70 / 190
第70話 絶対譲れないもの①
しおりを挟む
昼食の後、一緒に食事をしている身内のほとんどが 3限が空く日だから
いつもなら カフェテリアに残って話してるか、俺は周囲からのBL観察が面倒臭いし、資格の勉強あるから…と
図書室に行くのが いつものパターンで、最近はコイツも「資格の勉強で~、先パイ に教えてもらう~」と俺について来るのが お決まりになっていた。
けど、今回は 資格の勉強はお休みだ。
さっき押しかけて来た クソ共と、起こり得る面倒事を 予想・回避するための情報収集が必要だからだ。
いつもの感じで カフェテリアを後にし、図書室じゃ中々 話せない…というか
元々 静かにしないと駄目な場所だし、誰が どこで聞いてるか、繋がってるか分からないから…
誰でも自由に使える小会議室…ミーティングや自習とかをする個室に入り、コイツと2人で 今までの絡まれたり とかの出来事を振り返った。
「じゃあ、やっぱり大勢で どっかに行った後に絡まれやすい…つーか、女子に声かけられやすいんだな?」
「うん…そう言われたら、そうやな~確かに。ま、普通にバイトの行き帰りとか、バイト中も声かけられたりするけど…」
「それは、お前のファンだろ?「助けて下さい」的なのじゃ無くて」
「ん~…ファンて…でも、そうやな~ 先パイに言われて考えると…バイト中は もちろん「助けて」も言われんし、バイト行く途中も「助けて」的なので話しかけられたりせんしな…バイト帰りに「助けて」系が多いな?」
「それは、帰りの方が時間的に遅いから…って事だけじゃなくて、バイト終わりで用事が無さそうだから ナンパしたら成功率高いって思ってるのと 同じ感覚だろうな」
「え~?マジ迷惑~…。でも、そっか…今までは バイト終わり→時間遅い→絡んで来る様な酔っ払い多い…って思っとたけん、何とも思わんかったけど…」
「気をつけろよ?そういう連中は、すぐ手のひら返して 逆に お前が加害者にされたりするし…それに、お前も分かってるから、柔道部達が 試合に出られるように 面倒事を引き受けてやってるんだろうけど」
「うん…面倒事…暴力沙汰になると、出場停止…とか あるけんな~。せっかく頑張っとんのに、それは可哀想やし…正当防衛でもペナルティになるしな。特に運動部とかは 連帯責任つーか、個人技じゃないスポーツはな…1人欠けるとな~全然違うみたいやん?」
「そうらしいな…」
「うん。高校の時…野球部の友達がな、怪我して…大事な甲子園予選でな~…可哀想やったわ…。自分が一番痛いし キツかったと思うけど、チームの方に迷惑かけたのが 一番苦しかったみたい…最後の夏やったし、少しでも上の順位を目指したいやろうし…甲子園行けんでも プロっつーか、ドラフト?つーのは声かかるけどな?怪我が完治して実力があれば…やけど」
「自分以外のメンバーが…ってやつか…全員プロになりたい わけじゃねぇだろうけど…」
「うん。今まで 頑張って来た事の集大成が…やろうな?有終の美、でもねぇけど…人並みの終わり方じゃないとな~?怪我とかなら しょうがねぇけど、部員が悪い事して出場停止の宙ぶらりんじゃ…納得出来んし、諦めきれんというか…恨んだりもな~…気持ちは分かるわ。真剣にやって来たらな」
「そうだよな。…なぁ、お前から見て 柔道部達の実力って分かるか?その 何つうか…優勝しそうとか、プロになりそうとか…」
「え?いや、俺 練習しよん所は見たこと無いし。ん~良い所は狙えるような感じで 話してないっけ?学校のホームページとかなら、部活の公式戦とかの記録とか出しとらんかな?まあ、伊波先パイは頭一つ出とん感じするけどな~、対戦したこと無いけん、分からんけど…柔道部の副主将も…何となく実力ありそう?な気はするけど…やっぱ対戦するか練習見るか せんとな~」
「そっか…なるほど。サンキュー。ホームページか…」
「うん…何か、先パイが考えとん事が 分かったような気ぃするけど…未成年の飲酒とかタバコとかで 高校スポーツはダメになったりやけど…大学なら成人済みも おるしな?それ以外で…って事…?」
「…そう…なんだよな…」
「…先パイ、何かあった?」
