魔道士(予定)と奴隷ちゃん

マサタカ

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二十章

エピローグ

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 準備を整え終わって、手分けして一階まで運ぶ。そのとき親父と兄貴が出掛けていった。「またな」「おう」と二人と短い挨拶を交してから台所へ。

「ちょっと。毛が入っているじゃない。私にウェアウルフの体毛を食べろっていうの? 犬の毛が生え替わる時期は教えてくれるか事前に全部剃り落としてくれない?」
「色からしてそれは私ではない人、おそらくこの家で唯一女性である人の毛です。それに毎日あなた様の息子が泣いて喜ぶほど丁寧に櫛でといていますので」 

 相変わらずだなぁ。この二人は。

「おはようございますご主人様。コーヒーでよろしいですか?」
「小さい頃から紅茶一筋だったんだから紅茶でいいでしょ?」
「「・・・・・・・・・」」
「お湯で」

 一触即発の闘気を、二人はついぞ隠そうともしない。きっと俺が起きる前にも、こんなやりとりがあったに違いない。親父と兄貴はひょっとしたら逃げたのかもしれない。

「ユーグ、あんた次いつ帰るのよ」

 そう。俺は今日また帝都へと戻る。モリクの騒動が終わるか終わらない間に、手紙が届いた。魔道士試験についてだ。聞いていた予定日よりもだいぶ早いことに驚いたけど、それ以上に興奮してやまなかった。

 ついに。ついにだ。俺の夢を叶える第一歩。自分の実力をたしかめるための、いわば最初の関門。

 ガーラ様とルナに伝えると、あっさりと受諾された。モリクの処分も含めて、あとは俺がいなくてもできると。

「あなたとあの子には感謝しかありません。また帰って来たときには知らせてください」

 そう言って、報酬を渡してくれた。いい経験をさせてくれたと、こっちが感謝したいくらいなのに。

 お袋は後遺症もなかったとはいえ、多少落ちこんでいた。特に俺やルウに対して気まずいのか口を開こうとしなかった。ルウとともに説明したけど、それは変らない。

 それが心配ではあったけど。でもルウが作った食事を食べて二日ほど看病されてから元通りになった。それでほっとしたんだけど。

「あら。あんたなによこのスープの温度。熱すぎるんじゃないの? まったく、ウェアウルフで奴隷で若いからいいのかもしれないけどもっと自分より年上の人に配慮できないのかしら」
「ウェアウルフの敏感すぎる触感と舌でたしかめております。現にお義父様は大丈夫でしたし、それでもなお熱すぎるというのでしたら歳をとりすぎたせいで舌になんらかの原因があるとおもうので切り落としましょうか?」
「ああ、やだやだ。物騒で極端な労りのない子供は」
「お医者様にかかる費用を減らす最大限の譲歩ですが」
「「・・・・・・・・・」」

 それでもこんな風に元通りになってやりすぎるなんてどうかしてるけど。


「ちょっと。あんたも早く食べる準備しなさい」
「え?」

 ルウが食器を洗いかけたとき、お袋が隣の椅子をちょんちょんと示した。

「そうしたほうが早く食事するの終わらせられるでしょ」
「・・・・・・よろしいのですか?」

 俺も、どういう風の吹き回しだ? とルウと同じ顔になっている自信がある。今の今までルウが俺達と一緒に食べることなんて認めなかったのに。

「あとで拾い食いされても恥ずかしいしね」
「しませんよ。お義母様じゃあるまいし。あ、すみません」
「ブフォッッ! ハハハハハ!」

 盛大に吹き出して、二人にギロリと睨まれる。

 いや、仕方ないだろ? だって嬉しいんだから。

「じゃあお袋。行ってくる」
「はいはい。気をつけなさいよ~」
「お世話になりました」
「・・・・・・・・・」
「手紙書くよ」
「期待しないでおくわ~」
「私も書きます」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・耄碌婆(ボソッ)」
「あ? 今なんて?」
「じゃあまたな~~!」

 ルウを掴んで、ぴゅ~~! と家を飛びだす。放っておいたらいつ終わるか。そのまま城門の元まで行きながら鍛冶屋に寄るため遠回りを。その間、少しずつ変っていく街の風景が、妙に感慨深い。

 次帰ってきたらどんな風に変っているんだろう。発展している町を眺めて楽しめるだろうか。それでも、昔とは違うことにさみしさをかんじるんだろうか。変らないものなんて、ないのにな。

「あ、先輩と奴隷ちゃんじゃないですか~」

 なにやら大荷物を抱えて馬車に乗り込むルナに遭遇した。

「なんだ、お前も帰るのか」
「ええ。私も野暮用ができたので実家へ」

 モリクの件は既に解決したらしい。こいつとはいろいろあったけど、なんだか疲れた。いや優秀な魔法士なんだけど。結局、こいつはガーラ様の呪いが解けた原因を掴めなかった。最後まで不思議がっていたけど、「まぁいっか! 」と楽観的に飯を食って寝たら忘れていた。

 本当、こいつ研究者か?

