クラスごと異世界転移して好きな女の子と一緒に別行動していたら魔王に遭遇したんですけど...

がいとう

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第1章 俺もチートキャラになりたいんですけど…

30話 ツインフィッシュボーン

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「おお、ダンジョン探索を初めて3回目で3階層に到達しましたか!まさに破竹の勢いといった感じですね!すごいです!」

 冒険者ギルドに帰還の報告に行った俺達をミレイユさんが誉めてくれた。
 ミレイユさんは俺達が活躍するとまるで自分のことのように喜んでくれるので、俺達も頑張りがいがある。
 今も彼女のウサミミがピコピコと元気に揺れている。

「ふふ。ありがとうミレイユさん。そうだわ、私達これから雲龍に行って夕飯にしようと思ってるのだけれど、ミレイユさんも良かったら一緒にどうかしら。」
「その、お誘いいただけて嬉しいのですけれど、私、明日お休みなので今日中に片付けなくちゃいけない事がまだあるんですよ。」

 ミレイユさんがそう言ってウサミミをしょんぼりさせる。
 彼女が話しているのを見ていると、ついウサミミに目が行ってしまうのは何故だろうか。
 俺にも一度触らせて欲しい。

「あらそうなの。それは残念ね。ミレイユさんも一緒に行ければ楽しいと思ったのだけれど。」
「ごめんなさい。また今度一緒に行きましょうね。」

 そうか、今回はタイミングが悪かったな。
 と思っていたその時、ギルドマスターのおっさんが受付の奥から俺達に話しかけてきた。
 今日も相変わらずいかつい顔だ。

「なんだ嬢ちゃん達。ミレイユを飯に誘ってくれてんのか?」
「はい。でも彼女は今日の仕事が大変らしくて。」
「なんだそんな事か。よし、ミレイユ。今日はもう上がっていいぞ!明日は休みだからな。思う存分楽しんでこい!」
「そんな。仕事を疎にはできませんよ。」
「専属冒険者と親交を深めるのもお前の仕事だ。それにお前の仕事は俺が代わりにやっといてやるから気にすんな!」

 ギルドマスターのおっさんはそう言うとガハハと笑い始めた。
 格好いい上司だな。
 俺もこんな大人になりたいと思う。

「ギルマスにそこまでやっていただくのは悪いですよ。」
「なに、こやつがやると言ってくれてるんじゃ。素直に喜んでおけばよい。あまり上司に恥をかかせるもんではないぞ。」
「おう!そこの金髪の嬢ちゃんの言う通りだ!気にせず行ってこい!」
「それじゃあ、お言葉に甘えさせて頂きます。ありがとうございます!」

 ローズの後押しもあって、迷っていたミレイユさんはギルドマスターにお礼を言って頭を下げた。
 そんなこんなで、ミレイユさんの同行が決まった後、俺達は荷物を纏めてきたミレイユさんと共にギルドの前で今後の予定を話していた。

「それじゃあまた着替えてギルドの前に集合にしましょうか。」
「いや、ミレイユも妾達の家で風呂に入って着替えればよい。服は沢山あるからの。」
「それもそうね。いっそのこと雲龍に行った後、家に泊まっていってもらいましょうよ!」
「おお、それは名案じゃな。」

 舞とローズが二人で会話を進めてしまったので、ミレイユさんがちょっと戸惑った様子で二人に声をかける。

「あのー、そこまでお世話になるわけには。」
「諦めろ。この二人が決めたことは中々覆せない。」 
「フーマさんも大変そうですね。」

 何故かミレイユさんに同情の目を向けられてしまった。
 何でそんな可哀想なものを見る目なんだ?
 別に尻に敷かれてる訳じゃないぞ? 