さっきの連中の話 聞けば、俺が過去に何か あったのは100%なのは誰でも分かるわな…
今頃 カフェテリアでは 大いに盛り上がってるんだろうけど…ウザ。
でも…この件は…俺じゃ無くて…
俺が、美大でモデル始めるキッカケになった出来事だった…
「俺じゃ無くて…な」
「…そうなん?」
「ん~…ここだけの話に しといて欲しいんだけど」
「分かった」
「俺の知ってる…つーか 知り合いの 知り合いレベルなんだけど。遊び半分と言うか、モテるのがステイタス…みたいなクソ女達に引っかかって、女が同時進行で何人もと付き合ってて、それで揉めて暴力沙汰になって…男が全員 大学の運動部だったから…公式戦が出られ無かった…っていう事があってな」
「え~っ⁈何それっ⁈クソ女~っ!!」
「だろ?でも、後々…そのクソ女達は承認欲求の塊の素人…じゃ無くて、プロ…つーか 美人局疑惑が出てな?真相は分からねぇんだけど…自分の病的な承認欲求 満たすのに、堕ちる所まで堕ちた…結果と言うか…?」
「美人局疑惑って?どうゆう事…?」
「個人的に…モテる女が偉いって思考で 馬鹿な男を騙して遊んでる…だけなら…法的にも引っかからないけど。バックにそれを指示する人物…とか組織があると話は別だ。全く同じ事してても、法に引っかかる。自分達は手を汚さずに、すぐ切って捨てられる クソ女達を使って…。大人になれば、コネとか金とか色々混じって、特定の人間や大学を優勝させたり、無実の人間を罠に嵌めて 出世コースと言うか、華やかな道から外したい人間がいるからな…」
「そんなっ!!」
そう…あの日、急用でモデルが来れなくなったから…って言われたのは
部活の練習時間が変更になったわけでも、風邪とか体調不良でも無かった…
しばらく…同じ部の人も、共通の友達として 代役としてモデルに来れなかったのも…それが原因だ。
全員、有名な選手じゃ無かった。プロになれる様な…
ただ、連帯責任と…クソ女達が同じ大学内だけじゃ無くて
それぞれ違う大学の…その大学の代名詞とも言える…優勝候補筆頭の名門の部活の男達に手ェ出してたから…
各々、サッカー部、ラグビー部、アメフト部…に泥を塗った形になったし
クソ女達が自分がモテるのを数値化して競う様に…同じ部内でも何人も手ェ出してたらしいからな。
部の内外でボロボロだったらしい。
結局、3~4人のクソ女達に 3校の部活は潰され…ては無いけど
2年間は本来の成績が残せなかったし、個人の夢や努力や将来は潰された。
自主退学した後の事も、部に残って 不完全燃焼で卒業になった後の事も知らないけど…。
「俺は、お前が そんなのに巻き込まれて…と言うか利用されて、潰されたり、退学になったりは 絶対させたく無い」
「先パイ…!」
「クソ女達のレベルにもよるし、個人でも、バックに付いてるのが いるのでも…ヤバイ人間は違法な薬物とか…も使って他人を堕としたりするからな?そんで 一番手っ取り早いのは SNSとかで流す事…だから。自分達が拡散しなくても、赤の他人が面白がって喜んで拡散して、悪事を手伝ってくれる…それも無料でな?」
「あ…!」
「な?恐いぞ SNSとかの世界は…。絶対に 巻き込まれるなよ?いいな?」
「うん!はいっ!!」
「よし。本当に絡まれてたり…ならな、その女子達の今後が…とか思うけど…。そん時は、「交番行こう」って言え?嘘とか、さっきの連中みたいに 検証動画系とかなら、ネタばらしして 大体去る…はずだし。虚偽申告なら、お前が被害者だし、非は無くなる。背骨とか首とかを折らずに…正当防衛の範囲ならな」
「うん!そうする!東京 怖ぇ…つか、姉ちゃん達の言う通り…生きとる人間が一番恐い…な」
「…!。ああ、本当それだ。お姉さん達の言う通りだよ…」
「うん…あと…先パイは やっぱ、超優しくて、超カッケーし、最高やっ!!めっちゃ大好き!!」
「…今は、たまたま…珍しく「先輩」モードだからな?」
「ん~?ふふっ どんなモードでも好きやけど~♪」
「お前な…俺は自分のため、だけどな」
「え?」
「お前の「わざわざ内緒にした秘密」に辿り着くまで、お前を退学にするわけには いかねぇの。お兄さん達からもメッセージカードとお土産も頂いて…あ」
