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第3章

第426話 知ってしまった王太子の秘密

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【別に神罰を落として、国ごと国民を消してはどうでしょうかと言っているわけではありませんよ。ただ、リシャーラ王国という存在がなくなれば、彼らもおそらく大きな顔は出来ないだろうということです。】

 まあ、国がなくなれば、いくら元王族だからって、他国から国賓扱いはされないから、大きな顔は出来なくなるだろうけどね。

 神罰はともかく、放ってはおけないね。
 それで、ヒックスさんが襲われているのを見た子は、もう大丈夫そうなの?

【以前はルーデンス・ソバト・リシャーラにあこがれていたようですが、実態を知ってもうそれはやめたようですね。

 ただ、たやすく他人に話せる出来事でもありませんから、学園にはなんとか来ているようですが、彼女も怯えてはいるようです。

 知られては困る秘密が出来たというのは、彼女にとってもそうですからね。
 彼女にパル・ヒックスが話しかけることが得策かはわかりかねます。】

 彼女の心のケアも考えないとねえ……。
 それに今のキリカの話だと、被害者はその子1人ってわけじゃないんでしょう?

【はい、すでにたくさんの被害者が出ていますね。彼女たちは全員学園を去るか、休学しているようですね。】

 退学はわかるけど、休学?

【いずれ彼らは卒業しますから。卒業するのを待って、戻ってこようとしているのではないでしょうか?ルカリア学園を卒業することは、就職において大きな意味を持ちます。

 それを棒に振ってしまえるほど、退学は簡単じゃないと考えているのかも知れません。
 ですが、王宮に勤めることがあれば、また卒業後も彼らと顔を合わせます。

 退学した人たちは、その可能性を考えて、そもそも彼らに近いところで就職すること自体を諦めたのかも知れません。
 あくまで推測ですが。】

 まあ、王宮に就職するのに最も近道な学園ではあるけど、他の就職先だってあるわけだからね。それを選びたい人たちは、戻って来れる可能性を残したいってことかな。

【もちろん領地に引きこもってしまった令嬢もたくさんいますよ。】

 証明するのが難しい罪だから、過去の件について罰するのは難しそうだね……。
 特に王族や上級貴族を罰するのは簡単じゃないからね。

 それに彼らは僕にそれを知られたからと言って、その遊びをやめることはないだろうから、これからの被害者をなくしていく方法を考えないと。

【それです、オニイチャン。】

 それ?

【彼らが次のターゲットにしている人物がわかるかを、私に聞いて下さい。】

 王太子殿下たちが、それを口に出して話していたってことだね?キリカは心の中まではわからないから……。

【そうですね。】

 ねえキリカ、王太子殿下たちが、次にターゲットにしているのは誰?

【回答、王太子、ルーデンス・ソバト・リシャーラ以下が、次に検討しているターゲットについて。
 ヒルデ・ガルド。
 オフィーリア・オーウェンズ。
 以上です。】

 ヒルデとオフィーリア嬢!?オフィーリア嬢なんて、王太子妃候補だったんだよ!?
 今だってリアムとの婚約が消えたら、いつその話がまた持ち上がるかわからないのに!

【オニイチャンとの婚約が立ち消えになった後で、キャベンディッシュ侯爵家との婚約事態がなくなったものと勘違いをした、王太子ルーデンス・ソバト・リシャーラが、オーウェンズ伯爵家に婚約を打診したようです。

 ですが、オフィーリア・オーウェンズは、オーウェンズ伯爵家から逃げ回っており、その行方を王家の影が隠しています。

 行方のわからない娘を王太子妃にすえて、そのまま戻ってこずに王太子妃教育を受けさせられなかった場合、罰せられるのはオーウェンズ伯爵家になります。

 その為キャベンディッシュ侯爵家との、婚約そのものを破棄する絶好の機会でしたが、オーウェンズ伯爵はそれをすることが出来ずに、キャベンディッシュ侯爵家との婚約は継続されていると返答したようです。

 それをオフィーリア・オーウェンズの意思であるものと、王宮側もルーデンス・ソバト・リシャーラも判断したようですね。】

 逆恨み、ってこと?

【おそらくは。】

 ヒルデはなんなの?

【平民で可愛いからじゃないですか?
 彼らが手を出しているのは、ことが知られたとしても握りつぶすことの出来る、平民と下級貴族に限っているようですし。】

 でも、オフィーリア嬢はレベル4の魔法使いだよ?魔法阻害の魔道具もなしに、かなうと思っているのかな。武器の携帯が禁止だから、ヒルデにはかなうかも知れないけど。

【王太子、ルーデンス・ソバト・リシャーラが、王宮から携帯サイズの強力な魔法阻害の魔道具を持ち出しており、万が一にも抵抗されないようにしているようですね。】

 王族の身の安全を守る為に、特別な時にだけ持ち出すことが出来るっていう、あれ?王族の財産をそんなことに使うなんて……。
 本当にあの人はとことん……ああ……。

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