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ギルド職員編

こじれてクロノ死す 後編 #28

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 背を向けて、四つん這いになったテレサちゃんは、自ら片尻を持って割れ目を広げて誘ってくる。その横顔はとびきり赤く、羞恥を悟られまいと選んだ体位のようだ。


「おじさんに任せてよ。誠意ある腰振りでテレサちゃんに謝るから!」

「いっ、いつも通りでいいから……んっ、あぁぁっ!」


 話を遮るように根本まで挿入する。ぷりっとした子宮口に当たると、膣内がきゅっと締まり、びくりと腰が跳ねる。


 汗ばむ尻を鷲掴みにして、広げたり閉じたりしながら、控えめな腰振りでねっとりと擦り上げる。


「どうだい? 好きな人のチンポは?」

「んんっ……あぁっ、中も奥も……気持ちいいっ」


 突き入れるたびに甘ったるいメスの声を上げるテレサちゃんは、両手と膝で辛うじて体勢を保っている。


「相変わらず感じやすいね。好きなだけイっていいからね」

「んぁっ、はぁっ! すぐイっちゃう……あんたも……っ、イって」

「おじさんはもう少し後だよ。ほらっ、先にイけっ!」

「んあぁっ! やっ、やだぁ……あんたと一緒に……っ、イクイクっ!」


 よほど発情していたらしいテレサちゃんは、挿入から1分も経たずに本日初めてのアクメを迎える。ビクンと腰が跳ね上がり、強烈な締め付けと無造作な動きに擦り上げられながら、その拍子に息子が抜けてしまった。


「おっと……出る出るっ!」


 せめて中に出したがったが、間に合わない。のけぞった背中に盛大にぶっかける。これはこれで征服感がして満足である……が、テレサちゃんは不満そうだった。


「またぁ、他の女のこと考えてたんじゃないでしょうね……っ?」

「ち、違うよ。今のは抜けちゃっただけで……」

「あたしのほうが、ずっと気持ちよくできるもん。他の女になんて負けないもん……っ」


 脱力しながらスネている。忙しい子だ。こういうとき、器量のある男ならきっとこう言うだろう。


「テレサちゃんが一番さ。おじさんのザーメンでマーキングしたくなったんだよ。黙ってしてごめんね」

「本当に……? 嘘じゃないわよね……?」

「本当だよ。きれいな背中を汚したくなったんだ。でも、どうしたら機嫌を直してくれるのかな?」


 テレサちゃんは枕を抱きしめながら顔を埋めて、弱々しく呟く。


「……中出しして。あたしの子宮もあんたのザーメンでマーキングしてよ。中に出さないと絶対許さないから……っ」


 発情乙女の絶対中出し宣言!


「よーし、おじさん頑張って腰振っちゃうぞっ!」

「んぁっ、あぁぁっ……またっ、勝手に入れて……っ」


 テレサちゃんは物のように扱われるのが好きだ。言葉では否定しても、膣内は細かい痙攣をしながら、粘ついた襞肉が絡みついてきて離れない。


 そして、先ほどの不満はすっかり影を潜め、またチンポに突かれるたびに女の喜びの声を上げながら、シーツを涎で濡らしていた。


「あーっ、出る。出すよテレサちゃん。中出しするよ!」

「うんっ、んんっ! 出してっ、中に出してマーキングしてっ!」


 先ほどの誤射によりおじさんの玉袋にはザーメンが残っている。体は射精していないと勘違いして、少しも萎えず、残りの中身を今度こそ好きな女の子宮に注ぎ込むっ!


「んあっ! あぁぁ……中出しっ、されるのぉっ、気持ちいい……イクっ!」


 早いペースで二度目の絶頂を迎えたおじさんたちは、繋がったまま荒い息を吐く……。


「ふぅ……テレサちゃんもオスのご機嫌取りが上手になったね。中出しが気持ちいいなんて、可愛いところもあるじゃないか」

「ちがっ、違うのぉ……本当に気持ちいいんだもん。密着されて……射精されたら……おちんちんがビクビクって跳ねて……子宮口が擦り上げられて……感じちゃうんだもん……っ」


 そこまで感じやすくなっているとは。凄いなこの子。これならどんな男と関係を結んでも、夜の営みですれ違いが生じることはないだろう。


 とはいえ、今日はおじさんがテレサちゃんの恋人だ。他の男との光景を想像することはない。とことんやるぞ!


