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03.エマと、お風呂
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「誰だよ!? こんなところに俺の服を捨てたヤツ!!」
朝から大声を出してすまない。でも聞いてくれ!
俺が昨日着ていた服が、なんか知らないけど庭にポイッとされてたんだ。ひどくない?
館の庭はクローバーやハーブが美しく咲き乱れていて、何人かのメイドたちが洗濯をしている真っ最中だ。
水を張った大きいタライに手を突っ込んで、バシャバシャやってるわけだけど。
なぜか俺の服だけが無残に捨て置かれているのである! けしからん!
「俺の服をここに捨てたヤツ、怒らないから手を挙げなさい!」
バシャバシャやってるメイドたちは、洗濯の手を止めて俺を見た。
「ん」
一人のメイドが手を挙げた。
歳はまだ十七くらい。クセのある赤毛で、いかにもやる気がなさそうな顔に、どこか眠そうな金色の瞳。
名前はエマ。我が館で養っているメイド美少女の一人。
年相応に笑ってくれたら、可愛いんだけどな。なんで、いつも、無気力な感じの顔してんだかなー。
「正直でよろしい。だが、なぜご主人様のお召し物を捨てた?」
俺はエマを問い詰める。エマは顔をしかめる。
「だって、臭かったんだもん」
「俺、ちょっと傷ついたわ」
「ご主人様、臭い」
「なんでもう一回傷つけるの!?」
教育のなってないメイドだぜ……。いったい誰が教育したんだか。
でも、言われてみれば、なんか俺、ここ一か月くらい、体臭が気になってるんだ。もう三十代だし……。
「あのさ……俺、そんな臭い?」
一緒に洗濯してた他のメイドに尋ねてみた。
「ええ、まあ……」「だって、その服、だいぶ洗ってないし……」「だよね……」
「は? いや、ちょっと待て。洗ってないわけがない。ちゃんと毎日着替えて、洗濯する服のカゴに入れてるんだが?」
エマ――相変わらずやる気の見えない、赤髪のメイドが口を開く。
「ご主人の服と一緒に洗いたくないから、ご主人のは洗わないで戻してる」
おいいいいいいい!? そんなこと初めて知ったぞ!?
っていうか、それって、つまり。
「お前のせいで俺の服が臭いんじゃねえか!! ちゃんと仕事しろっていうか、してくださいエマさん!」
「えー。……触りたくない」
さりげなく視線をそらすところが、なんか余計に傷ついたわ……。
こうなったら、エマちゃんには、教育、もとい指導、もしくは罰が必要だな、うん。
ちなみに、一か月も洗濯されてないせいで臭っていた俺の服は、このあと俺が自分で洗って干しました。
◆ ◆ ◆
「で、なに?」
その日の夕方、俺はエマを浴室の前に呼び出した。めんどくさそうな顔。まるで詐欺師を見るような目。
俺は詐欺師なんかじゃなく、ちゃんとメイドさんたちの衣食住を保証してるからな? 福利厚生もちゃんとしてるぞ?
「エマ、一緒にお風呂で洗いっこしようぜ!」
「やだ」
「ホントはご主人様に誘われて嬉しいだろ?」
「…………」
金色の目が、ウジ虫を見るようなそれに変わった。
え? ヤなの? マジで……?
おかしいな、この館のメイドは、俺への好感度MAXなはずなんだけど……。
「やっぱ、信頼関係を深めるには、風呂かなーって思うわけよ。入ろうぜ!」
「…………」
めげずにもう一回誘ってみたんだけど、無反応。……なんか、すんません。
「まあいいや、じゃ、俺だけ先に入るわ。めちゃくちゃ寂しいけど、すっげー悲しいけど、仕方がない」
捨てられた犬のようにしゅんとして、チラチラと視線を送って。
一人先に浴室に移動し、服を脱いで風呂に入った。熱い湯に体を沈めると、一日の疲れがスーッと溶けていくようだ。
すげー広いわけじゃないけど、手足を思い切り伸ばせるくらいの広さはあって、超リラックスできる。
ああ、幸せだ……。
至福の時を過ごしていると、バタン、とドアが開く音がして、そっちを見た。
裸のエマが立っていた。
おっぱいは中レベル。つまり、まあまあ見ごたえがあって、ちょうどいい具合に俺の手のひらにフィットするサイズだ。
細すぎず、肉付きのいい、女性らしいライン。むっちり系ともいう。
張りと弾力のある、健康的な肌をしている。
大事なところは、隠していない。
俺はしばらく、エマの生まれたままの姿に、見入ってしまった。
……やべっ、興奮してきた。
ぺた、ぺた、ぺた、とエマが中に入ってくる。
視線を合わせてこないのは、照れ隠しか?
