ続けると?」
「それは・・・・・・・・・・・・」
モーガンの魔力がどこまで保つのか。このまま逃げ続ければ帝都中にも被害が及ぶ。
「もう少しなんです。もう少しであいつに一発喰らわせられるんです。だって――――」
とはいえ、どうすることもできない。はっきりいって無敵に近い。目に見えない魔法なんて、どう対処すればいいんだ。なら、『固定』さえもきかないんじゃないか?
「モーガンの無防備なところはわかっているんですから」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?
「今なんて?」
聞き間違いだろうか。とんでもないことを聞いてしまったような。
「ですから、モーガンの、力場ですか? それがない無防備なところはわかっているのですから。でも、ひらひら逃げるので」
「ちょ、ちょっと待った! え? どういうこと?」
「チッ。ですから、モーガンが自分を守るために覆っている力場には、一つだけないところがあるのです」
「なんで!?」
驚愕の事実すぎて言葉にできない。
「それは知りません。モーガンの都合なのでは?」
「違う! そうじゃない! どうしてルウがそれを知ってるんだって話だ!」
「どうしてって、見えているからです。モーガンの周りにある力場が」
「どうしてだあああああああああああああ!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウェアウルフだからじゃないでしょうか?」
「そんな曖昧な!」
「でしたらご自分で分析なさってください。私にだってどうして見えるのかわからないのですから」
「え、ええええ~~~~~~?」
とんでもない事実。ウェアウルフは人間より五感が発達しているという。けど、だからって・・・・・・・・・。今はどうでもいい。理由は後回し。
「それは本当なのか?」
「私を疑うのですか?」
まさか。ありえない。なら本当のことなんだろう。
「ちなみに、どうして教えてくれなかった?」
「ご主人様にも見えているとおもっていたので」
う~~~ん、種族による認識の違いっておそろしい。
とにもかくにも、なんとか突破口が見つかった。
「はっきりと、見えているわけではないのでございます。うすぼんやりと、淡い膜、とでも説明すればいいのでしょうか。透明だけどそこにあるとはっきりとしているのです」
「それが、ないところっていうのは?」
「はい、それは――――」
ぐん、と箒が急停止した。無理に前に進もうとする力と、後ろに働いている力が作用し合っている。モーガンに捕まった。ちょっとずつ、削られていく。穂先がボロボロと消失していき、そして、一回転してしまう。
「ご主人様!」
落ちていく俺へと手を差し伸べた。けど、俺は箒の制御を無理やり奪って、そのまま発信させる。
「ふん、奴隷に見捨てられたか。哀れじゃのう」
ぐん、と浮いたまま留まる。すぃー、と徐々に減速したモーガンは遠ざかるルウを一瞥した。
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
全身に纏った『紫炎』を、針鼠のごとく至る箇所から放出する。
「無駄なあがきじゃったの」
「が、ぐぅぅ!」
無理やり、かき消される。一歩モーガンが近づくたびに、力場がチリチリと肌を剥ぎ、肉を抉っていく。
「なに、悔しがることはないぞ。わしの『重力』を見破っただけでも大したもんじゃわい。あのできそこないとは天と地ほどもあるわ」
「で、できそこないだと? 誰のことだ?」
「不肖の弟子じゃ。お主も知っとろうが」
『復元』の魔法を創りだしたアコ―ロンを、こいつはできそこないだというのか? 俺なんかじゃ到底及ばない魔法士なのに。
「魔道士になるという向上心も持たず、今の己で満足しておるような魔法士としてあるまじき男よ。まぁ、雑用をさせるのに都合がよかったから側に置いてやってたが」
「あいつが・・・・・・・・・・・・・・・はぁ、はぁ・・・・・・・・・・・・。どれだけあんたを想っていたか。どれだけ・・・・・・・・・尽くしていたか・・・・・・・・・・・・。アコーロンが聞いたら泣くぞ」
「道具に情などいちいち抱かん。お主があの娘を奴隷にしているのと同じよ」
なに?
