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第51話 俺のホームにて①
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「こんにちは~!」と、とても元気な ご挨拶でお利口さん…という表現がピッタリな…
小さい子の様に、ニコニコのルンルンで弾む足取り(比喩では無く ホントに弾んでる)で アイツはバイト先にやって来た。
例の件で 神戸さんと話すためだ。
いきなり、「花見」代わりに…とか、ワークショップのイベントに…なんて切り出すと、失礼…
神戸さんは そんな事で気を悪くするタイプじゃ無いけど、親しき仲にも礼儀あり、だ。
アイツには、いきなり本題をぶつけず、順を追って話すからな?と言っておいたけど…
心配しなくても大丈夫だった。
ちゃんと、そこら辺は常識人だった。
アイツは、手土産…今度は、お兄さん達から送られて来たそうで
「渚央《なお》が大変ご迷惑を…お世話になって…これからも よろしくお願いいたします…」的な内容の一筆付きだったけど…
何とまぁ、達筆というか、歴代の武将か文化人か…という様な雰囲気のある文字であり
あの6人の容姿と謎を秘めた家柄に、これ以上なく相応しい文字で
神戸さんは、この手紙…というかメッセージカードを持って帰りたい!と言い…
さすがに、俺宛てのものだから諦めた。
ちなみに 今回は菓子では無く、おかずや おつまみに嬉しい 地元の海鮮系のお土産だった。
ちゃんと、本屋のメンバー全員分くらいの量だから、コイツが お兄さん達に、銭湯での一件…
「ご本人様」だったのとかを 話したんだろうな?と分かった。
更に余談だが、俺は まだ酒が飲めないから 飯の友で大変美味しく頂いたけど…
他のメンバーは酒が進み…頭が割れそうな二日酔いで、どうしようも無かったらしい…
けど、自業自得としか言えない。
「朝日君~!いらっしゃ~い♪嵯峨君から 僕に話があるって言われたけど~?何~?」
「先に嵯峨先パイから、いきさつをお伝えするそうです~」
「あ、それは…まず…なんて言っていいか…順を追って話すとですね…」
まずは、一番は…銭湯で出会った…話からだから…その話をしようと思ったら…
店長と常連さん達が喰いついて来て、休憩室で話そうと思ってたのに…
「ここでは 言えない事なの~?」とか言われたら…しょうがない…
コイツは「いえ?全く問題ないです!よね?」の表情だし
どうせ後から、店長と白石君には 神戸さんが教えるんだから…
そうして、レジの前で 店内の全員に話し…
「え~~っ⁈そんな事あったの~ッ?それで!偶然同じ大学でッ⁈」
「嵯峨君~!あれ、僕らが先に帰って 一人で銭湯行った時やんな~っ?」
「う~ん!嵯峨君そういう所あるよね~?そんな対応する子だもんね~!」
「それで、朝日君は絶対友達になりたいと思ったんだね~?分かるな~!」
「大好きな先輩やんな~?♡」
「はい!めっちゃ大好きっす!マジで こんな兄ちゃん欲しかったんで!10年以上越しに叶いましたぁ~~!!!」
「え?ど~ゆうこと~?」
「サンタさんに、兄ちゃん頼んだんですけど~!もちろん無理で~!でも、自分で「これぞ!」と思える 先パイに会えたんで!絶対逃しちゃならねぇッ!!って~」
「あ~ そっかぁ~♪ なるほど~?♡」
「うんうん!嵯峨君いい子だよ~」
…概要を話しているのは 俺なのに…この疎外感と言うか…
自動音声のナレーションにでも なったかのように…全く、この人々の話に入れない…けど…偉いぞ…お前。
…潰すとか、切り捨てるとか、沈めるとか…家訓を言わないし、特殊な一族という匂わせもしない。
「ヤバい人間」と お客さんとかに思われるのは避けたいけど…
一番避けたいのは、お前の背景に…隠された謎に…この集団が興味を持つ事。
俺より先に答えを見つける事。
ここに居るのは、俺なんかが 遠く及ばない知識を持った人々。
経験も全く違うし…もしかしたら…
コイツの事、一番知らないのは…俺かもしれない…。
絶対嫌だ…!俺が 一番最初にお前の事、調べて解明してみせるんだからな。
絶対に ここは負けられ無いし、譲れない…。
クソ女達を潰す時とは…違うカテゴリーで…
自分に不利益なのを排除する以外で…