何も言わないし、何もしないで、ただそこに立っている。
「一緒に入ろう。広いからな」
エマは何も答えずに、片足を上げて、浴槽の、俺の向かい側に、その足を下ろす。もう片方も。そして、ゆっくりと体をお湯に沈める。
俺の爪先のちょっと先に、エマの尻がある。お湯に「たぷん」と浮かんだおっぱいは、気のせいか少し膨らんだように見えた。ピンク色の乳首が可愛らしい。
触ったら、怒るかなぁ……?
エマはじっと俺の顔を見つめている。……うーん、何を考えてるのか分からん。
「あ、そうだ。これを使おう」
俺は買ったまま風呂場に置きっぱなしにしていた秘密兵器を手に取って見せた。
「勇者の世界の入浴剤らしい。この妙な袋を破ると、出てくるって話だ」
手のひらサイズのツヤツヤした袋を適当につかんで、力を込めた。ん!? なんだこれ、なかなか破れないぞ!? マジックカットって言ってたじゃん!?
俺はさらに力を込めた!!
ベリッと袋が破れて、黄色い粉末が俺の顔面に飛び散った。
「ブヘーッ!? おえっ……。なんだこれ、マッズ……」
「……プっ」
あ、エマが俺を見てちょっと吹き出した。尊い……!
でもすぐに元の無表情に戻った。
入力剤をお湯に溶かすと、湯が黄色くなって、不思議な香りに満たされた。気のせいか、肌がつやつやするような。
俺とエマはしばし、会話もなく、のんびりと入浴を満喫した。
と、エマの足が、俺の股間の、ちょっと大きくなりかけてるヤツに当たった。
いや、違う。これは……!?
足でいじられてる! 足の裏で、カリ筋を撫でられている!
……ど、どうする?
エマの金色の瞳が、じっと俺を見つめている。だから詐欺師を見るような目はやめてくれる?
「エマさん、ちょっといいですか?」
「なんで敬語?」
「いやまあ、なんとなく」
「何?」
「この後、本番いいっすか?」
ぐいっ、と。
エマの足が俺のモノを踏んだ。甘噛みみたいなもんだ、痛くはない。
それよりも……またウジ虫を見るような目になった。……その目、好きだけど。
エマは何も答えずに、俺のモノいじりを再開する。両足で。
湯の中で俺のモノは、すでに本格的に硬くなっちまっている。
「沈黙はYESってことでオーケー?」
もう一回聞いてみた。
エマの肩がずるずると湯の中へ沈んでいって、赤髪が水面に漂う。
口元までお湯に浸かって、エマはカニみたいにブクブクしている。下のほうでは、ちゃっかり俺のモノを足でいじり回していた。
「分かった。じゃあ、早く洗いっこして、本番しよう!」
俺は立ち上がった。たくましく起き上がったモノが、エマの目の前に「どーん」と公開されたけど、エマは何もコメントせずに、湯から出た。
俺らは二人、立ったままで、お互いが手のひらに石鹸を付けて、相手の体を洗った。
エマのむっちりした太ももも、おっぱいも、その先でピンとなってる桃色の乳首も、背中もお腹も、手のひらで洗ってやった。
エマも俺のモノを、あわあわにして洗ってくれた。
胸を洗ってやったときも、エマはあまり表情も変えなかったが、不感症というわけではない。こいつはシャイなんだ。「んっ♡」とか何とか、かすかに声が出てるからな。
それから、お互い泡だらけになった体で、ハグするようにして体の前を密着させて、擦り合わせた。柔らかい肌の感触の中に、硬くなった乳首の感触がアクセントになって、絶妙に……良かった!