「道具、だと? 同じだと?」
「そうじゃろう?」
「・・・・・・・・・・・・・・・かわいそうなやつだな、あんたは」
「なに?」
「あんたは、自分以外を認めない。だから皆自分の犠牲にしていいと勘違いしているんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・それがなんじゃ」
「あんたは一人だ。喜びをわかちあう存在も、誰か大切な人が側にいる幸せも知らない。
「魔道士であるならば、当然じゃ」
「そうやって生きて。全部を、出会う人全員を犠牲にして、利用していったら、最後には誰もいなくなるぞ」
「だからなんじゃと言うんじゃ・・・・・・・・・・・・!」
イライラしているモーガンに、初めて人間らしさを垣間見た。
「じゃあ最後には、誰があんたの魔法を認めてくれるんだ? 誰が褒めてくれるんだ?」
モーガンが今の生き方を貫きとおしていったら、側には誰もいなくなる。孤独に一人で研究を続け、死んだあとも功績を称えられることはなくなる。
「俺は、好きな子と生きる。好きな子と二人で生きて、それで魔道士になって生きるよ。そっちのほうが絶対幸せで楽しい」
「ふん、戯れ言を! このわしに殺されるしかないお主が、魔道士になるじゃと!? 今わしに勝つことすらできないお主が!? 愚か者めが!」
「一人なら、無理だ。だから二人で勝つんだ・・・・・・・・・・・・」
『重力』によって、全身の至るところが悲鳴をあげる。それでも、全身の血を、魔力を振り絞る。
「俺と、ルウで、勝つんだ! あんたに! ルウと二人で! 魔道士も大魔道士も越えるんだ!」
一気に発動する。俺の魔法を。今の全力を。『炎獣』で、『天啓』で、『紫炎』で。モーガンを囲む。
「痴れ者めが! お主の拙い魔法では、わしの『絶対負荷領域』すら破れはしないわ!』
一斉に攻撃を仕掛ける。力場、モーガンは『絶対負荷領域』と名付けているらしい、それにぶつかった瞬間かき消えていく。それで終わりじゃない。ルウの教えてくれた無防備な部分は動き回っていても絶対に把握できるはず。ルウの情報を無駄にはしない。
「ぐ、ぐぬう?」
ぐらり、とモーガンがふらついた。俺への負荷が、和らいだ。魔力を消費してきたのか。どうやら違うらしいというのは健在である『絶対負荷領域』が照明している。
「まさか・・・・・・・・・・・・」
攻撃を、やめてただ囲む。じりじりと身を焦す超高温の『紫炎』が、四方八方に配置する。今現在も埋め尽くさんばかりの俺の魔法に、モーガンは明らかに動きが遅くなった。
おもったとおり。『重力』は魔法を消し去ることはできる。自分を守ることができる。けど、『紫炎』で燃焼する酸素はどうにもできない。ここは上空。そんなところで多量の炎に取り囲まれていれば、モーガンが必要とされる酸素は足りなくなる。
「か、っは・・・・・・・・・・!」
呼吸しても酸素を取り入れられない苦しさはいかばかりか。水中にいるときとはまるで違う。あっという間に皮膚が青っぽく変色していく。想定外の命の危機に、モーガンは目にもとまらない速さで落下していく。負荷が完全になくなった俺も、同様に真っ逆さまで落ちていく。
己の体の負荷を強めたのか、一気に加速した。
――――ご主人様――――
『念話』。今ルウはどこにいるのか。ずっと飛ばし続けていた。二人とも捕まってしまったら、それこそ終わりだったから。
――――頭の上です――――
頭の上。そこが無防備な場所。そうか。全部の範囲に『絶対負荷領域』を展開したら、自分にも負荷がかかってしまう。飛ぶことはおろか、動くことさえできない。だから敢えてそこだけ展開できなかったんだ。
