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第4話 聖騎士候補と賢者候補③
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「──改めまして。バイエルン伯爵の娘、ゾフィー・バイエルンでございます。
マクシミリアン・スワロスウェイカー公爵ご子息にご挨拶申し上げます。
お会いできて光栄です。」
「バイエルン伯爵の娘、エリザベート・バイエルンでございます。
マクシミリアン・スワロスウェイカー公爵ご子息にご挨拶申し上げます。
ご挨拶が遅れて申し訳ありません。」
と、丁寧にカーテシーをして挨拶をしてくれた。本来令嬢と子息であれば、公爵子息の方が地位が上だから、先に2人が僕に挨拶をしなくてはならない立場なんだよね。
というか、僕がスワロスウェイカーじゃなかったら、このまま話しかけて貰えなかったんだろうか。ずっと話しかけて貰えなかったし。そう思うと悲しい。
「──マクシミリアン・スワロスウェイカーです。今日はアリシア・スコットの友人の立場でこの店に来ておりますので、どうぞ気楽になさってください。」
僕だって、別にこういう挨拶を、しようと思えば出来るのだ。貴族の子息として、必要な場面もあるからな。
「……というか、学園に入ったら同級生なんだし、くだけた話し方をしない?
貴族同士の話し方、苦手なんだよね。」
「そういうことなら……。わかったわ。
私たちも普段はこういう話し方だもの。」
エリザベートがそう言ってくれる。
「あの、私たち、私の防具が出来たら、一緒にダンジョンにもぐる予定なんです。
学園入学までに、少しでもレベルをあげておきたくて。
よかったら、お2人も一緒に、パーティーを組みませんか?」
アリシアが無邪気にそう言う。
美少女3人とパーティーだって?
学園のやつらに見られたら、嫉妬されそうだけど、今ならまだ学園入学前だし、誰かに見咎められることもないだろう。
今のうちに仲良くなっておきたいなあ。
僕としても大歓迎である。
「いいわね!あなた、噂の特待生でしょう?腕前を見たいと思っていたの!」
エリザベートが嬉しそうに言う。
「そうね、こちらこそ、ぜひお願いしたいくらいだわ。4日後はどう?私たちも防具が出来てから合流したいから。」
ゾフィーが言う。
「あ、そうか、私の防具って……。
今から注文したら、2人の後に作りますよね。そしたら間に合わない……?」
「これからお願いしたとして、いつぐらいに出来そうですか?」
「スワロスウェイカー様のご依頼ですから、お2人に間に合わせますよ。
3日後に取りにいらしてください。」
コックスさんがそう言ってくれる。
これはお祖父様というより、騎士団長の父親絡みだろうなあ。上得意だもの。
「じゃあ、4日後に、広場の木の前で会いましょう。よろしくね?」
「あ。こちらこそ、よろしく。」
ゾフィーが差し出してくれた手を握る。
普通令嬢の手なんて握らないけど、パーティーメンバーは組む時に、こうして握手をするのが決まりごとなのだ。
すると。
ゾフィー・バイエルン。
才能の芽、〈聖騎士〉と表示される。
「楽しみだわ。よろしくね?」
エリザベートの差し出した手を握る。
すると。
エリザベート・バイエルン。
才能の芽、〈賢者〉と表示された。
「聖騎士と、賢者……?」
僕の独り言を、2人は聞き逃さなかった。
「マクシミリアン、あなた、鑑定を持っているの?」
「え?い、いや、なんとなく、2人はそれが似合うなあって……。」
「私、鑑定で〈聖魔法レベル1〉と、〈剣士〉だと言われたのよ。」
とゾフィー。
「私は〈火魔法レベル1〉と、〈水魔法レベル1〉と、〈風魔法レベル1〉だと言われたわ。目指すなら、ゾフィーが聖騎士で、私は賢者が最終目標になるともね。」
「そ、そうなんだ……。」
「鑑定がない人から見ても、私は賢者なの?
私だって騎士が良かったのに。」
エリザベートが悔しそうに、親指の爪を噛みながら言う。
「わ、私!私はなんですか!?」
アリシアが食い気味に近寄ってくる。
「ゆ、勇者とかじゃないかな?」
なんとなくで答えてしまう。
「勇者……!はい!がんばります!」
アリシアは嬉しそうだった。
いいなあ、2人には聖騎士と、賢者の可能性があるのか……。
自分の才能の芽も見れたらいいのにな。
なんで他人限定なんだよ!
────────────────────
マクシミリアン・スワロスウェイカー
15歳
男
人間族
レベル 12
HP 157
MP 123
攻撃力 75
防御力 61
俊敏性 54
知力 84
称号
魔法
スキル 勃起不可 逆剥けが治る 足元から5ミリ浮く モテる(猫限定) 目薬を外さない 美味しいお茶を淹れる 体臭が消せる 裸に見える 雨予報(15秒前) カツラを見抜ける 塩が見つかる 上手に嘘がつける 快便になる 他人の才能の芽が見える
────────────────────
はあ……。スキル集め頑張ろう。
僕はアリシアの腕を掴んだだけで、採寸結果表に数値を書き込むコックスさんに、驚いて目を輝かせるアリシアを見ながら、そう思ったのだった。
まだ冒険を続けますか?