その後は、泡を洗い落として。
その時点で俺は我慢できなくなっちまったので、本番に移行しました。
もちろん、本番の、濃厚でえちえちな内容は……ここでは省略しとくけどな!
◆ ◆ ◆
「リーチ!」
リサが千点棒を場に出し、牌を曲げた。最近こいつは景気がいいらしい。
勝ち誇った顔をしている南四局・北家(ペーチャ)・トップ目のリサ。俺はその後ろに立って、手牌を見ている。
役はないが三面待ち。勝負あり、という感じだ。
「さっさと振り込んできなさい! おほほほほ!」
リサのヤツ、完全に調子に乗ってやがる。
「またかよー」「早漏ですね」「…………」
やってられない、という表情のメイド二人に対して、エマはまったく表情を変えない。
淡々と牌をツモっては、河に捨てていく。……って、いきなり無筋!?
こいつ、大胆な切り方のときでも、全然表情や仕草が変わらないから恐ろしい。手が入ってるんだよな?
何順かが過ぎ、
「来いっ! ……っち」
なかなか上がり牌を引けないリサが、牌を河に置いたとき。
「……ロン」
エマが自分の牌を倒した。
「ハネマン」
「はぁッ!?」
リサが驚いて頓狂な声をあげた。
「あれー? トップ変わったんじゃね?」「あららー」
「嘘でしょ!? ホントにハネマンあるの!?」
ホンイツ、中、ドラドラ……確かに。
「なんでツモんないのよー!!! こんなに待ちいいのにぃぃ!!!」
キーキー言ってるリサとは対照的に、エマは涼しい顔で点棒を受け取り、見事に逆転トップとなった。
……エマのやつ、腕を上げてやがる。
いや、待てよ?
この前、俺とえちえちしてから、リサは絶好調だった。
んで、今回、俺がエマと、えちってから、エマが好調?
これって、もしかして、俺の異能!? 俺とえっちすると麻雀が強くなる的な!?
……いや、ねえか。
『俺とえっちしたメイドはなぜか麻雀で絶好調になるので、麻雀部のマネージャーとしてメイドたちを全国へ導くことにしました(仮)』は、来月から全国大会編に突入します。よろしくお願いします。
朝から大声を出してすまない。でも聞いてくれ!
俺が昨日着ていた服が、なんか知らないけど庭にポイッとされてたんだ。ひどくない?
館の庭はクローバーやハーブが美しく咲き乱れていて、何人かのメイドたちが洗濯をしている真っ最中だ。
水を張った大きいタライに手を突っ込んで、バシャバシャやってるわけだけど。
なぜか俺の服だけが無残に捨て置かれているのである! けしからん!
「俺の服をここに捨てたヤツ、怒らないから手を挙げなさい!」
バシャバシャやってるメイドたちは、洗濯の手を止めて俺を見た。
「ん」
一人のメイドが手を挙げた。
歳はまだ十七くらい。クセのある赤毛で、いかにもやる気がなさそうな顔に、どこか眠そうな金色の瞳。
名前はエマ。我が館で養っているメイド美少女の一人。
年相応に笑ってくれたら、可愛いんだけどな。なんで、いつも、無気力な感じの顔してんだかなー。
「正直でよろしい。だが、なぜご主人様のお召し物を捨てた?」
俺はエマを問い詰める。エマは顔をしかめる。
「だって、臭かったんだもん」
「俺、ちょっと傷ついたわ」
「ご主人様、臭い」
「なんでもう一回傷つけるの!?」
教育のなってないメイドだぜ……。いったい誰が教育したんだか。
でも、言われてみれば、なんか俺、ここ一か月くらい、体臭が気になってるんだ。もう三十代だし……。
「あのさ……俺、そんな臭い?」
一緒に洗濯してた他のメイドに尋ねてみた。
「ええ、まあ……」「だって、その服、だいぶ洗ってないし……」「だよね……」
「は? いや、ちょっと待て。洗ってないわけがない。ちゃんと毎日着替えて、洗濯する服のカゴに入れてるんだが?」
エマ――相変わらずやる気の見えない、赤髪のメイドが口を開く。
「ご主人の服と一緒に洗いたくないから、ご主人のは洗わないで戻してる」
おいいいいいいい!? そんなこと初めて知ったぞ!?
