クラスごと異世界転移して好きな女の子と一緒に別行動していたら魔王に遭遇したんですけど...

がいとう

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第1章 俺もチートキャラになりたいんですけど…

28話 光る石

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 今日も俺達はダンジョンの探索に出向いていた。
 今は今回も別ルートだった第1階層をマッピングしながら進んでいる。

「なあ、マッピングしながらだと凄ぇ時間掛かるし、日帰りじゃあいつまでたっても10階層に行けない気がするんだが。」

 ダンジョン内はかなり入り組んだ作りをしているので行き止まりになっては戻ってを繰り返していると、正しいルートで行けば30分の道のりも数時間かかってしまう。
 これでは一度通った通路は次回以降マッピングの必要がないとしても、100階層もあるダンジョンの攻略にはかなりの歳月がかかってしまうだろう。

「ふむ。じゃが、お主のマッピング技術は未だ不足しておるではないか。」
「いや、それはまあそうなんだが。」
「もしくは空間把握のスキルをとるか?」
「おお!そんな便利なスキルがあんのか?」
「まあ、魔力操作がなくては習得できんがの。」
「ダメじゃん。」
「何事も一筋縄ではいかないものね。あら、ホーンラビット2匹ね。」

 舞がそう言うや否やホーンラビット二体をパッと倒した。
 まだ3回目のダンジョン探索だがホーンラビットくらいなら俺でも楽に倒せるようになっているので、第1階層はマッピングの練習場という感じが割とする。
 むしろ戦闘がマッピングの練習の休憩といった感じだ。

「それにしてもダンジョンの中がそこそこ明るいってのは不思議だよな。」
「そうね。壁がやんわりと光っているなんて驚きだわ。」

 ホーンラビットを解体しながら舞がそう言う。
 ダンジョンの中は舞の言ったようにうやんわりと光っていて割と遠くまで見通せる。
 光は無色なので幻想的という訳ではないが、そこそこに不思議な感じだ。

「そうじゃな。ダンジョンの解明されてない謎の一つじゃ。」
「しかし、この光る石を持ち帰れたら便利だよな。」
「多くの冒険者がダンジョンの壁を削り取って持ち帰ろうとしたが、いずれもダンジョンを出る際に消えてしまったそうじゃ。妾も手に光る石を持ってダンジョンから出た事があるが、ものの見事に消えておった。」
「ふーん。持ち帰れないのか。…いや、待てよ。アイテムボックスに入れておけばいけるんじゃないか?あれって異空間なんだろ?」
「ふむ。妾も試したことがなかったの。それをやったという話も聞いたことがない。」
「よし、それじゃあ舞。土魔法で壁を少し削り取ってくれないか?」
「ええ良いわよ。」

 そう言うとちょうど解体を済ませた舞が壁に手をつき土魔法で石を彫り出した。
 手の平サイズの立方体だ。
 側面も淡い光を発している。

「はいどうぞ。」
「ああ、ありがとう。」

 俺はアイテムボックスにそのキューブをしまった。
 ん?なんだか入れづらかった気がしたが気のせいか?

「よし、とりあえずアイテムボックスには入ったから後は持ち帰ってみてだな。」
「そうね。どんな結果になるのか楽しみだわ。」
「そうじゃな。さて、それでは探索を再開するかの。」
「おう!」「ええ!」

 俺達は解体の終わったホーンラビットをアイテムボックスに収納して探索を続けた。


 _______________________________________________



 そんなこんなで無事に第1階層を突破した俺達は第2階層に踏み入れた。
 ここからは途中までマッピングを済ませてあるので、そこそこすんなり行ける。

「お、タスクボア1匹とホーンラビット1匹だな。」

 今は俺が戦闘を務める番なので手早く仕留めに行こう。

 まずはいつもどおり転移魔法でタスクボアの側面に立ち、覚えたての剣術のソニックスラッシュで頭を落とす。
 そのまま側にいたホーンラビットの角を蹴り上げてから腹を斬りつけてこちらも難なく倒した。
 もちろん残心も忘れていない。

「うむ。フウマもなかなか様になってきたの。」
「そうね。初めの頃の危なっかしさがなくなってきたわ。」
「ありがとよ。さて、解体しますかね。」

 解体をするためにアイテムボックスからナイフを取り出そうとしたその時、俺は今までにない違和感に苛さいなまれた。

「なんか出そう。」
「なんじゃ?トイレか?」
「待って頂戴。今土魔法でトイレを作るわね。」
「いや、そうじゃなくてアイテムボックスから急になんかが出てきそうなんだけど。」