▷はい
いいえ
────────────────────
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マクシミリアン・スワロスウェイカー公爵ご子息にご挨拶申し上げます。
お会いできて光栄です。」
「バイエルン伯爵の娘、エリザベート・バイエルンでございます。
マクシミリアン・スワロスウェイカー公爵ご子息にご挨拶申し上げます。
ご挨拶が遅れて申し訳ありません。」
と、丁寧にカーテシーをして挨拶をしてくれた。本来令嬢と子息であれば、公爵子息の方が地位が上だから、先に2人が僕に挨拶をしなくてはならない立場なんだよね。
というか、僕がスワロスウェイカーじゃなかったら、このまま話しかけて貰えなかったんだろうか。ずっと話しかけて貰えなかったし。そう思うと悲しい。
「──マクシミリアン・スワロスウェイカーです。今日はアリシア・スコットの友人の立場でこの店に来ておりますので、どうぞ気楽になさってください。」
僕だって、別にこういう挨拶を、しようと思えば出来るのだ。貴族の子息として、必要な場面もあるからな。
「……というか、学園に入ったら同級生なんだし、くだけた話し方をしない?
貴族同士の話し方、苦手なんだよね。」
「そういうことなら……。わかったわ。
私たちも普段はこういう話し方だもの。」
エリザベートがそう言ってくれる。
「あの、私たち、私の防具が出来たら、一緒にダンジョンにもぐる予定なんです。
学園入学までに、少しでもレベルをあげておきたくて。
よかったら、お2人も一緒に、パーティーを組みませんか?」
アリシアが無邪気にそう言う。
美少女3人とパーティーだって?
学園のやつらに見られたら、嫉妬されそうだけど、今ならまだ学園入学前だし、誰かに見咎められることもないだろう。
今のうちに仲良くなっておきたいなあ。
僕としても大歓迎である。
「いいわね!あなた、噂の特待生でしょう?腕前を見たいと思っていたの!」
エリザベートが嬉しそうに言う。
「そうね、こちらこそ、ぜひお願いしたいくらいだわ。4日後はどう?私たちも防具が出来てから合流したいから。」
ゾフィーが言う。
「あ、そうか、私の防具って……。
今から注文したら、2人の後に作りますよね。そしたら間に合わない……?」
「これからお願いしたとして、いつぐらいに出来そうですか?」
「スワロスウェイカー様のご依頼ですから、お2人に間に合わせますよ。
3日後に取りにいらしてください。」
コックスさんがそう言ってくれる。
これはお祖父様というより、騎士団長の父親絡みだろうなあ。上得意だもの。
「じゃあ、4日後に、広場の木の前で会いましょう。よろしくね?」
「あ。こちらこそ、よろしく。」
ゾフィーが差し出してくれた手を握る。
普通令嬢の手なんて握らないけど、パーティーメンバーは組む時に、こうして握手をするのが決まりごとなのだ。
すると。
ゾフィー・バイエルン。
才能の芽、〈聖騎士〉と表示される。
「楽しみだわ。よろしくね?」
エリザベートの差し出した手を握る。
すると。
エリザベート・バイエルン。
才能の芽、〈賢者〉と表示された。
「聖騎士と、賢者……?」
僕の独り言を、2人は聞き逃さなかった。
「マクシミリアン、あなた、鑑定を持っているの?」
「え?い、いや、なんとなく、2人はそれが似合うなあって……。」
「私、鑑定で〈聖魔法レベル1〉と、〈剣士〉だと言われたのよ。」
とゾフィー。
「私は〈火魔法レベル1〉と、〈水魔法レベル1〉と、〈風魔法レベル1〉だと言われたわ。目指すなら、ゾフィーが聖騎士で、私は賢者が最終目標になるともね。」
「そ、そうなんだ……。」
「鑑定がない人から見ても、私は賢者なの?
私だって騎士が良かったのに。」
エリザベートが悔しそうに、親指の爪を噛みながら言う。
「わ、私!私はなんですか!?」
アリシアが食い気味に近寄ってくる。
「ゆ、勇者とかじゃないかな?」
なんとなくで答えてしまう。
「勇者……!はい!がんばります!」
アリシアは嬉しそうだった。
いいなあ、2人には聖騎士と、賢者の可能性があるのか……。
自分の才能の芽も見れたらいいのにな。
なんで他人限定なんだよ!
────────────────────
マクシミリアン・スワロスウェイカー
15歳
男
人間族
レベル 12
HP 157
MP 123
攻撃力 75
防御力 61
俊敏性 54
知力 84
称号
魔法
スキル 勃起不可 逆剥けが治る 足元から5ミリ浮く モテる(猫限定) 目薬を外さない 美味しいお茶を淹れる 体臭が消せる 裸に見える 雨予報(15秒前) カツラを見抜ける 塩が見つかる 上手に嘘がつける 快便になる 他人の才能の芽が見える
────────────────────
はあ……。スキル集め頑張ろう。
僕はアリシアの腕を掴んだだけで、採寸結果表に数値を書き込むコックスさんに、驚いて目を輝かせるアリシアを見ながら、そう思ったのだった。
まだ冒険を続けますか?
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