――――作戦がある――――
モーガンを取り囲みながら頭上めがけて、魔法を操作する。くるりくるり、と体勢を変化させながら、あらゆる方角から襲ってくる攻撃に対応するモーガンは、まるで風に吹かれて落ち葉だ。苦しそうに、焦りながら死に物狂いっぷいには当初あった余裕さなんて、微塵もない。酸素と、弱点。両方に対処しなければいけないんだから。
それに、もう一つある。
ルウが、箒に跨がって猛スピードで突っ込んでくる。目にもとまらぬ速さで。さすがに目を剥いたモーガンが激しく狼狽する。
「がああああああああああああああ!!」
絶叫しながら、なにか放ったモーガンに箒は粉々に破壊された。けど、『念話』で伝えてあった予定通り、ルウは即座に脱出していた。太陽を背にし、頭上からモーガンへと迫る。
ルウの、渾身の肘打ちがモーガンの旋毛にめりこんだ。明らかに『重力』を発動できていない、ごく自然に落ちていく。
「が、こ、こんな奴隷に・・・・・・・・・わしの魔法が・・・・・・・・・・・・・」
「ご主人様が言ったでしょう? 二人ならあなたに勝てるって」
モーガンは知らない。『念話』の存在をじゃない。創れた経緯について。ルウを愛しているからこそできたんだって事実を。
「俺とルウの、愛の勝利だあああああああああああああああ!!」
今度こそ、俺の魔法がモーガンに殺到する。もう人の形を保っているのが不思議なほどの火力と数。自慢の『絶対負荷領域』を維持することさえできないのか。いつ終わるともしれない苛烈な攻撃を受けていく。
――――愛は、いらないです。愛は――――――
消し済みとなったモーガンを眺めながら、いいじゃないかとルウに独りごちた。
モーガンの攻撃を『炎球』と『天啓』で壊しながら、次の魔法を準備する。地面を震わせる衝撃と周囲を満たす土煙から脱出し、ルウと二手にわかれて。接近戦しかできないルウには、魔法を使うまでもないと判断したのか。自らに攻撃の意図を向けている俺に一瞥する。
「?」
やつの攻撃はするりと、俺の体を貫通した。にも関わらず、無傷。ただ、すり抜けた。錐揉み回転しながら迫る頭上からのルウの踵は、ふわりと横にスライドしながら対処。そのまま宙を漂いながらルウの猛攻を避け続ける。合間に、あらゆる攻撃が俺の体に殺到する。折れた木片、粉々にしたガラスの礫、地面から裂けた大地の一部。すべて、俺の体をすり抜ける。
「なるほどのう。ちょこざいな」
立っている箇所がボゴ! ボゴゴ! とへこんでも平然としている俺を見て、なにかに気づいたモーガンは忌々しそうに、俺が放とうとしている『炎塊』に舌打ちする。目の前に迫ってくる『炎塊』ではなく、正反対の位置から襲ってくる『炎塊』へと素早く翻る。
けたたましい衝突音を生み出しながらも、モーガンは悠々と漂っている。
「炎で認識をずらしておるのか」
さすがは魔道士。すぐにあばかれた。温度と気温、風に影響を与えて蜃気楼現象を擬似的につくりだす。俺たちの姿を物陰に屈折させて、認識を他者から逸らす『陽炎』に。だとしても、俺の姿を正しく視認できないことに変わりはない。
「あんたの魔法の正体、わかってるんだよ!」
わざと大声で誘導し、視線を変えさせる。
「あんたが前に論文に書いていた力を操っているんだ!」
この世界に存在している森羅万象、あらゆる地形、空間にすら生じているとされる重さ。魔力で操作してゼロにして自身を含めた物体を浮かせる、重さを極端に増やして負荷をかける。そうやって攻撃と防御を司っている。モーガンは『重力』と呼んでいる。
「優れた観察眼じゃの。ますます惜しいわい」
