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第95話 その後の顛末
「はい、ど~も、カレコレです。ダイエット失敗しましてね、医者からそろそろ死にますよって言われてれるんで、本気で取り組まないといけないなって思ってるんですけど、」
最初に雑談から始まる、人気大手生放送系配信者、カレコレの配信がスタートし、すぐにリスナーが10万人規模で集まってくる。
証拠を確認した上で配信することで、信憑性が高いとい感じる視聴者が多くついている配信者だ。
嘘だと騒ぐ人間がいた場合、すぐに証拠を提示出来ることがわかっている為、彼の視聴者が彼を疑うことはない。
ちまたでは雑誌に持ち込むより彼に相談に乗ってもらったほうが解決する、という意見もあり、日々暴露を含めた相談が耐えない。
「またね、バイトテロということで、僕のところにDMが届きましてね。散々色んな人たちが捕まってるのに、ほんとお子さまは懲りずに繰り返すわけですけど。学校の道徳の授業とかでも取り上げられてる筈なんですけどねえ。なーんにも響いてないですね。」
最初に軽い内容から紹介し、しばらく配信してから、配信タイトルにも入れている、大きな内容を紹介するスタイルだ。
カレコレが届いた写真を紹介している。
30分ほど話したところで、配信タイトルにも入っている、メインの内容について煽りだした。加害者の名前を、リスナーたちがネタも含めて予想したコメントを書き込む。
「今日はなんとTV局の闇~!というわけでね、ダンチューバー兼タレントの、向井鷹介さんから被害を受けた、なんと複数の女性から告発が届きました。しかもね、これにTV局が絡んでいるというんですよ。」
配信画面に経緯を映し出し、元タレントや現役のタレントたちが、彼が司会をつとめる番組への出演をエサに、体の関係を要求されたことを説明する。
「これがね、TV局のお偉いさんとのやり取りですね。向井さんと関係を持てば、もっと上の大物司会者も紹介するって書いてますね。汚い大人やで。」
トークアプリのやり取りを示して、具体的な要求があった証拠を提示すると、
「これに関わっているのが、どうもタレント事務所のマネージャーのSさんという人物なんですね。この方はTV局の下請け事務所に所属しているそうで……。」
と、名前を隠しつつも杉本について暴露する。
「先日の獄寺ちょこさんの配信で、獄寺ちょこさんを現場に連れて行ったのが、このSさんだという情報もあるんですね。」
それが配信に流れた瞬間、深夜の配信にもかかわらず、関係者が大勢見ていたのだろう、寝ていた杉本のスマホが一気に通知音を鳴らし出し、杉本はその音に飛び起きた。
そこには、お前やってくれたな、と書かれた事務所の社長からの通知も混ざっていた。
TV局員が番組の司会者にタレントを斡旋していたという、衝撃的な事実は、長年噂されつつもこれまで日の目を浴びることはなかった。
業界内の暗黙の了解が、異常なこととして世間からのバッシングの対象になった。不買運動が巻き起こり、数十社もの企業がCMを辞退するまでに発展した。
だがTV局はのんびりしたものだった。放送法によって保護されている立場であり、親会社は潤沢な資金を持ち、実際TVの収入が全体から見ると一部であることが原因だ。
会社は潰れない。何より、自分たちで面白い番組を作ってやろうなどと考えている人間は、ごく一部しか存在しなかったからだ。
ほとぼりが冷めたらまた落ち着いて番組を作ることが出来る。そう思っていた。だが現実に今手元に金がないことは、番組制作に金がかけられないということだ。
TV局はいつものように、下請けを締め付けることで逃れようと思っていた。TV局は番組の制作の殆どを、制作会社に外注している。制作費は一律でおさえ、円盤やネット配信などで追加利益が出た場合は会社の儲け。
それでも面白い番組を作りたいという情熱を持つ制作会社たちが、高視聴率の裏で赤字になりつつも、制作に携わっていた。
だが、TV局の名前を出せば取材を断られ、予算は削られ、番組作りがしにくい環境に、能力のある現場の人間たちが、そのTV局から手を切ろうとしない制作会社から、どんどんと離職していった。
これ以上は会社が持ちこたえられない。そう感じた制作会社たちが、次々とTV局と手を切った。
潤沢な予算を持つ有料動画配信サービスなどに食い込めれば、まだどうにかなったが、確実に売上の上がる絵を描いて、それを実現出来る制作会社としか手を組まない彼らに、小さな制作会社が食い込むのは無理だった。
また、タレントイメージを損なうとして、ドラマ制作では、主演であっても大物俳優たちに出演を見送りされだした。
面白い番組を作れる制作会社に逃げられタレントに逃げられ、TV局自体の評価は下がっていく。それでも資産価値の高い不動産などを持つ企業としての価値と、経営陣が一層される可能性の高さから、資産価値が上がることを期待して、株価だけは上がり続けた。
そんな中ひっそりと、タレントがすべていなくなってしまった、パシフィックアールだけが倒産した。
パシフィックアールの社長は、会社の借入金などの名義を、杉本の知らない間に、一部移してあった。かき集められるだけの金を持って、社長は海外にとんずらした。
残された杉本は、借金取りから逃げる為に、自宅にも戻れない生活が始まった。
誰もいなくなり、ひっそりとした事務所に入った獄寺ちょこは、金庫をあっさりと開けると、そこから自分の契約書を取り出し、ライターで火を付け、今どき事務所でタバコを吸っている、社長の机の灰皿に投げ捨てた。
────────────────────
昼に目が覚めて、お昼ごはんを食べてから書こうと思ったら、なんかめちゃくちゃ眠たくなってしまって、ちょっと横になったつもりが、目が覚めたら夜でした汗
昨日の内に更新出来なくてすみません。