っていうか、それって、つまり。
「お前のせいで俺の服が臭いんじゃねえか!! ちゃんと仕事しろっていうか、してくださいエマさん!」
「えー。……触りたくない」
さりげなく視線をそらすところが、なんか余計に傷ついたわ……。
こうなったら、エマちゃんには、教育、もとい指導、もしくは罰が必要だな、うん。
ちなみに、一か月も洗濯されてないせいで臭っていた俺の服は、このあと俺が自分で洗って干しました。
◆ ◆ ◆
「で、なに?」
その日の夕方、俺はエマを浴室の前に呼び出した。めんどくさそうな顔。まるで詐欺師を見るような目。
俺は詐欺師なんかじゃなく、ちゃんとメイドさんたちの衣食住を保証してるからな? 福利厚生もちゃんとしてるぞ?
「エマ、一緒にお風呂で洗いっこしようぜ!」
「やだ」
「ホントはご主人様に誘われて嬉しいだろ?」
「…………」
金色の目が、ウジ虫を見るようなそれに変わった。
え? ヤなの? マジで……?
おかしいな、この館のメイドは、俺への好感度MAXなはずなんだけど……。
「やっぱ、信頼関係を深めるには、風呂かなーって思うわけよ。入ろうぜ!」
「…………」
めげずにもう一回誘ってみたんだけど、無反応。……なんか、すんません。
「まあいいや、じゃ、俺だけ先に入るわ。めちゃくちゃ寂しいけど、すっげー悲しいけど、仕方がない」
捨てられた犬のようにしゅんとして、チラチラと視線を送って。
一人先に浴室に移動し、服を脱いで風呂に入った。熱い湯に体を沈めると、一日の疲れがスーッと溶けていくようだ。
すげー広いわけじゃないけど、手足を思い切り伸ばせるくらいの広さはあって、超リラックスできる。
ああ、幸せだ……。
至福の時を過ごしていると、バタン、とドアが開く音がして、そっちを見た。
裸のエマが立っていた。
おっぱいは中レベル。つまり、まあまあ見ごたえがあって、ちょうどいい具合に俺の手のひらにフィットするサイズだ。
細すぎず、肉付きのいい、女性らしいライン。むっちり系ともいう。
張りと弾力のある、健康的な肌をしている。
大事なところは、隠していない。
俺はしばらく、エマの生まれたままの姿に、見入ってしまった。
……やべっ、興奮してきた。
ぺた、ぺた、ぺた、とエマが中に入ってくる。
視線を合わせてこないのは、照れ隠しか?
何も言わないし、何もしないで、ただそこに立っている。
「一緒に入ろう。広いからな」
エマは何も答えずに、片足を上げて、浴槽の、俺の向かい側に、その足を下ろす。もう片方も。そして、ゆっくりと体をお湯に沈める。
俺の爪先のちょっと先に、エマの尻がある。お湯に「たぷん」と浮かんだおっぱいは、気のせいか少し膨らんだように見えた。ピンク色の乳首が可愛らしい。
触ったら、怒るかなぁ……?
エマはじっと俺の顔を見つめている。……うーん、何を考えてるのか分からん。
「あ、そうだ。これを使おう」
俺は買ったまま風呂場に置きっぱなしにしていた秘密兵器を手に取って見せた。
「勇者の世界の入浴剤らしい。この妙な袋を破ると、出てくるって話だ」
手のひらサイズのツヤツヤした袋を適当につかんで、力を込めた。ん!? なんだこれ、なかなか破れないぞ!? マジックカットって言ってたじゃん!?
俺はさらに力を込めた!!
ベリッと袋が破れて、黄色い粉末が俺の顔面に飛び散った。
「ブヘーッ!? おえっ……。なんだこれ、マッズ……」
「……プっ」
あ、エマが俺を見てちょっと吹き出した。尊い……!
でもすぐに元の無表情に戻った。
入力剤をお湯に溶かすと、湯が黄色くなって、不思議な香りに満たされた。気のせいか、肌がつやつやするような。
俺とエマはしばし、会話もなく、のんびりと入浴を満喫した。
と、エマの足が、俺の股間の、ちょっと大きくなりかけてるヤツに当たった。
いや、違う。これは……!?