見抜かれたというのに、どこまでも余裕なのは、強者としてのプライドじゃない。絶対的な自信を持っている。だからなんだというんだと言わんばかり。
「なら、これはどうじゃ?」
ゴゴゴゴ、と地が揺れる。次には大地が割れ、崩れていく。一瞬で陥没した地面とともにどこまでも落ちていく。まるで奈落の底だ。果ても見えないほどの暗闇にぞくっとしながら、『炎球』を連続で放つ。『念話』でルウに伝えたあと、『固定』で『炎球』をとめて、即席の道を作る。延焼も熱さえとまり、炎には本来ありえない固さをしっかりと踏みしめて、突如としてできあがった巨大な穴から脱した。
次に俺を待っていたのは、急激な負荷。動くことができない。辺り一面に、『重力』で負荷をかけまくっているのか。瓦礫が壊れ、地面に亀裂が入っている。効果範囲はどこまでなのか。少なくとも研究所の敷地すべてなんだろう。これなら認識のずれなんて関係なく俺をとめられると踏んだのか。単純とはいえ、荒技すぎる。
「ほれほれどうした? 威勢がよいのは口だけかの?」
これでは、義眼の封印を解くことさえできない。『炎縛』を伸ばして、かつての研究所の残骸の一部に絡める。そのまま『炎縛』手繰り寄せ、移動を試みるけどおもったように進めない。『天啓』が自動的にモーガンへと攻撃を開始する。すべてモーガンに触れることはない。自分を囲むように、負荷が生じる力場を形成して防いでいるのか。
体が突如として浮いた。そのまま急にふっと重くなって地面に落下する。骨が軋み、呻く間もないまま、また浮かんで、叩きつけられる。繰り返されるうちに、『炎球』を乱射。狙いが定まっていないからか、明後日の方向へと消えていく。
指に、尋常ではない負荷がかかる。骨が砕けていく。親指をはじめに人差し指と順に。鋭い痛みで魔法を発動する暇もない。両手の甲がぐぐぐ、とへこんでいき、
「がああ!」
突き抜けた。掌ごと貫通し、裂けた箇所から痛みが広がっていく。
「ええい、うるさい羽虫め!」
先程俺が放ち、当たらなかった『炎球』、すでに固定化していたため、ルウが足場にして攻撃を仕掛けている。ずん、と腕が落ち体勢が下がってもそのまま加速して反対の手を支えにピン! と鋭く尖らせた足刀を。そのまま腕を勢いよく跳ねさせて真上へと。モーガンの力場を利用して自らの動きへと昇華させている。
――――ご主人様、今のうちに――――
けど、それじゃあ決定打にならないとわかっているのか『念話』で伝えてきた。意図を察知できた俺は、なんとか『紫炎』を発動して、顔を覆っている布を戒めごと焼きつぶした。
視界が、モーガンを捉えた。よし。正しく作動している義眼を通じて、『重力』の制御を奪おうと試みる。
「え?」
義眼に映っているモーガンは、変わらず飛んでいる。急加速と停止、緩急を使い分けてルウを捌いている。制御を奪えていない。あらゆる魔法の制御を奪い、自在に操る魔法が、発動していない?
「なんで、なんでだ!」
特殊な対策を施している? だとしても、なら『転移』のときと同じくなんらかの反動があるはず。違う。そうじゃない。だって、俺への副作用だっておこっていない。どういうことだ。
――――ルウ、一旦離れるんだ――――
――――なにゆえですか?――――
――――制御を奪えない!――――
流石に意外だったらしい。驚いた様子のルウがピタ、と攻撃を躊躇った。そして、そのまま吹き飛んでいく。あのままだったら危ない。きょろきょろと見回して、魔導具を発見して義眼で制御を行う。本来なら乗り手がいなければ動かない箒は俺の意志通りに、ルウへとむかっていく。直撃する寸前、なんとかキャッチできた。
魔導具は制御できている。なのに、どうしてモーガンの『重力』の制御を奪えない?
