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半龍人シャロン
アイアンゴーレムと秘密の地下室
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「死ぬかと思った!!」
リサは暴走したシャロンを引っ剥がすことができず、レアが帰ってくるまで好き放題されていた。
わりとぞんざいな扱いをしていたレアが、このときばかりは天使に見えたリサであった。
「いやぁ、きれいな花にはトゲがあるんだなぁ……」
マウント取られてパンパンされたとき、リサは『クリちんぽ縮めればいいじゃん』と気づいたものの、気持ちよすぎて集中できず、【アルファヒール】を使えなかった。
「お前は弱っちいなぁ」
自分のことを棚に上げてマゾスライムをディスるリサは、喜びで震えるマゾスライムを枕として使っていた。
「うーん、どうしよう……」
リサはシャロンの扱いに困る。あそこまで話が通じないとなると、軽い気持ちですけべな誘いをすると今度こそ干物になるかもしれない。
しかしリサは首を大きく振って、立ち上がった。
「よし、話を聞こう!!」
いつもならオナニーを始めるリサだが、今日は違う。
シャロンの部屋にGOGOGO!!
「おじょー! 魔石売ってる店を教えて」
「ごめんなさい!! って、魔石……?」
「えー、教えてくれてもいいじゃーん。減るもんじゃないし」
「あぁ、いえ、違いますのよ。昨日のことを謝罪したくて……」
「あれね!? びっくりしちゃったよ!!」
「本当にごめんなさい。内なる本能が暴走してしまったみたいで……」
「そっか。あれが半龍人なんだねぇ」
「最近は暴走してなかったから、油断してましたわ。怖かったでしょう?」
「まぁね♡ 止めてって言ってるのに止めてくれないし、話通じないし、怖くてめっちゃ泣いたし♡」
「ご、ごめんなさい……」
普段は勝ち気なシャロンがしおらしい姿を見せると、リサは秒で許した♡
「許したから、魔石のお店を教えて♡ なるべく大きくて凄いやつね♡」
「魔石でしたら、わたくしが持ってますわ。お詫びに差し上げますわ」
シャロンはおずおずと拳よりも大きな魔石を渡してきた。箱で。
「わぁ、山盛りだぁ♡ でもいいの? 使うから持ってたんじゃ?」
「有り余る力を魔石に込めるだけですもの。もう用済みですわ。でも、何に使いますの?」
「ふっふっふ……ゴーレムを作ります!!」
リサはシャロンの強さを知った。また暴走されると、レアしか止められない。
心の片隅で暴走に怯えて過ごすなど、仲間が廃る。かと言って、無策で信じるほど愚かではない。
お互いのために、抑止力が必要だ。それがリサの考えだった。
「この魔石でつよつよゴーレムを作るんだ♡ そうすれば、おじょーも暴走に怯えなくて済むでしょ♡」
「リサさん……ありがとう。わたくしの友人で居てくださるのね」
「もちのろん♡ 逃さないよ♡ そんじゃ、またね♡」
ゴーレムの核を手に入れたリサだったが、体を構成する材料がない。
土や石ではシャロンにぶち壊されるのは必然だ。
市場に行くことも考えたが、シャロンに犯された疲れから足取りが重くなった。
明日から本気出す……そう思ったとき、マゾスライムが這い寄ってきた。
「ちょうどいい♡ おすわり♡」
マゾスライムを椅子にして休憩したリサは、その座り心地に微笑んだ。
マゾスライムからすると、シャロンにぺいっとされたダメージが癒えぬうちに、リサに椅子にされて可愛がられる♡ 肉体は悲鳴を上るが、マゾ心は満たされた♡
「お前もお使いくらいできたらなぁ……」
頬杖をついたリサは、窓の外を眺めてぼやく。
視線の先には、レアが居る。いつの間にか買った火の魔剣を眺めてニヤニヤしていた。
ちなみに、指定した日用品はほとんど買っていない。
ナチュラルに着服したレアに買い物は無理そうだ。
少し呆れながらも、リサは笑って許した。
リサがすけべなように、レアも魔剣を求めてしまうのだ。
「かわいいから許すけど、レアにお使いは無理だね。お前も無理か♡」
しかし、マゾスライムは震えた。それは否定の波長だった。
「……ん? お使いできるの? 違う?」
マゾスライムは左右に揺れて否定したが、リサを乗せたまま動き出した。
マゾスライムがリサを運んだ先は、コンがやべー悪霊と戦っていた地下室だった。
「へー、隠し扉の下に地下室かぁ。いいね♡ ちょっと悪趣味だけど」
コンが激闘の末に悪霊を払ったが、拷問器具は手つかずだった。
マゾスライムは、錆びついた年代物の拷問器具をべちべちと叩いた。
「あーっ! このゴミって金属じゃん!! これでゴーレムの体を作れってことかぁ!! よくやった♡」
マゾスライムは、リサにいじめて欲しいだけだったが、『なんか褒められたからヨシ』と震えた♡
マゾスライムに錆を食われ、ピカピカになった拷問器具に魔石を押し当てる。まばゆい光が落ち着くと、立派なアイアンゴーレムが立っていた。
「やった♡ 大成功♡」
アイアンゴーレムを見上げながら、その鉄の体をべちべちと叩いて強度テスト……とは名ばかりで、なんかこう、はしゃいでいた。
今までは泥人形だったりベンチだったり。くそみてーな見た目だったので、ようやくゴーレムマスター(仮)らしいことができて大喜びであった。
「さぁ、アイアンゴーレム!! 俺を抱きなさい♡」
マゾスライムは『聞き間違いか?』と、ない首をかしげたが、リサは大真面目だ。
「強いだけじゃだめ。俺を守るなら、そっちの方でもつよつよじゃないと♡」
その性能やいかに……♡
リサは暴走したシャロンを引っ剥がすことができず、レアが帰ってくるまで好き放題されていた。
わりとぞんざいな扱いをしていたレアが、このときばかりは天使に見えたリサであった。
「いやぁ、きれいな花にはトゲがあるんだなぁ……」
マウント取られてパンパンされたとき、リサは『クリちんぽ縮めればいいじゃん』と気づいたものの、気持ちよすぎて集中できず、【アルファヒール】を使えなかった。
「お前は弱っちいなぁ」
自分のことを棚に上げてマゾスライムをディスるリサは、喜びで震えるマゾスライムを枕として使っていた。
「うーん、どうしよう……」
リサはシャロンの扱いに困る。あそこまで話が通じないとなると、軽い気持ちですけべな誘いをすると今度こそ干物になるかもしれない。
しかしリサは首を大きく振って、立ち上がった。
「よし、話を聞こう!!」
いつもならオナニーを始めるリサだが、今日は違う。
シャロンの部屋にGOGOGO!!