こんな風に思うの初めてだけど…。
お前の言う通り、「これと決めたら逃さず守る」が分かった。
まさに、その通りだわ。
小さい子の様に、ニコニコのルンルンで弾む足取り(比喩では無く ホントに弾んでる)で アイツはバイト先にやって来た。
例の件で 神戸さんと話すためだ。
いきなり、「花見」代わりに…とか、ワークショップのイベントに…なんて切り出すと、失礼…
神戸さんは そんな事で気を悪くするタイプじゃ無いけど、親しき仲にも礼儀あり、だ。
アイツには、いきなり本題をぶつけず、順を追って話すからな?と言っておいたけど…
心配しなくても大丈夫だった。
ちゃんと、そこら辺は常識人だった。
アイツは、手土産…今度は、お兄さん達から送られて来たそうで
「渚央《なお》が大変ご迷惑を…お世話になって…これからも よろしくお願いいたします…」的な内容の一筆付きだったけど…
何とまぁ、達筆というか、歴代の武将か文化人か…という様な雰囲気のある文字であり
あの6人の容姿と謎を秘めた家柄に、これ以上なく相応しい文字で
神戸さんは、この手紙…というかメッセージカードを持って帰りたい!と言い…
さすがに、俺宛てのものだから諦めた。
ちなみに 今回は菓子では無く、おかずや おつまみに嬉しい 地元の海鮮系のお土産だった。
ちゃんと、本屋のメンバー全員分くらいの量だから、コイツが お兄さん達に、銭湯での一件…
「ご本人様」だったのとかを 話したんだろうな?と分かった。
更に余談だが、俺は まだ酒が飲めないから 飯の友で大変美味しく頂いたけど…
他のメンバーは酒が進み…頭が割れそうな二日酔いで、どうしようも無かったらしい…
けど、自業自得としか言えない。
「朝日君~!いらっしゃ~い♪嵯峨君から 僕に話があるって言われたけど~?何~?」
「先に嵯峨先パイから、いきさつをお伝えするそうです~」
「あ、それは…まず…なんて言っていいか…順を追って話すとですね…」
まずは、一番は…銭湯で出会った…話からだから…その話をしようと思ったら…
店長と常連さん達が喰いついて来て、休憩室で話そうと思ってたのに…
「ここでは 言えない事なの~?」とか言われたら…しょうがない…
コイツは「いえ?全く問題ないです!よね?」の表情だし
どうせ後から、店長と白石君には 神戸さんが教えるんだから…
そうして、レジの前で 店内の全員に話し…
「え~~っ⁈そんな事あったの~ッ?それで!偶然同じ大学でッ⁈」
「嵯峨君~!あれ、僕らが先に帰って 一人で銭湯行った時やんな~っ?」
「う~ん!嵯峨君そういう所あるよね~?そんな対応する子だもんね~!」
「それで、朝日君は絶対友達になりたいと思ったんだね~?分かるな~!」
「大好きな先輩やんな~?♡」
「はい!めっちゃ大好きっす!マジで こんな兄ちゃん欲しかったんで!10年以上越しに叶いましたぁ~~!!!」
「え?ど~ゆうこと~?」
「サンタさんに、兄ちゃん頼んだんですけど~!もちろん無理で~!でも、自分で「これぞ!」と思える 先パイに会えたんで!絶対逃しちゃならねぇッ!!って~」
「あ~ そっかぁ~♪ なるほど~?♡」
「うんうん!嵯峨君いい子だよ~」
…概要を話しているのは 俺なのに…この疎外感と言うか…
自動音声のナレーションにでも なったかのように…全く、この人々の話に入れない…けど…偉いぞ…お前。
…潰すとか、切り捨てるとか、沈めるとか…家訓を言わないし、特殊な一族という匂わせもしない。
「ヤバい人間」と お客さんとかに思われるのは避けたいけど…
一番避けたいのは、お前の背景に…隠された謎に…この集団が興味を持つ事。
俺より先に答えを見つける事。
ここに居るのは、俺なんかが 遠く及ばない知識を持った人々。
経験も全く違うし…もしかしたら…
コイツの事、一番知らないのは…俺かもしれない…。
絶対嫌だ…!俺が 一番最初にお前の事、調べて解明してみせるんだからな。
絶対に ここは負けられ無いし、譲れない…。
クソ女達を潰す時とは…違うカテゴリーで…
自分に不利益なのを排除する以外で…
こんな風に思うの初めてだけど…。
お前の言う通り、「これと決めたら逃さず守る」が分かった。
まさに、その通りだわ。
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