「ん?」
「あの、お土産もバイト先のメンバーで美味しく頂いて、ありがとうございましたって言っといて?」
「あ~!あれな~?OK~美味しかったなら良かった~!」
「店長と神戸さんとか、二日酔いで日曜 使いものになら無くてな…一人で 大変だったけど…そのくらい美味かったよ 飯にも酒にも…あと、土曜にお前が言ってた具材で生姜焼きしたら、過去一の出来になったわ」
「わはは!店長さん達ダウンか~!先パイお疲れ様~♪あれ、生姜焼きにしたんか~ 確かにナイス チョイスやな~!うまそ~」
「お前なら 何作んの?」
「ん?あ~レバニラ的なのと迷ったけど、姉ちゃん達の秘伝の魔法のタレ使った~!クソ旨くて~ 飯3杯いった~!」
「昼にあれだけ食べて3杯か…ま、そんくらい旨いんだろうな。お姉さん達なら納得」
「うん!今度 金曜に持って来ようか?」
「何で金曜?」
「ニンニクとかニラ、ネギ…とにかくヤバイ程 入っとるけんさ?」
「あはは そういう事か。でも、せっかく送ってきてくれたなら、大事に使えよ?無理すんな」
「うん、でも大丈夫~!それに、先パイに「旨い」って言われるの嬉しいもん!先パイ褒めるの上手ってよく言われん?めっちゃ褒めるの上手~!嬉しいし、やる気出る!!もっと やろう!ってさ~」
「…いや、言われた事 無い…というか人を褒めないし」
「えっ?そうなんっ⁈俺 いつも先パイに言われると嬉しいけどな~?あ!ほら、野尻先パイ達もさっ?…さっき…俺、めっちゃビビった~!何か乗り移ったかと思ったも~ん!」
「ふっ ふふっ うん…あれはな~ 俺もビビったわ さすがに ふふっ」
「そうでなっ?やっぱ! 時々あるんやけど…何なんやろうな?先パイと一緒の時に多いんやけどさ~?さっきの連中よか、よっぽど、ヤバイって思って 体勝手に動いたもん!!」
「ふふっ やっぱ そうだったのか。守ってくれようとしたんだ?」
「うん!反射的にな…同じ部の先パイ達に こんな反応ダメやな⁈と思ったけどさ?益々…こう…パワーアップ?して…元カレとかを語りよんし…俺の あの反応に気を悪くして無さそうやけん、そのまま くっついとったけどさ?何か…凄かったやん…?過去1レベルで…」
あ~っ ダメだ!全然分かって無い!!
腐女子とかBLを!!!
お前は火(腐女子)にガソリン(萌?)注いでんのっ!!
バイトでも、ガソリン入れてるかもだけど!
ふふふっ あ~っダメだ!めっちゃクソかわいい奴!!
ヤベェ~…!反則だろコレ…?
それこそ…最強…中毒性とかありそう…
合法的か疑うレベルで、かわいい後輩なんだけど…⁉︎
超かわいい から…このまま しばらくはBL内緒にしよう。そうしよう。
この反応と天然ボケを楽しまなくちゃ…勿体無い!!
あ~…ヤバイ…最強かわいい…
「なん笑いよんの?怖くなかった?野尻先パイ達…」
「いや…怖かった、正直…けど…」
「けど?」
「お前さ…最強の人間って誰と思う?」
「ん?そんなん、簡単やん!「おばちゃん」!!太古の昔から、人類最強の種族は「おばちゃん」!!絶対勝てねぇ!!」
「!はっ…はははっ!ヤバイ!分かる…!分かるけど…!!ふふっ ふふふ…っ!」
「うちの姉ちゃん達だって、歳取れば「おばちゃん」って 益々 最強の身分と称号が手に入るとか楽しみ~♪っち言いよんしな~?」
「あははっ さっすが お姉さん達だな!本当に流石だ。ふふ…でも、一般的には「おばちゃん」って言われたら 気を悪くする人が多いから、気をつけろよ?」
「あ~!それな!姉ちゃん達からも兄ちゃん達からも言われた~!特に東京では気をつけろよっち~!田舎と違うし、西日本とも違うって~」
「うん。分かってるなら、いい…俺もさすがに「おばちゃん」相手じゃ、お前を守れる自信 無いし ふふ…」
「あ~!一緒~!俺も「おばちゃん」相手じゃ 先パイ守れるか 不安やわ~!マジで!!」
誰が相手でも…お前は守る。
卒業までは譲らない…絶対譲れない。
俺にとっては、お前が最強。
けど…確かに、「おばちゃん」世代と交流した事 無いから 対処法が分からないけど…
美人局では…「おばちゃん」は…
これ、声に出したら多方面から攻撃されるな…口は災いの元…。