「テレサちゃん、体位を変えようよ。リクエストがあるなら聞くよ」

「やっ……このままがいい……っ」

「でも他の体位も気持ちいいよ? この体勢を続けてたら長く持たないと思うし」

「やだぁ、エッチな顔……見られたくないの……っ」


 おやおや、ここでも乙女心が炸裂している。こういうときは、どうしてもイジワルしたくなってしまうじゃないか。


「おじさんにテレサちゃんのアクメ顔を見せて。ツンとすましてるクールレディの表情が、メスの顔になる瞬間を見たいんだ」

「っっっ! やだったらやだ。絶対……引かれちゃう……嫌われたくないもん。あたしの可愛いところだけ……見てよ……っっっ!」


 そそる言葉ではあるが、おじさんはイジワルである。ベッドの上では三國無双なのでオラつくことも辞さない。


「じゃあ腰振りで説得してやるっ!」


 連続アクメでへなへなになっているテレサちゃんの尻を掴み上げ、力強く突き落とす。ばちゅん、と大きな音を響かせながら、動きを休めない!


「んあっ! あぁぁっ! それっ、ダメぇ……っ! つ、強いぃぃ……気持ちよすぎるからぁ……っっっ!」

「アクメ顔見せてくれるまで止めないぞっ! それっ、それっ!」

「んくぅっ! ごりごりって……削られてるみたい……っ! 凄く気持ちいいところっ、容赦なく擦すられて……んぁっ」


 突き下ろすと、Gスポットを擦り上げながら肉のコーナーに沿って子宮口にゴールイン。すぐさま引いて、また繰り返す。


 フルボッキチンポによる強烈なGスポ攻めにより、突くたびに小さく細かい潮を吹くテレサちゃん。


 シーツをびちゃびしゃに濡らす音に気づいたのか、枕に顔を埋めて喘いでいる。きっと快楽と羞恥が同時に押し寄せてきて、脳みそがとろけきっていることだろう。


「突くたびに潮拭いてるよ! 本当にこのままでいいのかいっ?」

「っっっ……いいもんっ! だって……仕方ないもん。気持ちよくて潮拭いちゃうのは当たり前だもん……っ!」


 強情な子だ。おじさんの説得もむなしく、絶頂感がこみ上げてくる。三度目の射精を迎え、確実に子宮に注ぎ込んだ……。


「ふぅぅ……わかった。おじさんの負けだ」

「はぁぁっ、はぁぁぁ……ごめん。でもっ、このまま……もっと……きゃぁっ!」


 おじさんは説得に失敗した。それは言葉による説得であり、実力行使に移ることにした。男なんて脳筋なんだから、最後は力による征服を試みるのは当然の考えであった。


「やっ、やだっ! 持ち上げないで……らめっ」


 後ろから抱きしめて無理やり振り向かせようとする。乙女としての最終防衛ラインを死守しようともがいているテレサちゃんに、トドメの一撃を耳に与えてやる。


「テレサちゃん好き」

「……きゅん!!」


 好きな人に耳元で告白される。乙女の理性を一瞬だけ消し飛ばす。ほうけているあいだに、抱きかかえて正面を向かせた。


「耳まで真っ赤にしちゃって、可愛いねぇ。涎垂らしちゃって……れろぉ」

「やっ、やだぁ……恥ずかしい……ばかぁ」

「好きな人に自分のすべてをさらけ出す。そういう勇気がないと、乙女としてやっていけないよ!」

「うっ、うるさいうるさい……んむぅっ」


 好き合った男女が向き合えば、抱き締める。そのまま唇を重ねながら、腕力で引き寄せる。


「あむぅ……じゅる……ぴちゃぁ……っ」


 舌を絡めたディープキスで理性を奪い、復活した息子をまた挿入する。


 対面座位……ラブラブセックスをするなら、やはりこれしかないのだ。


「あんたの体……凄く熱い……っ」

「テレサちゃんだって、凄く熱いよ。汗でびっしょりして、体中マーキングされちゃったよ」