「けど、ずいぶん急な出発だな」
「うえ!? え、ええ。ちょっと」

 ? なんだかおかしい。不審なほど目を泳がせているし、そわそわとしている。

 ガタガタ! バッタンバタン!

「「「・・・・・・・・・」」」


 オノレエエエエエエエエエエエエ・・・・・・・・・・ワラワヲダレトココロエルカアアアアア・・・・・・。


「「「・・・・・・」」」
「それで先輩は帝都に戻ったあと仕事どうするんですか?」
「スルーしねぇよ!?」

 荷物のほうからなにやら騒がしげな物音。今もなにか唸っているような声が聞こえる。

「おい、お前まさかモリクを連れて行くんじゃねぇだろうな?」

 そう考えるのが自然だろう。どうしてこいつがモリクを連れていくのか。犯罪者として裁かれるのは仕方がない。処刑されるのも。モリクはそれだけのことをした。だからエルフの魔法と呪いを聞きだすことも、忸怩たるおもいで我慢できる。

 だけど、こいつがモリクを連れていく理由はなんだ? こいつは俺みたいに魔道士を目指しているわけでもないし、研究熱心なわけでもない。

「なああ~~~にを根拠に~~~? 証拠でもあります~~? じゃあ私はこれで~~~。あっはっはっは~~」
「ルウ、確保」
「はい」
「あ、ちょおおお! 誰かああああああ!」
「ルウ、匂いどうだ?」
「モリクの体臭がします。あっちから」
「ああああああああ! 誰かあああああ! 犯される! 魔道士(予定)の魔法士ユーグとその奴隷ルウの犯されるううううう! 肉欲を吐きだす肉壺にされるうううう! 実験体にされるうううううううううう!」

 くそ、こいつはなんて往生際の悪い。こんな往来の真ん中で。

「おい。モリクをどうする? 正直に喋れ」
「う、なんですかなんですか報酬の代わりにエルフをもらい受けちゃいけないって法があるんですかあああ!? じゃあ先輩の報酬×三倍のお金と交換してくれますかああ!?」
「厚かましい逆ギレとか初めてだよ!」
「文句はガーラ様におっしゃってくださ~~~い!! あの人と正式に交渉して許可もらったんですからああああああ!! でも先輩に教えたら絶対俺がもらうってなって揉めてめんどくさいじゃないですかああああああ!!」
「語るに落ちるなんてレベルじゃねぇぞおい!」
「あれ? ユーグじゃねぇか」

 往来で騒いでいたのが内部にも聞こえたらしい。ダグが姿を現した。

「隙ありぃ!!」

 ルナは頭突きで顎を攻撃しながら肘を鳩尾に。呼吸困難+くらっとした目眩。踵で足の甲を踏みしだき、すぐに風魔法を発動した。

「『風陣』!」

 そのまま魔法で馬車ごと空へと浮び上がり、あっという間に消えていった。立ち上がったときには青空のむこうへと消えていった。ルウが「うわぁ~」と感心するくらい華麗な胸くそ悪い去り方。くそ、次会ったらただじゃおかねぇ。

「どうした、なんだ?」
「いや、なんでもない」

 もうルナのこともモリクのことは忘れよう。考えるだけ疲れる。

 けど、今度会ったら一発燃やそう。

「そうか。そういえばお前に頼まれてたもん、できたぜ。届けようとしてたところだ」
「っ! そうか! ありがとうよ」

 ダグの店は、なんだか繁盛しているらしい。農具の発注とその他の生活用品も毎日作り続けている。それでも額に汗して、「ホビットのガキがいてくれてよかったぜ」と漏らしていた。