俺も気をつけとこ。最近よく喋るしな…コイツにつられて。
いつもなら カフェテリアに残って話してるか、俺は周囲からのBL観察が面倒臭いし、資格の勉強あるから…と
図書室に行くのが いつものパターンで、最近はコイツも「資格の勉強で~、先パイ に教えてもらう~」と俺について来るのが お決まりになっていた。
けど、今回は 資格の勉強はお休みだ。
さっき押しかけて来た クソ共と、起こり得る面倒事を 予想・回避するための情報収集が必要だからだ。
いつもの感じで カフェテリアを後にし、図書室じゃ中々 話せない…というか
元々 静かにしないと駄目な場所だし、誰が どこで聞いてるか、繋がってるか分からないから…
誰でも自由に使える小会議室…ミーティングや自習とかをする個室に入り、コイツと2人で 今までの絡まれたり とかの出来事を振り返った。
「じゃあ、やっぱり大勢で どっかに行った後に絡まれやすい…つーか、女子に声かけられやすいんだな?」
「うん…そう言われたら、そうやな~確かに。ま、普通にバイトの行き帰りとか、バイト中も声かけられたりするけど…」
「それは、お前のファンだろ?「助けて下さい」的なのじゃ無くて」
「ん~…ファンて…でも、そうやな~ 先パイに言われて考えると…バイト中は もちろん「助けて」も言われんし、バイト行く途中も「助けて」的なので話しかけられたりせんしな…バイト帰りに「助けて」系が多いな?」
「それは、帰りの方が時間的に遅いから…って事だけじゃなくて、バイト終わりで用事が無さそうだから ナンパしたら成功率高いって思ってるのと 同じ感覚だろうな」
「え~?マジ迷惑~…。でも、そっか…今までは バイト終わり→時間遅い→絡んで来る様な酔っ払い多い…って思っとたけん、何とも思わんかったけど…」
「気をつけろよ?そういう連中は、すぐ手のひら返して 逆に お前が加害者にされたりするし…それに、お前も分かってるから、柔道部達が 試合に出られるように 面倒事を引き受けてやってるんだろうけど」
「うん…面倒事…暴力沙汰になると、出場停止…とか あるけんな~。せっかく頑張っとんのに、それは可哀想やし…正当防衛でもペナルティになるしな。特に運動部とかは 連帯責任つーか、個人技じゃないスポーツはな…1人欠けるとな~全然違うみたいやん?」
「そうらしいな…」
「うん。高校の時…野球部の友達がな、怪我して…大事な甲子園予選でな~…可哀想やったわ…。自分が一番痛いし キツかったと思うけど、チームの方に迷惑かけたのが 一番苦しかったみたい…最後の夏やったし、少しでも上の順位を目指したいやろうし…甲子園行けんでも プロっつーか、ドラフト?つーのは声かかるけどな?怪我が完治して実力があれば…やけど」
「自分以外のメンバーが…ってやつか…全員プロになりたい わけじゃねぇだろうけど…」
「うん。今まで 頑張って来た事の集大成が…やろうな?有終の美、でもねぇけど…人並みの終わり方じゃないとな~?怪我とかなら しょうがねぇけど、部員が悪い事して出場停止の宙ぶらりんじゃ…納得出来んし、諦めきれんというか…恨んだりもな~…気持ちは分かるわ。真剣にやって来たらな」
「そうだよな。…なぁ、お前から見て 柔道部達の実力って分かるか?その 何つうか…優勝しそうとか、プロになりそうとか…」
「え?いや、俺 練習しよん所は見たこと無いし。ん~良い所は狙えるような感じで 話してないっけ?学校のホームページとかなら、部活の公式戦とかの記録とか出しとらんかな?まあ、伊波先パイは頭一つ出とん感じするけどな~、対戦したこと無いけん、分からんけど…柔道部の副主将も…何となく実力ありそう?な気はするけど…やっぱ対戦するか練習見るか せんとな~」
「そっか…なるほど。サンキュー。ホームページか…」
「うん…何か、先パイが考えとん事が 分かったような気ぃするけど…未成年の飲酒とかタバコとかで 高校スポーツはダメになったりやけど…大学なら成人済みも おるしな?それ以外で…って事…?」
「…そう…なんだよな…」
「…先パイ、何かあった?」
さっきの連中の話 聞けば、俺が過去に何か あったのは100%なのは誰でも分かるわな…