――――どういうことですかご主人様?――――
――――わからない、今考えて――――
息つく時間がない。いきなり暗くなった。影だと気づいたのは俺の真上に出現した、おそらく研究所の屋根を視認したからだ。急速に落下してくる屋根に、自分の魔法を操るのと同じ要領で制御を試みるけど、無意味だった。
――――ご主人様!――――
「ご主人様!」
ぺしゃんこに成る前に、箒に跨がったルウが俺の襟を掴んでそのまま引きずっていく。ぐえ、首が絞まる。息できない。気が遠くなっていく。
「こ、の、重いです! ぐぬぬぬぬぬおおお・・・・・・・・・・・・」
ぱっと楽になったのは、モーガンの『重力』の範囲外に出たからか。いつの間にか後ろから支えられながら空中を高速で飛んでいる。モーガンは、後方から猛スピードで追ってくる。
「どうしてご主人様の魔法が通じなかったのですか?」
ルウが操っているからか、安定しない箒はぐらぐらと揺れて危ない。柄を掴もうにも両手とも折れてバキバキ・貫通状態。しかもフルスピードで左右上下に急に曲がるもんだからがっくんがっくんと脳が揺れる。う、気持ち悪い。
それでも、なんとか考える。モーガンの魔法の違いと通常の魔法について。エドガーの魔法を奪ったときと、さっきの変化。
「あ、わかった・・・・・・・・・かも」
「なんですか?」
「きっと、視認できているかできてないかだ」
モーガンの『重力』は目に見えない。はっきりとその場に存在しているものとして、目で認識できていない。まさかこんな落とし穴があったなんて。完成させるときにはなんとか改善させないと。
「この役立たず」
「う、グス、ウエ、・・・・・・・・・・・・・・・・」
けど、泣いてばかりじゃいられない。このままじゃモーガンを倒せない。気分を切り替える。どうする?
「ご主人様、私がなんとかモーガンに接近します」
「だめだ、あぶない」
ルウとモーガンじゃ相性が悪すぎる。体術が得意なルウは、あいつの力場すら突破できない。
「ではどうするというのですか。ご主人様の魔法は一切通じず、このまま逃げ続けると?」
「それは・・・・・・・・・・・・」
モーガンの魔力がどこまで保つのか。このまま逃げ続ければ帝都中にも被害が及ぶ。
「もう少しなんです。もう少しであいつに一発喰らわせられるんです。だって――――」
とはいえ、どうすることもできない。はっきりいって無敵に近い。目に見えない魔法なんて、どう対処すればいいんだ。なら、『固定』さえもきかないんじゃないか?
「モーガンの無防備なところはわかっているんですから」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?
「今なんて?」
聞き間違いだろうか。とんでもないことを聞いてしまったような。
「ですから、モーガンの、力場ですか? それがない無防備なところはわかっているのですから。でも、ひらひら逃げるので」
「ちょ、ちょっと待った! え? どういうこと?」
「チッ。ですから、モーガンが自分を守るために覆っている力場には、一つだけないところがあるのです」
「なんで!?」
驚愕の事実すぎて言葉にできない。
「それは知りません。モーガンの都合なのでは?」
「違う! そうじゃない! どうしてルウがそれを知ってるんだって話だ!」
「どうしてって、見えているからです。モーガンの周りにある力場が」
「どうしてだあああああああああああああ!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウェアウルフだからじゃないでしょうか?」
「そんな曖昧な!」
「でしたらご自分で分析なさってください。私にだってどうして見えるのかわからないのですから」
「え、ええええ~~~~~~?」
とんでもない事実。ウェアウルフは人間より五感が発達しているという。けど、だからって・・・・・・・・・。今はどうでもいい。理由は後回し。
