無価値ごーとぅー異世界→

狂気。それは例えるにウイルス。 ～狂気蔓延～

鬼の口→戦闘

サクレイが寝た後、しそは1人でサクレイの家にある書物を読み漁っていた。
[ふむふむ....なるほど.....]
なぜなら思想で使えるようになる、ものを増やすためだ。
[ん？これなんだ？秘密...兵器作戦書？]
その本はすすで汚れており、かなり古いものだった。
[イモータルガン....本人の魔力をたまとして飛ばす。弾の属性は使用するものの魔力、つまりオーラの属性によって決まる。
スケープドール....1度だけダメージを無効化してくれる人形。
炎刀グラム....剣を振るだけで炎が暴れ狂う。扱いに注意が必要。
.....か、図が乗っているな、これなら思想できそうだ。]
すると、今度はサクレイの机の上に置いてある本に目を向ける。
[これは本というよりメモ？えっと？なになに、
秋雨...しそ！？俺のこと...か。異能者。能力を授けた。能力名、思想。備考....イメージできないと意味が無い。思想し過ぎると精神力が渇望し、何も考えれずふらふらとした状態に陥る。]
しそはそのメモを読むと黙ってメモをしまい、眠りについた.....


[くっ！相手の異能は氷を操るってことか！！
かなり危ないな！]
[だな。そろそろ反撃しなければ、こんなに逃げ回っていたら、こっちがスタミナ切れでやられるからな。]
しそとよつばは防戦一方。氷菓は余裕の表情を浮かべている。
[第一お前、自分の魔力属性なにかわかっているのか？]
[いや？全然。]
[はぁ....とりあえず試しに打ってみたらどうだ？そのイモータルガン？だったか？]
[わかった。やってみる。]
しそはイモータルガンを構え氷菓に狙いを定める。
[行くぜ！！！おらぁ！！！]
イモータルガンから、黒いものが出てくる。
[お前よりによって影属性かよ....]
[強いのか？]
[使い方によってだが....主に視界を奪ったり、姿をくらませたりって所だな。]
[僕の能力、戦闘に向いてなさすぎだろ..]
[だが、効果はあったようだぞ？あれを見ろ。]
よつばが氷菓を見る。すると、何も見えなくなったかのように、てをあちらこちらに動かしていた。
[見えない！！どこに何があるんだ！！！]
[効果ありか....これで勝ちだな。しそ、お前の手柄だ。始末してこい。]
[......わかった。]
そういうとしそは下を向いて歩き出す。
そして、氷菓の目の前ー最も氷菓は視界が奪われているがーに立ち。
[これは仕事なんだ...ごめんね]
グサッ。
氷菓は心臓に突き刺さった木刀を手の感触で確かめ、直後に死んだ。
[ご苦労。]
[この仕事は....僕には向いてないかもしれない。]
しそは目に涙を溜めながら言うと、よつばと共に異変解決社へ帰っていった。

[ご苦労だった。しそ、よつば。だが鬼の口は異変解決社に一番近いマフィアの基地。まだまだ、強い敵がいるから用心するように。]
[はい。][.......]
柚の言葉にしそは黙ったままだった。
[相手は....マフィアは今何人ほど死んだのですか？我々の仲間は何人ほど....]
しそが、震える声で尋ねる。
[君がこういうことがとても嫌いだという事は知っている。でも、仕方ないんだ、こっちは人質をとられ、さらに会社まで狙われている。
この会社がなくなったらこの世界はマフィアに支配されてしまうんだ。]
柚がそういい、手元の資料を読み上げる。
[マフィア被害者数、およそ70 。我々は...まだ17人だ。]
[そう....ですか。わかりました。]
しそはそういい、ふらふらとした足取りで自分の家。サクレイがくれた自分の部屋へ戻った。