62 / 453
第1章

第168話 僕の出生の秘密・その4

しおりを挟む
 あ、そっか、今回は特別なんだっけ。
 でも、いずれスキルが解放されたら、普通に神さまと話が出来るようにもなるんだね。
 ほんとに凄いスキルだよね……。

「2つ、気になってることは、あります。
 1つ目は、勇者の剣についてです。」
【“なんだ?”】

「勇者の剣は、今僕が所持してるんですが、これって僕が所有者になってて、他の人に渡せないってことは、ないですよね?」

【“ないぞ。ただ、持っているだけで、その効果は発動する。人の子にとっては、所有者を固定しない場合のそれは、単なるプレシャスアイテムだが、半神半人たるお前は違う。

 時空の海にあるだけで、その効果を使用することが可能だ。それに、もともと補助具として授けたものだからな。それがないと勇者になれないといったものでもない。誰かに渡さずにお前が持っていてもよいだろう。”】

「──そうなんですか!?」
 勇者の剣に選ばれないと、勇者になれないってわけじゃないんだね。代々受け継いでいるのは、あったほうが強いからってことか。

【“代々の勇者も、最終的に、その剣使って戦ってないしな。もっと強い武器があるし。
 魔王と戦うには、もっと上の武器じゃないと駄目なのさ。”】

 序盤の武器ってことかあ……。
 まあでも勇者の武器って言われて序盤に渡されたらテンションあがるだろうから、そういう意味でも必要なアイテムってことだね!

「それともう1つ。これが1番気になってます。スキルの変化についてなんですが。」
【“……。ほう?なにかね?”】

「僕の住んでいるところの近くには、勇者になれる可能性があるのは、叔父さんとヒルデという女の子だけなんですが、これって世界中で見たら、他にもたくさんいますよね?」

【“そうであるな。
 他にもたくさん可能性のある者はいる。それに気が付けていないというだけだ。”】
 これは知性と発展のレスタトさまの声だ。

「……それって、1人じゃなくちゃ、ならないんでしょうか?」
【“と、いうと?なぜそう思うのかしら?”】

 今のは大地と豊穣のミボルフィアさまの声だね。うん、だんだん神さまの違いが分かってきたよ。

「勇者になれる可能性のある人って、本来ひとつの代に1人だと思ってたんですよね。
 だけど、この世界のスキルのルールでいうと、変化出来る可能性のある人は、もともと1人じゃない、ってことですよね?」

【“そうだな!それは勇者に限った話じゃない。聖女も、弓聖も、それは同じだ。”】
 今のは狩りと鍛冶のガレシアさまだ。

「神さまは人間たちの努力を求めている。
 人間は変化する可能性を持っている。
 勇者や聖女になれる人は1人じゃない。

 ……これって、勇者も聖女も、それぞれ2人以上、ううん、それこそたくさんの勇者や聖女のスキルを持つ人たちを、生み出すことも可能だってことになりませんか?

 神さまはこの世界に大きく干渉することが出来ない。だから異世界から召喚したり、無理やりこの世界の人間を目覚めさせる事が出来るのが、1人ずつだったってだけで。

 勇者と聖女が1人ずつだと封印しか出来ないけど、もしもそれがたくさんいたら……?
 な、なんて、ハハハ……。」

【“……。”】
 神さまたちは反応をしなかった。
 や、やっぱり無茶苦茶というか、かなり荒唐無稽なことを言ったかも!?

【“やはり私たちの弟、なのですね。今まであまり実感わきませんでしたけれど。”】
 多分これは、美と愛の神さま、エリシアさまの声だと思う。

【“その通りだよ、弟よ。
変化出来る可能性のある人間は、全員が変化することが出来るんだ。君には世界中を旅して、たくさんの仲間を集めて欲しい。”】

 酒と音楽の神さま、スローンさまが言う。
 ……──!!!!!
 やっぱり!そうなんだ!!
 勇者になれるのは、1人じゃない!!

 叔父さんとヒルデ、どちらかを勇者に選ばなくちゃならないのなら、近いのは叔父さんで、なりたがる方で言えばヒルデだけど、両方なってくれたらいいのにって思ったんだ。

【“まずは、この世界で、君自身が力をつけること。たくさんの人間に信用される人間になることだ。そうでなければ、長い道のりをともにしては貰えないであろうから。”

 “今はまだ、たくさんの言葉を、人の子らに伝えれないのでな。アレックスの言葉が真実であると、信じさせるすべがないのだ。”

 “だからそこが今はお前頼みになっちまうんだけどよ……。それにすぐに気が付けるお前だ。きっとだいじょうぶと信じてるぜ!”

 “アレックス。あなたが力をつければ、またすぐ話せるようになることでしょう。──それまでセオドア、この子を頼みます。”】
しおりを挟む
感想 71

あなたにおすすめの小説

初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!

霜月雹花
ファンタジー
 神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。  神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。 書籍8巻11月24日発売します。 漫画版2巻まで発売中。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  お気に入り・感想、宜しくお願いします。

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。