こじらせ中年の深夜の異世界転生飯テロ探訪記

陰陽@4作品商業化(コミカライズ他)

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第4話 チーズと青じその巻き餃子とマグロとキムチのアボカド和えとドイツ式ジャーマンポテト②

 これは昼間っから飲んじまいたい気分だ。
 となるとツマミは簡単に出来るものがいいな。
 俺はじゃがいも、ソーセージ、ベーコン、オリーブオイル、にんにく、粒マスタード、パセリ、マグロ、キムチ、アボカド、餃子の皮を出し、しまっておいた塩コショウを出した。

 じゃがいもの芽を取って一口大に切り、鍋で柔らかくなるまで茹でる。
 じゃがいもはあえて皮付きのままだ。
 俺はその間に餃子の皮と、まだ余っていた青じそ(大葉)とチーズをクーラーボックスから取り出した。

 餃子の皮に青じそを横に半分に切って細長く切ったチーズを乗せて、くるくると巻いた。皮に水をつければ勝手にとまる。
 別に中身が見えないようにする必要なんてない。
 フライパンにごま油をしいてカリッとなるまで両面を焼く。これで巻き餃子の完成だ。

 続いてアボカドを種にそって2つに割る。種は割れないから、種の周囲にそうように切れ目を入れて、回して蓋を外すように取る感じだ。
 アボカドは熟し方によって大分硬さが違い、それによって使う料理が変わってくる。

 この場合は硬めを選んだ。アボカドの皮をむき、一口大にアボカドを切り、マグロも筋を切ってやってから、同じくらいに切る。
 キムチは軽く包丁で叩いてやり、ボウルの中でアボカドとマグロとキムチとあえて皿に盛って完成だ。

 ちなみにキムチのデカい葉でマグロとアボカドを丸ごと包んでやると、一気に店で出てくるようなオシャレな料理に変身する。
 以前付き合ってた女性が、それを半分に切ったところを写真に撮って何かにアップしていたようだが、その面白さが俺には最後まで分からなかった。

 茹で上がったじゃがいもをザルにあけて水気を切る。
 ソーセージを一口大に、ベーコンは1センチくらいに切り、にんにくはみじん切りにする。

 中火で熱したフライパンに、オリーブオイルを引き、香りが立つまでにんにくを炒めたら、ソーセージとベーコンを加えて更に炒める。
 俺はドイツ式のジャーマンポテトを作るつもりでいた。

 ソーセージとベーコンに火が通ったら、茹でたじゃがいもを加えて、オリーブオイルが馴染んだら、塩、コショウ、粒マスタードを、全体に混ざるようにかき混ぜる。
 皿に盛ってパセリを散らして出来上がりだ。

 俺はこの世界に来て初めてビールを出した。
 風呂上がりに真っ昼間っから、好きなツマミでビール。
 最高の休日じゃないか。

「いただきます。」
 今日のツマミはチーズと青じその巻き餃子とマグロとキムチのアボカド和えとドイツ式ジャーマンポテトだ。
 タップリ腹いっぱいになりそうだから、昼飯も兼用ってことでいいか。

 やっぱりビールには、ちょっと辛いものや、塩気のあるものだよなあ。
 なんにも作りたくない日に飲みたくなったら、俺は必ずカルパスを用意する。
 単品でも食べるくらいには好きだったりもする。

 そういえば、明るいうちに発電機のテストを兼ねて風呂に入ったことで、ついつい飲みたくなって、飲んでしまったが、まだ洗濯物も残ってるんだった。
 やれやれ、どうしたもんかな。

 環境に配慮しつつ、何もないところに何かを出すとなると、当たり前のように日々していたことが、こうもいちいち考えてやらないといけないのか。

 余裕が出来たら、この地の食材なんかも、早く食べてみたいんだがなあ。
 生活環境が安定するまでは、それは当分先のことになりそうだった。
 地のものが食べたくて貰ったスキルだってのに。やれやれ。

 俺がツマミを食べつつビールを飲んでいると、突然我が家のドアがノックされた。
 誰だ?
 俺は村を追いやられたから、かなり離れたところに家を立てたし、当然こんなところに知り合いなんていない。

 人が訪ねてくる予定のないところに誰か来ると、通常誰でも警戒すると思う。
 こんなところに新聞の勧誘や、訪問販売があるわけもないし、当然郵便物だって来るわけがない。
 この世界の人間であるなら、あまり現代のものを見られない方がいいかも知れない。

 俺はまだ食べている途中だったツマミや、飲みかけのビール、調理器具や皿、空のペットボトルに、クーラーボックス、電池式のランタンなんかを、すべて発電機の部屋にいったんしまってから、玄関のドアを恐る恐る開けた。
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