「それは本当なのか?」
「私を疑うのですか?」
まさか。ありえない。なら本当のことなんだろう。
「ちなみに、どうして教えてくれなかった?」
「ご主人様にも見えているとおもっていたので」
う~~~ん、種族による認識の違いっておそろしい。
とにもかくにも、なんとか突破口が見つかった。
「はっきりと、見えているわけではないのでございます。うすぼんやりと、淡い膜、とでも説明すればいいのでしょうか。透明だけどそこにあるとはっきりとしているのです」
「それが、ないところっていうのは?」
「はい、それは――――」
ぐん、と箒が急停止した。無理に前に進もうとする力と、後ろに働いている力が作用し合っている。モーガンに捕まった。ちょっとずつ、削られていく。穂先がボロボロと消失していき、そして、一回転してしまう。
「ご主人様!」
落ちていく俺へと手を差し伸べた。けど、俺は箒の制御を無理やり奪って、そのまま発信させる。
「ふん、奴隷に見捨てられたか。哀れじゃのう」
ぐん、と浮いたまま留まる。すぃー、と徐々に減速したモーガンは遠ざかるルウを一瞥した。
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
全身に纏った『紫炎』を、針鼠のごとく至る箇所から放出する。
「無駄なあがきじゃったの」
「が、ぐぅぅ!」
無理やり、かき消される。一歩モーガンが近づくたびに、力場がチリチリと肌を剥ぎ、肉を抉っていく。
「なに、悔しがることはないぞ。わしの『重力』を見破っただけでも大したもんじゃわい。あのできそこないとは天と地ほどもあるわ」
「で、できそこないだと? 誰のことだ?」
「不肖の弟子じゃ。お主も知っとろうが」
『復元』の魔法を創りだしたアコ―ロンを、こいつはできそこないだというのか? 俺なんかじゃ到底及ばない魔法士なのに。
「魔道士になるという向上心も持たず、今の己で満足しておるような魔法士としてあるまじき男よ。まぁ、雑用をさせるのに都合がよかったから側に置いてやってたが」
「あいつが・・・・・・・・・・・・・・・はぁ、はぁ・・・・・・・・・・・・。どれだけあんたを想っていたか。どれだけ・・・・・・・・・尽くしていたか・・・・・・・・・・・・。アコーロンが聞いたら泣くぞ」
「道具に情などいちいち抱かん。お主があの娘を奴隷にしているのと同じよ」
なに?
「道具、だと? 同じだと?」
「そうじゃろう?」
「・・・・・・・・・・・・・・・かわいそうなやつだな、あんたは」
「なに?」
「あんたは、自分以外を認めない。だから皆自分の犠牲にしていいと勘違いしているんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・それがなんじゃ」
「あんたは一人だ。喜びをわかちあう存在も、誰か大切な人が側にいる幸せも知らない。
「魔道士であるならば、当然じゃ」
「そうやって生きて。全部を、出会う人全員を犠牲にして、利用していったら、最後には誰もいなくなるぞ」
「だからなんじゃと言うんじゃ・・・・・・・・・・・・!」
イライラしているモーガンに、初めて人間らしさを垣間見た。
「じゃあ最後には、誰があんたの魔法を認めてくれるんだ? 誰が褒めてくれるんだ?」
モーガンが今の生き方を貫きとおしていったら、側には誰もいなくなる。孤独に一人で研究を続け、死んだあとも功績を称えられることはなくなる。
「俺は、好きな子と生きる。好きな子と二人で生きて、それで魔道士になって生きるよ。そっちのほうが絶対幸せで楽しい」
「ふん、戯れ言を! このわしに殺されるしかないお主が、魔道士になるじゃと!? 今わしに勝つことすらできないお主が!? 愚か者めが!」
「一人なら、無理だ。だから二人で勝つんだ・・・・・・・・・・・・」
『重力』によって、全身の至るところが悲鳴をあげる。それでも、全身の血を、魔力を振り絞る。