「おじょー! 魔石売ってる店を教えて」
「ごめんなさい!! って、魔石……?」
「えー、教えてくれてもいいじゃーん。減るもんじゃないし」
「あぁ、いえ、違いますのよ。昨日のことを謝罪したくて……」
「あれね!? びっくりしちゃったよ!!」
「本当にごめんなさい。内なる本能が暴走してしまったみたいで……」
「そっか。あれが半龍人なんだねぇ」
「最近は暴走してなかったから、油断してましたわ。怖かったでしょう?」
「まぁね♡ 止めてって言ってるのに止めてくれないし、話通じないし、怖くてめっちゃ泣いたし♡」
「ご、ごめんなさい……」
普段は勝ち気なシャロンがしおらしい姿を見せると、リサは秒で許した♡
「許したから、魔石のお店を教えて♡ なるべく大きくて凄いやつね♡」
「魔石でしたら、わたくしが持ってますわ。お詫びに差し上げますわ」
シャロンはおずおずと拳よりも大きな魔石を渡してきた。箱で。
「わぁ、山盛りだぁ♡ でもいいの? 使うから持ってたんじゃ?」
「有り余る力を魔石に込めるだけですもの。もう用済みですわ。でも、何に使いますの?」
「ふっふっふ……ゴーレムを作ります!!」
リサはシャロンの強さを知った。また暴走されると、レアしか止められない。
心の片隅で暴走に怯えて過ごすなど、仲間が廃る。かと言って、無策で信じるほど愚かではない。
お互いのために、抑止力が必要だ。それがリサの考えだった。
「この魔石でつよつよゴーレムを作るんだ♡ そうすれば、おじょーも暴走に怯えなくて済むでしょ♡」
「リサさん……ありがとう。わたくしの友人で居てくださるのね」
「もちのろん♡ 逃さないよ♡ そんじゃ、またね♡」
ゴーレムの核を手に入れたリサだったが、体を構成する材料がない。
土や石ではシャロンにぶち壊されるのは必然だ。
市場に行くことも考えたが、シャロンに犯された疲れから足取りが重くなった。
明日から本気出す……そう思ったとき、マゾスライムが這い寄ってきた。
「ちょうどいい♡ おすわり♡」
マゾスライムを椅子にして休憩したリサは、その座り心地に微笑んだ。
マゾスライムからすると、シャロンにぺいっとされたダメージが癒えぬうちに、リサに椅子にされて可愛がられる♡ 肉体は悲鳴を上るが、マゾ心は満たされた♡
「お前もお使いくらいできたらなぁ……」
頬杖をついたリサは、窓の外を眺めてぼやく。
視線の先には、レアが居る。いつの間にか買った火の魔剣を眺めてニヤニヤしていた。
ちなみに、指定した日用品はほとんど買っていない。
ナチュラルに着服したレアに買い物は無理そうだ。
少し呆れながらも、リサは笑って許した。
リサがすけべなように、レアも魔剣を求めてしまうのだ。
「かわいいから許すけど、レアにお使いは無理だね。お前も無理か♡」
しかし、マゾスライムは震えた。それは否定の波長だった。
「……ん? お使いできるの? 違う?」
マゾスライムは左右に揺れて否定したが、リサを乗せたまま動き出した。
マゾスライムがリサを運んだ先は、コンがやべー悪霊と戦っていた地下室だった。
「へー、隠し扉の下に地下室かぁ。いいね♡ ちょっと悪趣味だけど」
コンが激闘の末に悪霊を払ったが、拷問器具は手つかずだった。
マゾスライムは、錆びついた年代物の拷問器具をべちべちと叩いた。
「あーっ! このゴミって金属じゃん!! これでゴーレムの体を作れってことかぁ!! よくやった♡」
マゾスライムは、リサにいじめて欲しいだけだったが、『なんか褒められたからヨシ』と震えた♡
マゾスライムに錆を食われ、ピカピカになった拷問器具に魔石を押し当てる。まばゆい光が落ち着くと、立派なアイアンゴーレムが立っていた。
「やった♡ 大成功♡」
アイアンゴーレムを見上げながら、その鉄の体をべちべちと叩いて強度テスト……とは名ばかりで、なんかこう、はしゃいでいた。
今までは泥人形だったりベンチだったり。くそみてーな見た目だったので、ようやくゴーレムマスター(仮)らしいことができて大喜びであった。
「さぁ、アイアンゴーレム!! 俺を抱きなさい♡」
マゾスライムは『聞き間違いか?』と、ない首をかしげたが、リサは大真面目だ。
「強いだけじゃだめ。俺を守るなら、そっちの方でもつよつよじゃないと♡」
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