 結構前から何となく違和感はあったが今アイテムボックスを使おうとしたら急にその違和感が大きくなった。
 既に抑え込むのがきつい状態だ。

「それってもしかして光る石じゃないかしら。」
「うむ。十中八九それじゃろうな。」
「なあ、正直抑えてるの結構辛いからもう出しちゃって良いか?」
「まあ、別に構わんじゃろう。」

 俺は一応誰もいない方向を向いて抑えていた違和感を解放した。
 するとその瞬間アイテムボックスから光る石が勝手に出てきて地面に落ちたと思ったら、スッとダンジョンに吸い込まれてしまった。

「消えた。」
「消えちゃったわね。」
「ふむ。おそらくダンジョンの自動修復の力が働いたんじゃな。」
「どういうことだ?」
「ダンジョンは壁などを壊されても時間が経てば勝手に元どおりになる。破片などはその時に吸い込まれるから今のもそういう現象じゃろうな。流石にアイテムボックスにまで干渉をするとは思いもせんかったがの。因みに死体や長らく放置されたものもいずれダンジョンに吸い込まれるのじゃ。」
「なんか微妙に怖い話ね。」

 確かに気づいたらダンジョンに物が吸い込まれて消えるというのは割と怖い。
 吸い込まれた死体などはどこに行くのだろうか。
 まあ、考えても結論の出る訳がない話ではあるのだが。
 それよりも今は気になる事がある。

「そうだな。それともしかしたら俺、体内の魔力の流れが掴めたかもしれない。」
「なんじゃと!?」
「光る石が出てくんのを抑えていたらなんとなく体の中から魔力が減っていく感覚があったんだよ。そっから今は体内を魔力が巡っている感覚がわかるようになった気がする。」

 俺の中を何かが物凄い速さで巡っているのを感じる。
 ローズも俺は循環速度が異様に速いと言っていたし、これが魔力で間違いないだろう。

「おお!光る石は持ち帰れなそうじゃが、思わぬ副産物があったの。」
「そうね、これで風舞くんが魔力操作を覚えられたらタナボタね。」
「まあ、探索しながら色々試してみるよ。」

 そしてホーンラビットとタスクボアの解体を済ませた俺達は探索を再開した。
 俺は早速体内の魔力をなんとか動かせないか試してみている。

「お、魔力の循環速度を緩めることはできそうだな。」
「そうなの?それならローズちゃんの魔力を流し込めるんじゃないかしら。」
「そうじゃな。どれ、フウマこっちに来い。マイは周囲の警戒を頼むぞ。」
「ええ。任されたわ。」

 俺はローズの前にこの前と同じように腰かけた。
 ローズが俺の肩に手を置いて声をかけてくる。

「さて、お主の体を経由して火魔法を使ってみる。お主は片手を前に出して魔力を感じ取るんじゃぞ。」
「おう。ばっちこい。」
「ではいくぞ。」

 俺はローズの言葉を聞いてから片手を挙げて目を閉じて集中を始めた。
 おお!これがローズの魔力か。真っ赤な熱い力が流れ込んできた気がする。

「ふむ。魔力は何とか流せるようじゃな。」

 ローズの魔力はそのまま俺の腕を伝って手のひらの方へと動いていく。
 なるほど、この魔力のパターンが火魔法ってことなのか。
 何故かはわからないが俺には既にローズの魔力が火魔法を組み終わっていることが分かった。

 だが、どうにもローズの魔力が動きづらそうだ。どれ、ここは後押ししてやろう。

「ぬおっ!?」

 ゴウッッ!!!

 後ろからローズの驚きの声が聞こえたと思った矢先、俺の右手から物凄い勢いで直径15センチ程の炎の渦が吹き出した。
 そのまま俺から出た炎はダンジョンの壁を焼き焦がす。

「す、すごい魔法ね。」

 離れて見ていた舞が炎が出終わったのを確認してやって来た。

「おいコラお主!!何をするんじゃ!危うく妾の魔力を根こそぎ持っていかれるところだったわ!」

 ローズが俺の後頭部をガツンと殴り抗議の声を上げる。

「え?フウマくん何かしたの?」
「こやつは妾が流し込んでおった魔力を自分の魔力に無理矢理乗せて流そうとしたんじゃ。おかげで妾の魔力も半分ほど引きずり出されてしまったわい。」
「ローズちゃんの魔力を無理矢理取ろうとするなんて風舞くんは鬼畜ね。」