「なんだかんだで、ご主人様の故郷に帰ってきてよかったです」
 
 帝都への道中は、来たときと同じく歩きながら。時折魔物をルウが捕まえて、どんな調理の仕方をするか。どこのお肉が美味しいか解説してくれる。小川を流れるせせらぎを聞きとって、そこで喉を潤す。早く帰らないと。焦燥とは別にいつまでも二人でこうしていたいという幸せな心地。

「そうか? 良いことばかりじゃなかっただろ」
「だからこそです」

 そうか。まぁ、俺にとってもそうだった。ルウに対する気持ちも、困難さも、そしてある覚悟も。

「改めてご主人様と共に生きる 覚悟ができましたので」
「う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛んんんんんんん!!」

 きゅん!!!!  直後のドキン!!! 最後にじぃぃぃぃん、と温かい感動が胸いっぱいに広がって涙が我慢できない。共に生きる。俺の側で。これから、ずっと。つまりルウを一生独り占め。

 えへへへへへへ。

「そういえば、先程なにを受取っていたのですか?」
「うぇ!? なんで!?」
「なんでと言われましても。先程ダグ様と話しているときチラッと見えたので」

 そうだ。満足していちゃいけない。それは俺の信条じゃない。魔法の研究に対する信条ってだけじゃない。ルウとの関係も、同じなんだ。

「なんですか? えっちな本ですか?」
「違うわ! ルウに渡したい物だよ!」
「私にえっちな本を渡すんですか?」
「ああああああ! もおおおおお!」

 本当だったら、ちゃんとしたシチュエーションと台詞も、用意しておきたかった。けど、ルウが気づいたってのが想定外すぎて。

「そのえっちな本を読んで私に自分好みのプレイをさせようと? 私にプレイを覚えろと? もしくはそれでえっちな気分になった私から求めてくるのを期待しているのですか? ふふん、残念でしたね」
「なにが残念なんだ! そんなこと期待してないわ!」
「私は奴隷ですから。ご主人様のご命令なら従いますが」

 いつもの皮肉。軽口。奴隷だから。ご命令なら。いつもだったら簡単に受け流せた。けど、今の俺はとかく冷静じゃ内。鋭敏に反応して、カッ! となってしまう。

 衝動のまま、ルウにある物を差しだした。

「? これは、なんでしょうか。イヤリング?」
「指輪だ」
「ゆびわ?」
「これは、指輪なんだ」
「はぁ?」

 ルウは、きょとんとしてて、とってもかわいい。いや、そうじゃない。落ち着け俺ええええ・・・・・・。

「ウェアウルフはどうだかわからないけど。俺達では好きになった女性に、指輪を用意する。そして、求婚する。女性は嫌じゃなかったら、指輪を受取って嵌める・・・・・・ん、だ」
「はぁ?・・・・・・・・・?」

 ルウは、どうしてそんなことをするのか、と訝しんでいる。今、どうして俺がそれを説明して、なおかつ求婚に必要な指輪を差しだしているのか不思議がっている。

「伝えたいことがあるって、言ってただろ?」
「?」
「ただの奴隷と主じゃ、いやだ」
「・・・・・・」

 ここまで言っても、ルウはまだわかっていないようだ。そのせいで、ここから先の台詞を、伝えなきゃいけない。指輪を持つ手が震える。心臓が破裂しそうなほどうるさくて、顔も体も熱くなって。

「結婚してくれ、ルウ」

 言ってしまった。俺は今燃えている。魔法ではない別のなにか。顔の毛穴という毛穴から『紫炎』が噴出するほどの熱さは、身も心も狂おしいほどの羞恥。そして充足感。

「・・・・・・・・・」
「俺と夫婦になってくれ」

 答えがこわい。ルウがどんな返答をするのか。待っているのは永劫のようでもあり、一瞬でもある。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」

 言ってしまった。後悔じゃない。もう後戻りはできない。これで、絶対的に変ってしまう。それでも、決して後悔はしない。

「えっ。えっ。えっ。え?」

 かっ! とルウの目が見開かれた。そのままあたふたとしながら俺と指輪を交互にブンブンブンブン! と光速で見比べている。尻尾がぐにゃぐにゃ、へにゃへにゃ、ピ――――ン! と次々と反応を示す。

「もう一度、聞いてくれ」

 遠くにいるのがじれったくて。後退るルウを逃がしたくなくて。返答が怖くて。でも我慢できなくて。一気に距離を詰める。

「俺と主と奴隷以上の間柄になってくれ」
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