「やだぁ……離してっ、んむぅ……ちゅる……っ」

「離さない。絶対に離さない。嫌だって言っても続ける」

「そんなぁ……じゅるっ、ちゅば……れろ……っ」


 嫌な素振りを少しでも見せたら、絡めた舌で唾液にまみれた口内を擦り上げて説得する。口数は減り、体から力が抜ける。


 潤んだ瞳がどんどんとろけていき、やがては自分からおじさんの背中に手を回してくる。がっちりと抱きしめられ、顔を、体を押し付けてくるようになる。


「おじさんのこと、好き?」

「しゅき……だいしゅき……じゅるっ、れろぉ」

「おじさんも、テレサちゃんが大好きだよ」

「ほんとぉ……? うれひぃっ、もっと……キスして……ちゅばっ」


 互いに抱きしめあい、密着した状態では満足に腰振りもできない。両足まで腰に絡みついてきて、持ち上げるピストンも許して貰えず、体を揺すって甘く優しいセックスになる。


「ちゅばっ、んあぁ……気持ちっ、いい……れろ」

「ちゃんとイけそうかい?」

「うん……しゅぐイクっ……あぁっ! 出ちゃった……っ」


 結合部にとびきり温かい水がかかる。官能と快楽で理性が消失し、緩んだ膀胱から止めどなく出てくる小水が、おじさんたちを濡らしていく……。


 その独特の感覚と、目の前に羞恥と快楽でとろけきったテレサちゃんの顔がある。あっという間に興奮が最高潮に達し、脳が焼き切れるかと思うほど強烈な快感に浸りながら射精した……。


「ごめんねぇ……気持ちよすぎて……漏らしちゃった……っ。でもぉ……いいよね……? あんた……おしっこ……好きでしょ……っ?」

「……好きだっ!!」

「……きゅんっ!!」


 抱きしめられる力が強まり、体を押し付けられた衝撃で倒れ込みそうだ。しかし、今の俺のレベルなら踏ん張れる。抱きしめ返して、舌を吸い上げる。


「これが男の包容力だよ」

「包容力ぅ……しゅごい……ぃぃぃっ。好き好き……お水あげりゅぅ」


 指を突っ込まれ、生活魔法で水を注がれる。喉を鳴らして飲み干すと、テレサちゃんがスネた。


「ちょっとぉ……あたしの分も……残してくれないと……じゅるっ、れろっ、ぴちゃぁぁ……んぐっ」


 残っていた僅かな水と、唾液を根こそぎ飲み干されそうだ。おじさんも負けじとテレサちゃんの口内を吸い上げ、ねちっこいキスを続けた……。


「……あっ、もう日付が変わる時間だ」


 良いキスは時間を忘れさせる。時計の針が12の数字を差すまで、あと10秒もない。それすなわち、恋人ラブラブセックスの終了を意味していた。


「うぅ……やだ……どうしよう」

「名残惜しいのは分かるけど、時計の針は絶対だよ。あれは正確なものだから」


 嫌々と首を振るテレサちゃんに、少し理性が戻った。そして、ニコリと笑った。


「……えいっ! 【ナイトスロウ】」

「はい? スキルなんか使って、一体どうした――」


 時計の針が、止まっている。カチカチと音はしているから壊れてはいないが、12の数字を差す1秒前をずっと繰り返している……?


 よく見ると、ガラスにヒビが入っている。そして、一本の髪の毛が刺さっていた。まるで針のようになっており、これが時間を止めているようだ。


「女の髪は、武器なのよ? 続き、してもいいでしょ……ぶちゅぅぅぅ」

「やられたよ。朝まで延長だ」


 柔軟な発想を手に入れたのだ。親心として、褒めてあげるしかないだろう。


 結局、朝日が昇るまで密着した状態でラブラブセックスを続けた……。



 あとがき

次から今度こそ新章に……
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