「俺と、ルウで、勝つんだ! あんたに! ルウと二人で! 魔道士も大魔道士も越えるんだ!」
一気に発動する。俺の魔法を。今の全力を。『炎獣』で、『天啓』で、『紫炎』で。モーガンを囲む。
「痴れ者めが! お主の拙い魔法では、わしの『絶対負荷領域』すら破れはしないわ!』
一斉に攻撃を仕掛ける。力場、モーガンは『絶対負荷領域』と名付けているらしい、それにぶつかった瞬間かき消えていく。それで終わりじゃない。ルウの教えてくれた無防備な部分は動き回っていても絶対に把握できるはず。ルウの情報を無駄にはしない。
「ぐ、ぐぬう?」
ぐらり、とモーガンがふらついた。俺への負荷が、和らいだ。魔力を消費してきたのか。どうやら違うらしいというのは健在である『絶対負荷領域』が照明している。
「まさか・・・・・・・・・・・・」
攻撃を、やめてただ囲む。じりじりと身を焦す超高温の『紫炎』が、四方八方に配置する。今現在も埋め尽くさんばかりの俺の魔法に、モーガンは明らかに動きが遅くなった。
おもったとおり。『重力』は魔法を消し去ることはできる。自分を守ることができる。けど、『紫炎』で燃焼する酸素はどうにもできない。ここは上空。そんなところで多量の炎に取り囲まれていれば、モーガンが必要とされる酸素は足りなくなる。
「か、っは・・・・・・・・・・!」
呼吸しても酸素を取り入れられない苦しさはいかばかりか。水中にいるときとはまるで違う。あっという間に皮膚が青っぽく変色していく。想定外の命の危機に、モーガンは目にもとまらない速さで落下していく。負荷が完全になくなった俺も、同様に真っ逆さまで落ちていく。
己の体の負荷を強めたのか、一気に加速した。
――――ご主人様――――
『念話』。今ルウはどこにいるのか。ずっと飛ばし続けていた。二人とも捕まってしまったら、それこそ終わりだったから。
――――頭の上です――――
頭の上。そこが無防備な場所。そうか。全部の範囲に『絶対負荷領域』を展開したら、自分にも負荷がかかってしまう。飛ぶことはおろか、動くことさえできない。だから敢えてそこだけ展開できなかったんだ。
――――作戦がある――――
モーガンを取り囲みながら頭上めがけて、魔法を操作する。くるりくるり、と体勢を変化させながら、あらゆる方角から襲ってくる攻撃に対応するモーガンは、まるで風に吹かれて落ち葉だ。苦しそうに、焦りながら死に物狂いっぷいには当初あった余裕さなんて、微塵もない。酸素と、弱点。両方に対処しなければいけないんだから。
それに、もう一つある。
ルウが、箒に跨がって猛スピードで突っ込んでくる。目にもとまらぬ速さで。さすがに目を剥いたモーガンが激しく狼狽する。
「がああああああああああああああ!!」
絶叫しながら、なにか放ったモーガンに箒は粉々に破壊された。けど、『念話』で伝えてあった予定通り、ルウは即座に脱出していた。太陽を背にし、頭上からモーガンへと迫る。
ルウの、渾身の肘打ちがモーガンの旋毛にめりこんだ。明らかに『重力』を発動できていない、ごく自然に落ちていく。
「が、こ、こんな奴隷に・・・・・・・・・わしの魔法が・・・・・・・・・・・・・」
「ご主人様が言ったでしょう? 二人ならあなたに勝てるって」
モーガンは知らない。『念話』の存在をじゃない。創れた経緯について。ルウを愛しているからこそできたんだって事実を。
「俺とルウの、愛の勝利だあああああああああああああああ!!」
今度こそ、俺の魔法がモーガンに殺到する。もう人の形を保っているのが不思議なほどの火力と数。自慢の『絶対負荷領域』を維持することさえできないのか。いつ終わるともしれない苛烈な攻撃を受けていく。
――――愛は、いらないです。愛は――――――
消し済みとなったモーガンを眺めながら、いいじゃないかとルウに独りごちた。
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