転生したら美少女になったからオナニー極めつつレズパーティー作る(仮)

さむお

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狐獣人アコン

お義父さんとお義母さんに挨拶

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 初めての冒険を終え、ギルドに戻った俺たちは、討伐証明を受付に提出した。


「お待たせしました。報酬の5千アドです。討伐の功績を称えまして、Zランクに昇格ですよ。おめでとうございます。Aランク目指して頑張ってくださいね」
「Zランク!? スタート低すぎない!?」
「毎回ランクアップしたほうが楽しいじゃないですか」
「限度があると思うけどなぁ」
「限度はAランクですよ」
「まともに見えて頭おかしい系かぁ」


 初めての報酬でコンちゃんとご飯を食べることにした。
 コンちゃんの好きな食べ物は何かな?
 やっぱりお稲荷さんとか? 今は切らしてまして。


「コンちゃん、明日はどうするの?」
「コンは次の村に行く。ここの魔物は弱すぎる」
「そうしよっか。道は分かるの?」
「知ってる。リサも行くの?」
「もちろんだよ。コンちゃんの仲間だもん。病めるときも健やかなるときも一緒に冒険することを誓っちゃうよ。パーティーって言うんだっけ」


 コンちゃんは黙々とご飯を食べていたが、満更でもなさそうだった。


 夜、宿の自室で寝転がっていると、人が訪ねてきた。


「コンコン。リサ、居る?」


 口頭でノックするコンちゃんかわいい。好き。


「いらっしゃい。優しくするからね」
「実は、大事な話がある」
「分かってるよ。優しくするからね」
「??? きっと違うことを考えてる。相談したいことがある」
「うん、いいよ」
「まだ何も言ってない」


 どんな話であれ、最終的な目的は決まってる。
 俺がコンちゃんを幸せにするんだ。


「コンは事情があって旅をしてる。長い旅になる。リサは自分のしたいことをしたほうがいい」
「まぁまぁ、最後まで話してみてよ」


 コンちゃんが無言でカードを出してきた。
 俺もカードを重ねると、コンちゃんのプロフィールが見えるのだ。


名前:アコン Lv.-30
性別:♀
種族:狐獣人

クラス:
死霊術師ネクロマンサー

アクティブスキル:
【ネクロボックス】
死霊術師ネクロマンサーの収納スキル。レベルに応じた容量を持つ。
死体・死属性の物は、容量に影響しない。

パッシブスキル:
【上質なマナ】
体液・体臭からにじみ出る上質なマナにより、生物に好かれる。


「レベル30!? コンちゃん強いね!!」
「違う。よく見て」
「ん、これ汚れじゃなくて……マイナス!? マイナス30って何!?」
「【ソウルドレイン】を受けた」


 コンちゃんはご両親と一緒に、魂喰らいソウルイーターと戦い、負けてしまった。
 魂喰らいソウルイーターの【ソウルドレイン】を受け、レベルを奪われた。
 レベルが下がり、ステータスが下がる。習得したスキルも使えない。
 これがコンちゃんがクソザコの理由だ。


「いくらなんでもマイナスって……えげつないなぁ」
「コンが生きているのは、父様と母様に庇われたから……【ネクロボックス】」


 歪んだ空間から出てきたのは、2人の死体。
 俺のお義父さんとお義母さんとなるはずだった人たちか……。


「コンちゃんは、どうしたいの?」
「コンは魂喰らいソウルイーターを見つけ出して倒す。それで魂はあるべき肉体に戻る」


 死人が生き返る。何を馬鹿なと言いたいところだけど、コンちゃんを見た今なら信じられる。
 俺としても、ご両親が生き返るのは嬉しいね。


「協力するよ。仲間だもん!」
「……コンはこんな状態だから、【ネクロボックス】も2人の体を収納するだけで手一杯。他のスキルも取られてしまって、何もできない」
「じゃあレベル上げをして、力を取り戻したら勝てるの?」
魂喰らいソウルイーターは、死霊術師ネクロマンサーの天敵。同じ死属性だから、スキルが通じない。しかも、魂喰らいソウルイーターには【ソウルドレイン】がある」


 泥仕合になるはずが、魂喰らいソウルイーターは種族特性の【ソウルドレイン】で一方的に攻撃できるんだ……。
 相性が悪いなんてもんじゃないね。3人がかりで負けたのも納得だ。


「よし、俺が倒すよ。それでいいよね?」
「コンも戦う!! 必ずかたきを取る!!」
「でも、相性が悪いんでしょ? 秘策があるのかな?」
「やり直す。レベルを上げて、魂喰らいソウルイーターを倒すためのスキルを習得する」


 今までの歩みを捨て、新しい道を行く。
 口にするのは簡単だけど、想像を絶する厳しさだろうね……。


「コンちゃんが望むなら、俺は何だってしちゃうよ」
「ありがとう。コンは強い。強すぎて迷惑をかけるかもしれない」
「気にしないで。そんなコンちゃんも大好きだよ♡」


 コンちゃんは自分が弱いのを知っているけど、それを口にしてしまえば、きっと立ち上がれなくなる。
 いつまでも無鉄砲なコンちゃんで居られるように、俺が支えるよ。
 いずれ俺のお義父さんとお義母さんになる人に手を合わせながら誓いを立てた……。



 新しい称号『仲間想い』を取得しました。
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