予定崩れまくり汗
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最初に雑談から始まる、人気大手生放送系配信者、カレコレの配信がスタートし、すぐにリスナーが10万人規模で集まってくる。
証拠を確認した上で配信することで、信憑性が高いとい感じる視聴者が多くついている配信者だ。
嘘だと騒ぐ人間がいた場合、すぐに証拠を提示出来ることがわかっている為、彼の視聴者が彼を疑うことはない。
ちまたでは雑誌に持ち込むより彼に相談に乗ってもらったほうが解決する、という意見もあり、日々暴露を含めた相談が耐えない。
「またね、バイトテロということで、僕のところにDMが届きましてね。散々色んな人たちが捕まってるのに、ほんとお子さまは懲りずに繰り返すわけですけど。学校の道徳の授業とかでも取り上げられてる筈なんですけどねえ。なーんにも響いてないですね。」
最初に軽い内容から紹介し、しばらく配信してから、配信タイトルにも入れている、大きな内容を紹介するスタイルだ。
カレコレが届いた写真を紹介している。
30分ほど話したところで、配信タイトルにも入っている、メインの内容について煽りだした。加害者の名前を、リスナーたちがネタも含めて予想したコメントを書き込む。
「今日はなんとTV局の闇~!というわけでね、ダンチューバー兼タレントの、向井鷹介さんから被害を受けた、なんと複数の女性から告発が届きました。しかもね、これにTV局が絡んでいるというんですよ。」
配信画面に経緯を映し出し、元タレントや現役のタレントたちが、彼が司会をつとめる番組への出演をエサに、体の関係を要求されたことを説明する。
「これがね、TV局のお偉いさんとのやり取りですね。向井さんと関係を持てば、もっと上の大物司会者も紹介するって書いてますね。汚い大人やで。」
トークアプリのやり取りを示して、具体的な要求があった証拠を提示すると、
「これに関わっているのが、どうもタレント事務所のマネージャーのSさんという人物なんですね。この方はTV局の下請け事務所に所属しているそうで……。」
と、名前を隠しつつも杉本について暴露する。
「先日の獄寺ちょこさんの配信で、獄寺ちょこさんを現場に連れて行ったのが、このSさんだという情報もあるんですね。」
それが配信に流れた瞬間、深夜の配信にもかかわらず、関係者が大勢見ていたのだろう、寝ていた杉本のスマホが一気に通知音を鳴らし出し、杉本はその音に飛び起きた。
そこには、お前やってくれたな、と書かれた事務所の社長からの通知も混ざっていた。
TV局員が番組の司会者にタレントを斡旋していたという、衝撃的な事実は、長年噂されつつもこれまで日の目を浴びることはなかった。
業界内の暗黙の了解が、異常なこととして世間からのバッシングの対象になった。不買運動が巻き起こり、数十社もの企業がCMを辞退するまでに発展した。
だがTV局はのんびりしたものだった。放送法によって保護されている立場であり、親会社は潤沢な資金を持ち、実際TVの収入が全体から見ると一部であることが原因だ。
会社は潰れない。何より、自分たちで面白い番組を作ってやろうなどと考えている人間は、ごく一部しか存在しなかったからだ。
ほとぼりが冷めたらまた落ち着いて番組を作ることが出来る。そう思っていた。だが現実に今手元に金がないことは、番組制作に金がかけられないということだ。
TV局はいつものように、下請けを締め付けることで逃れようと思っていた。TV局は番組の制作の殆どを、制作会社に外注している。制作費は一律でおさえ、円盤やネット配信などで追加利益が出た場合は会社の儲け。
それでも面白い番組を作りたいという情熱を持つ制作会社たちが、高視聴率の裏で赤字になりつつも、制作に携わっていた。
だが、TV局の名前を出せば取材を断られ、予算は削られ、番組作りがしにくい環境に、能力のある現場の人間たちが、そのTV局から手を切ろうとしない制作会社から、どんどんと離職していった。
これ以上は会社が持ちこたえられない。そう感じた制作会社たちが、次々とTV局と手を切った。
潤沢な予算を持つ有料動画配信サービスなどに食い込めれば、まだどうにかなったが、確実に売上の上がる絵を描いて、それを実現出来る制作会社としか手を組まない彼らに、小さな制作会社が食い込むのは無理だった。
また、タレントイメージを損なうとして、ドラマ制作では、主演であっても大物俳優たちに出演を見送りされだした。
面白い番組を作れる制作会社に逃げられタレントに逃げられ、TV局自体の評価は下がっていく。それでも資産価値の高い不動産などを持つ企業としての価値と、経営陣が一層される可能性の高さから、資産価値が上がることを期待して、株価だけは上がり続けた。
そんな中ひっそりと、タレントがすべていなくなってしまった、パシフィックアールだけが倒産した。
パシフィックアールの社長は、会社の借入金などの名義を、杉本の知らない間に、一部移してあった。かき集められるだけの金を持って、社長は海外にとんずらした。
残された杉本は、借金取りから逃げる為に、自宅にも戻れない生活が始まった。
誰もいなくなり、ひっそりとした事務所に入った獄寺ちょこは、金庫をあっさりと開けると、そこから自分の契約書を取り出し、ライターで火を付け、今どき事務所でタバコを吸っている、社長の机の灰皿に投げ捨てた。
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昼に目が覚めて、お昼ごはんを食べてから書こうと思ったら、なんかめちゃくちゃ眠たくなってしまって、ちょっと横になったつもりが、目が覚めたら夜でした汗
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