足でいじられてる! 足の裏で、カリ筋を撫でられている!
……ど、どうする?
エマの金色の瞳が、じっと俺を見つめている。だから詐欺師を見るような目はやめてくれる?
「エマさん、ちょっといいですか?」
「なんで敬語?」
「いやまあ、なんとなく」
「何?」
「この後、本番いいっすか?」
ぐいっ、と。
エマの足が俺のモノを踏んだ。甘噛みみたいなもんだ、痛くはない。
それよりも……またウジ虫を見るような目になった。……その目、好きだけど。
エマは何も答えずに、俺のモノいじりを再開する。両足で。
湯の中で俺のモノは、すでに本格的に硬くなっちまっている。
「沈黙はYESってことでオーケー?」
もう一回聞いてみた。
エマの肩がずるずると湯の中へ沈んでいって、赤髪が水面に漂う。
口元までお湯に浸かって、エマはカニみたいにブクブクしている。下のほうでは、ちゃっかり俺のモノを足でいじり回していた。
「分かった。じゃあ、早く洗いっこして、本番しよう!」
俺は立ち上がった。たくましく起き上がったモノが、エマの目の前に「どーん」と公開されたけど、エマは何もコメントせずに、湯から出た。
俺らは二人、立ったままで、お互いが手のひらに石鹸を付けて、相手の体を洗った。
エマのむっちりした太ももも、おっぱいも、その先でピンとなってる桃色の乳首も、背中もお腹も、手のひらで洗ってやった。
エマも俺のモノを、あわあわにして洗ってくれた。
胸を洗ってやったときも、エマはあまり表情も変えなかったが、不感症というわけではない。こいつはシャイなんだ。「んっ♡」とか何とか、かすかに声が出てるからな。
それから、お互い泡だらけになった体で、ハグするようにして体の前を密着させて、擦り合わせた。柔らかい肌の感触の中に、硬くなった乳首の感触がアクセントになって、絶妙に……良かった!
その後は、泡を洗い落として。
その時点で俺は我慢できなくなっちまったので、本番に移行しました。
もちろん、本番の、濃厚でえちえちな内容は……ここでは省略しとくけどな!
◆ ◆ ◆
「リーチ!」
リサが千点棒を場に出し、牌を曲げた。最近こいつは景気がいいらしい。
勝ち誇った顔をしている南四局・北家(ペーチャ)・トップ目のリサ。俺はその後ろに立って、手牌を見ている。
役はないが三面待ち。勝負あり、という感じだ。
「さっさと振り込んできなさい! おほほほほ!」
リサのヤツ、完全に調子に乗ってやがる。
「またかよー」「早漏ですね」「…………」
やってられない、という表情のメイド二人に対して、エマはまったく表情を変えない。
淡々と牌をツモっては、河に捨てていく。……って、いきなり無筋!?
こいつ、大胆な切り方のときでも、全然表情や仕草が変わらないから恐ろしい。手が入ってるんだよな?
何順かが過ぎ、
「来いっ! ……っち」
なかなか上がり牌を引けないリサが、牌を河に置いたとき。
「……ロン」
エマが自分の牌を倒した。
「ハネマン」
「はぁッ!?」
リサが驚いて頓狂な声をあげた。
「あれー? トップ変わったんじゃね?」「あららー」
「嘘でしょ!? ホントにハネマンあるの!?」
ホンイツ、中、ドラドラ……確かに。
「なんでツモんないのよー!!! こんなに待ちいいのにぃぃ!!!」
キーキー言ってるリサとは対照的に、エマは涼しい顔で点棒を受け取り、見事に逆転トップとなった。
……エマのやつ、腕を上げてやがる。
いや、待てよ?
この前、俺とえちえちしてから、リサは絶好調だった。
んで、今回、俺がエマと、えちってから、エマが好調?
これって、もしかして、俺の異能!? 俺とえっちすると麻雀が強くなる的な!?
……いや、ねえか。
『俺とえっちしたメイドはなぜか麻雀で絶好調になるので、麻雀部のマネージャーとしてメイドたちを全国へ導くことにしました(仮)』は、来月から全国大会編に突入します。よろしくお願いします。
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