 舞はそう言うとローズを胸に抱えて強姦魔を見るような目で俺から遠ざけた。

「ち、違うんだって悪気はなかったんだ。」
「犯罪者はみんなそう言うわ。昨日だってローズちゃんとお風呂に入っていた訳だし。」
「そ、それはもういいだろ。それに俺もそんな事になるなんて思いもしなかったんだ。」
「反省していないようだし、情状酌量の余地なしね。」

 聞く耳持たずといった感じの舞に抱かれながらもローズは俺に尋ねてきた。
 舞は「全く、風舞くんには油断も隙もないわね。」とぶつぶつ言っている。

「それで、魔力操作はできそうかの?」
「ん?ああ、ちょっと待ってくれ。えーっとこんな感じか?」

 俺はさっきのローズのパターンを真似して魔力を動かしてみた。
 ローズが魔力を操っていた感覚がまだ残っているので、それを模倣するだけなら簡単に出来た。


 ボッ!


「おお、出たぞ!」
「な、なんと。もう出来るようになったのか。やはりかなりの魔法の才があるようじゃな。」
「お、ステータスカードに魔力操作LV1と火魔法LV1が追加されてるぞ!」

 俺は異世界に来てついに攻撃魔法を習得出来た。
 今回覚えたスキルと魔法の説明はこんな感じだ。


 魔力操作 LV1 LV1の魔法程度の魔力を操れる。


 火魔法 LV1 弱い火を出せる。


 相変わらず微妙に分かりづらい説明だな。
 ここは困った時のローズ先生に聞いてみるか。

「なあローズ。魔力操作って結局どういうスキルなんだ?」
「そうじゃな、それを覚える事で魔力を動かせるようになるのはもちろん、魔法の精密度もあがるの。具体的には魔法の命中率が上がったり、より細かなものを土魔法で作り出せるようになったりもする。」
「何かと便利なスキルなんだな。それで、火魔法のレベル1の方はどんな事が出来るんだ?」
「そうじゃな。これは見せた方が早いじゃろ。」

 ローズはそう言うと舞に抱きつかれたまま腕を伸ばして手の平の先から火を出した。
 ローズが出した炎はローズの手の平の上でゆらゆらと揺れている。

 [このように本来は火起こしに役立つ程度の魔法なんじゃが、お主の場合はどうやら火柱になる程の火力みたいじゃの。」

 俺は始めて魔力の循環速度が速くて良かったと実感した。
 遂にチートキャラへの道が拓けたかもしれない。

「よし、もう一回やってみるか。えーっと。」

「炎よ灯れ。ファイアー。」

 俺は何となく頭に浮かんだ詠唱も唱えて火魔法を使ってみた。


 ボッ!


 今度はしっかりと維持して炎を確認してみると、俺が出した炎はローズに魔力を流してもらった時の半分くらいの太さで長さも50センチくらいしかない。

「あら、さっきよりも火力が出てないわね。」

 口を閉ざしてさっきから俺達のやりとりを見ていた舞がそう言った。

「おそらく魔法の威力も高い分、消費魔力も多いんじゃろうな。それで魔力操作のLVが足りずに十分に制御出来ておらぬ。魔力の循環速度が速いと魔法の威力が上がると思っておったが、どうやら魔力の消費速度が速くなるという事らしいの。」
「えー。それ意味ないじゃん。」
「いや、妾が火魔法LV1で同じ大きさの炎を出そうと思ったら、魔力を貯めるのにより時間がかかるからの。攻撃力の高い魔法を瞬時に使えるのは長所じゃろうよ。」
「そんなものかね。」

 つまり俺は低レベルの魔法でも高火力が出るが、その分消費魔力も多くて制御が効かない。
 魔力の循環速度を抑えれば魔力操作のスキルで魔法を制御出来るが、火力は普通。
 結局、俺の魔力循環速度が高いという特徴はそこまで良いものではなかったらしい。

「まあ、風舞くんもこれで火力が上がったんだし良かったじゃない。それに、瞬間的に高火力を出せるなんて結構強いと思うわよ?」

 俺が微妙な顔をしていると舞が励ましてくれた。
 どうやら俺はまだチートキャラにはなれない様だが、舞の言う通り火力が上がったし今回は良しとしよう。
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