 とまあ、遠慮するミレイユさんと舞とローズとで少し揉めはしたが、結局ミレイユさんは俺達の家で風呂に入り後で泊まっていくことになった。
 因みに決め手は舞の「家に来ないと一晩中ウサミミをモフるわよ」という脅しだった。
 モフリスト舞は今日も本気である。


 _______________________________________________




「それじゃあ、3人で先に風呂入ってこいよ。」

 全員で家に着いた後、俺は3人に一番風呂を譲った。
 3人なので一番風呂というのが、はたして正しいかは分からないのだが。

「あら、フーマくんは私達の残り湯を堪能する気なのね。」

 舞がムフフとでも言いそうな顔で俺を見ながらそう言う。
 流石に俺には女子の入った残り湯を楽しめるような変態性は持ち合わせていないのだが、舞の中で俺はどういうイメージなのだろうか。
 少し不安だ。

「この前みたいにミレンが入ってきても敵わないからだ。」
「ええ!?フーマさんとミレンさん一緒にお風呂に入ったんですか?」
「うむ。こやつは中々の技巧を持ち合わせておった。」
「ふ、フーマさんは大人なんですね。」

 ミレイユさんがあらぬ方向に勘違いしている気がする。
 顔も真っ赤だしウサミミもぱたぱたと忙しなく動いている。

「多分考えてるのとは違うと思うぞ。」
「あら、ミレンちゃんの裸はしっかりと見たのによく言うわ。」
「はいはい。分かったからさっさと風呂に入ってきてくれ。」
「もう!誤魔化そうとしたってそうはいかないわよ!」

 舞はまだ俺がローズの頭を洗ってやった件が腑に落ちていないらしい。
 いつになったら俺はこの件を許してもらえるのだろうか。



 そんな感じの騒動があったものの、俺の提案通り女性陣で先に風呂に入ってくれた。
 精神的にはゴブリンと戦うぐらい疲れた気がする。

 俺は3人が風呂に入っている間、剣と鎧のメンテをして待っていることにした。

「それにしてもゴブリンであんな感じだったら人間とか魔族を相手に出来る気がしないな。」

 俺は昼間の戦闘を思い出しながらそう呟いた。
 何回かのゴブリンとの戦闘でそれなりには平常心で戦えるようになったが、まだタスクボアやホーンラビットとの戦闘の時のようにはいかない。

「まあ、ゴブリンに完璧に慣れれば少しは変わってくるのかね。」

 スカーレット帝国にローズの妹を助けに行かなくちゃいけないし、城に置いてきたクラスメイトも目の前で襲われていたら流石に手を貸したいと思う。
 ローズのような大して人間と変わらない魔族と戦うようになるのは確実なのだから、その時までには十分に戦えるようになっておきたい。
 と、今日の反省をしながら防具の手入れをしていたその時、ローズが俺の部屋にやって来て風呂が空いたと伝えてくれた。タンクトップにホットパンツといったラフな格好だ。

「しっかりと手入れをしているようじゃな。関心関心。」
「そりゃあ命を預けている訳だからな。大事にしたくもなる。」

 俺は防具の手入れを済ませて既に愛用になっている片手剣と皮鎧をアイテムボックスにしまって立ち上がった。

「お主はその辺りがしっかり分かっておるから良い武人になりそうじゃな。」
「そりゃどうも。ちゃんと髪乾かせよ。風邪引くぞ。」
「うむ。女性の気遣いもしっかり出来るようじゃな。」
「はいはい。」

 俺はローズと別れて風呂場に向かった。
 一応ノックしてから脱衣所に入ったが勿論誰もおらず、風呂に乱入してくることもなかったので、のんびりとくつろげた。


 _______________________________________________



 俺が風呂から上がって着替えを済まし、リビングに向かうとまだ誰もいなかった。
 女性の身支度は長いと聞いたことがある。
 紅茶でも入れて気長に待とう。

 そうして空きっ腹に紅茶を流し込みながら優雅な一時を堪能しているとリビングにミレイユさんがやって来た。
 薄いピンクのタンクトップに袖口の広い白のブラウスを合わせて、黒のホットパンツを履いている。
 カジュアルながらもシックで大人っぽい女性といった印象を受ける。

 以前から薄々思っていたが、この世界のファッションが進みすぎている気がする。
 転移者のデザイナーでもいるのだろうか?
 なんて事を思いながら俺がミレイユさんをぼんやり眺めながら考えていると、部屋に入ってきたミレイユさんが口を開いた。

「あの、マイムさんが呼んでいます。なんでも髪を結ってもらいたいそうです。」
「髪をか?別にそこまで上手には出来ないぞ?」
「でも、ミレンさんもフーマさんの髪に関わる技術は一級品だと仰っていましたよ?私もそんなフーマさんに髪を結ってもらいたいです。だめ、ですか?」

