転生したら美少女になったからオナニー極めつつレズパーティー作る(仮)

さむお

文字の大きさ
23 / 46
自称天使レア

裏オークションに参加する

しおりを挟む
 トイレから出てきたショタはスッキリとした顔で微笑んだ。
 それを見てリサもにこりと笑い、席に戻れば勝ち確な商談が始まる。


「どう? 買いたくなったんじゃない?」
「最高でした♡ これは流行りますよ。いえ、文化にすべきかと!!」
「そう? 違いがよく分からないけど」
「新しいことは、上流層に受け入れられることから始まります。彼らのお墨付きがあれば、勝手にプッシュしてくれるので、中流層に浸透し、流行りとなります。そして下流層に行き渡り、文化となるわけです。力む時代は終わりですね♡」

「ふーん? 偉い人たち、気に入ってくれるかな?」
「ドハマリしますよ。ドインカ農耕国のうこうこくの男は、例外なくどすけべですから」
「そうなんだ♡ じゃあ、いくらで買ってくれるのかな?」
「ロイヤリティ契約を結びませんか? 毎月、売上に応じたキックバックをリサさんにお支払いします。買取なら大金が手に入りますが、それっきりです」
「んー、大金は欲しいけど、不労所得ふろうしょとくって最高だよね♡」


 奴隷購入の資金については、エリクサーが売れれば問題ない。
 不労所得に憧れたリサは、その場で契約書にサインをしてその日を終えた。


 数日後、再びショタの元を訪れたリサは、エリクサーの出どころを聞かれた。


「俺が錬金術師なんだから、言わなくても分かるでしょ。で、本物だった?」
「エリクサーは本物でした。1000万アドで買取します!!」
「わぉ♡ じゃあ残りのエリクサーも買い取ってね♡」


 リサは4本のエリクサーを出した。


「へっ……先日と合わせて5本もですか!?」
「買い取ってくれないの?」
「買います!! でも、非常に貴重なものなので、ぽんぽん出されて驚いたというか……」
「まだまだ作れるよ。流通は、そっちで操作してね。俺の名前を出すのも禁止」
「もちろん金の卵は保護しますよ。5000万アドとなると大金ですが、現金にします? それとも小切手で?」
「現金で。そうそう、いい奴隷を買いたいんだけど、コネとかなぁい♡?」
「あぁ、それで資金集めでしたか。それなら、もうすぐ裏オークションがあるので、入場券を差し上げますよ」


 裏オークションは、上流層がお忍びで参加する一種の娯楽だ。
 市場には流通しない訳ありだったり、高級な物が出品される。
 自然と希少価値のある奴隷も出品されるだろう。

 ショタ自体はまだまだ駆け出しだが、師匠のコネで入手したチケット。
 それをリサに渡すのだから、いかにリサへの評価が高いかが伺える。


「ありがと♡ また何かあったら、よろしくね♡」


 リサは現金を【アイテムボックス】に収納すると、投げキッスをして、ショタ邸宅を後にした。


 日銭を稼ぐ駆け出し冒険者のリサは、5千万アドの軍資金を手に入れた。
 1日1本エリクサーを取得できるリサは、月給3億アドの価値がある。
 もっとも、ほいほい出せば相場が下がるから、乱用はできないが。


 そして、待ちに待った裏オークションの日がやってきた。
 チケットは1枚しかないし、教育に悪そうなのでコンはお留守番だ。
 渡された仮面をつけたリサは、会場に入る。
 劇場のような構造で、すれ違う人々は仕立ての良い服から察するに、みんな金持ちだ。


「ようこそ! ウェルカム! ここは紳士淑女の憩いの場! どんな欲望も、金さえあれば叶うのです! これより裏オークションの開催します!!」


 司会の男のしょーもない挨拶が終わると、最初の品物が運び込まれる。
 スポットライトを浴びて輝くのは、ポーションと思われるものだ。


「エントリーNO1……奇跡の回復薬・エリクサー!! 100万アドからスタートです!!」
「げっほげほっ」


 リサがむせるのも無理はない。あれはリサが出品したエリクサーだ。
 それがいきなり転売されるとは、商人のフットワークは凄まじい。
 それが2000万アドで落札されたのだから、リサもモヤッとする。


(2000万アドって……売値の倍じゃん。まぁ、チケット代ってことで)


「エントリーNO2……月光石のペンダント!! 全ステータス・魔法の威力を上昇させる魔術師垂涎まじゅつしすいぜん逸品いっぴん……いえ、国宝級の代物です!!」


 しかしリサ。意外にもこれをスルー。
 欲しくないと言えば嘘になるが、オナペットに比べれは優先順位は低い。
 最終的に1億アドで落札された。


 その後は王家死蔵しぞうの名剣や、容量の大きなマジックバックなどが出品された。
 もちろんリサはスルー。会場の金持ち連中も反応が鈍かった。

 この場に居る半数以上の金持ちは、後半に出てくる奴隷を目的に来ているのだ。


(仮面越しにも分かる。面構えが違うね)


 およそ碌でもない面構えなのだろうが、リサにとってはライバルだ。
 大金持ちと嗜好しこうが被らないことを祈りながら、メインイベントの訪れを待った……。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

性転のへきれき

廣瀬純七
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

処理中です...