 ミレイユさんが上目遣いで可愛くお願いしてくる。
 ぶっちゃけ俺は母さんに少し習っちゃいるが、プロのスタイリストって訳じゃないからあんまり自信がないんだよな。

「そうは言うがなぁ、あんまり自信がないんだよ。それに、ミレイユさんは髪を下ろしていても十分良い感じだと思うぞ。」
「良い感じですか。えへへ。そうですか。」

 ミレイユさんが嬉しそうに口許を緩める。
 彼女のウサミミもゆらゆらと嬉しそうに揺れていた。
 健気や。この子健気や。

 と思っていると、そこに舞とローズがやって来た。
 ローズは赤、舞は水色のタンクトップを着ていて他はミレイユさんと同じ服装だ。
 三つ子コーデというやつだろうか。

「遅いから様子を見に来てみればやっぱり渋っておったか。」
「そうね。折角フーマくんがお願いを断らなそうなミレイユさんを派遣したのに。」
「え、えへへ。すみません。」

 どうやらミレイユさんは舞とローズに頼まれて俺の元に来たらしい。
 さっきの可愛い上目遣いもローズ辺りの入れ知恵なのだろう。
 なんかちょっぴり傷ついた。

「ほれフーマ。妾の髪を結ってくれ。良い感じで頼むぞ。」

 ローズがそう言って俺の座っていたソファーの前に背を向けて腰を下ろした。
 俺の足の間にすっぽり収まる感じだ。

「良い感じってなんだよ。言っとくが俺は言うほど上手くないからな。」
「なに、適当にやってくれればよい。」
「また難しい注文だな。」

 俺はローズに渡された髪紐とリボンを受け取って髪を結ってやることにした。
 断っても余計時間がかかりそうだし、ここはさっと全員分済ませた方が早く済むと考えたためだ。
 大分腹減ったし。

「ツインフィッシュボーンでいいか。」

 俺は全員の髪型を緩めのリボンを編み込んだツインフィッシュボーンにする事にした。
 みんな髪が長いしきっとよく映えるだろう。
 そこまで難しい髪型じゃないしこれならクオリティにばらつきも出づらい。
 因みにツインフィッシュボーンは三つ編みのおさげの進化系。
 派手な三つ編みと思ってくれれば、それで合ってると思う。


 そうしてローズの髪をいじること数分、ようやく髪を結い終わった。

「はい、完成。」
「おお、凄いのじゃ!気に入ったぞ!」
「はいはい。ありがとさん。」

 ローズが完成した自分の髪型を姿見で確認して凄い喜んでる。ここまで喜んでくれるならやったかいがあったな。

「つ、次は私にお願いするわ!」
「わ、私も。」

 舞とミレイユさんが俺にそうお願いしてきた。
 舞に至っては既に俺の足の間に収まっていた。
 風呂上がりの良い香りがしてとても緊張する。

「それじゃあ始めるぞ。」
「ええ。よろしく頼むわ。」

 まず舞の髪の毛を手串ですきながら、髪を半分ほど持ち上げた。
 凄い艶やかで綺麗な髪だ。
 そのまま、髪の毛の根本の方まで手を伸ばすと舞から短い悲鳴が上がった。

「ひゃうっ!」
「おい、変な声出さないでくれ。やり辛い。」
「その、こそばゆくて。」
「我慢してくれ。」
「フーマくんは意地悪ね。」

 その後も舞が何度か声を上げたが、どうにか髪を結い上げることができた。
 ローズは鼻歌歌ってたのに、何で舞はそんなにピクピク震えるんだよ。
 今もまだ余韻が残ってるみたいだし。

「て、テクニシャンね。」
「はいはい。分かったからそこを退いてくれ。次はミレイユさんだな。」
「はい。お願いします!」

 ミレイユさんは舞のように変な声をあげることもなく、スムーズに作業が進んだ。
 ローズの様に左右に揺れることもなかったので、一番やり易かったかもしれない。

「ふう。これで全員終わったな。」
「わあ、ありがとうございますフーマさん。私こんな凄い髪型見たの始めてです。」
「どういたしまして。それじゃあ早く出掛けようぜ。流石に腹ペコだ。」
「うむ。出発するかの。」

 こうして身支度を終えた俺達は家を後にした。
 結構な役得ではあったが凄い緊張したので、もう当分は彼女達の髪を触るのは勘弁したい。
 何でもなさ気な顔をするのも結構キツイのだ。
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