今頃 カフェテリアでは 大いに盛り上がってるんだろうけど…ウザ。
でも…この件は…俺じゃ無くて…
俺が、美大でモデル始めるキッカケになった出来事だった…
「俺じゃ無くて…な」
「…そうなん?」
「ん~…ここだけの話に しといて欲しいんだけど」
「分かった」
「俺の知ってる…つーか 知り合いの 知り合いレベルなんだけど。遊び半分と言うか、モテるのがステイタス…みたいなクソ女達に引っかかって、女が同時進行で何人もと付き合ってて、それで揉めて暴力沙汰になって…男が全員 大学の運動部だったから…公式戦が出られ無かった…っていう事があってな」
「え~っ⁈何それっ⁈クソ女~っ!!」
「だろ?でも、後々…そのクソ女達は承認欲求の塊の素人…じゃ無くて、プロ…つーか 美人局疑惑が出てな?真相は分からねぇんだけど…自分の病的な承認欲求 満たすのに、堕ちる所まで堕ちた…結果と言うか…?」
「美人局疑惑って?どうゆう事…?」
「個人的に…モテる女が偉いって思考で 馬鹿な男を騙して遊んでる…だけなら…法的にも引っかからないけど。バックにそれを指示する人物…とか組織があると話は別だ。全く同じ事してても、法に引っかかる。自分達は手を汚さずに、すぐ切って捨てられる クソ女達を使って…。大人になれば、コネとか金とか色々混じって、特定の人間や大学を優勝させたり、無実の人間を罠に嵌めて 出世コースと言うか、華やかな道から外したい人間がいるからな…」
「そんなっ!!」
そう…あの日、急用でモデルが来れなくなったから…って言われたのは
部活の練習時間が変更になったわけでも、風邪とか体調不良でも無かった…
しばらく…同じ部の人も、共通の友達として 代役としてモデルに来れなかったのも…それが原因だ。
全員、有名な選手じゃ無かった。プロになれる様な…
ただ、連帯責任と…クソ女達が同じ大学内だけじゃ無くて
それぞれ違う大学の…その大学の代名詞とも言える…優勝候補筆頭の名門の部活の男達に手ェ出してたから…
各々、サッカー部、ラグビー部、アメフト部…に泥を塗った形になったし
クソ女達が自分がモテるのを数値化して競う様に…同じ部内でも何人も手ェ出してたらしいからな。
部の内外でボロボロだったらしい。
結局、3~4人のクソ女達に 3校の部活は潰され…ては無いけど
2年間は本来の成績が残せなかったし、個人の夢や努力や将来は潰された。
自主退学した後の事も、部に残って 不完全燃焼で卒業になった後の事も知らないけど…。
「俺は、お前が そんなのに巻き込まれて…と言うか利用されて、潰されたり、退学になったりは 絶対させたく無い」
「先パイ…!」
「クソ女達のレベルにもよるし、個人でも、バックに付いてるのが いるのでも…ヤバイ人間は違法な薬物とか…も使って他人を堕としたりするからな?そんで 一番手っ取り早いのは SNSとかで流す事…だから。自分達が拡散しなくても、赤の他人が面白がって喜んで拡散して、悪事を手伝ってくれる…それも無料でな?」
「あ…!」
「な?恐いぞ SNSとかの世界は…。絶対に 巻き込まれるなよ?いいな?」
「うん!はいっ!!」
「よし。本当に絡まれてたり…ならな、その女子達の今後が…とか思うけど…。そん時は、「交番行こう」って言え?嘘とか、さっきの連中みたいに 検証動画系とかなら、ネタばらしして 大体去る…はずだし。虚偽申告なら、お前が被害者だし、非は無くなる。背骨とか首とかを折らずに…正当防衛の範囲ならな」
「うん!そうする!東京 怖ぇ…つか、姉ちゃん達の言う通り…生きとる人間が一番恐い…な」
「…!。ああ、本当それだ。お姉さん達の言う通りだよ…」
「うん…あと…先パイは やっぱ、超優しくて、超カッケーし、最高やっ!!めっちゃ大好き!!」
「…今は、たまたま…珍しく「先輩」モードだからな?」
「ん~?ふふっ どんなモードでも好きやけど~♪」
「お前な…俺は自分のため、だけどな」
「え?」
「お前の「わざわざ内緒にした秘密」に辿り着くまで、お前を退学にするわけには いかねぇの。お兄さん達からもメッセージカードとお土産も頂いて…あ」
「ん?」
「あの、お土産もバイト先のメンバーで美味しく頂いて、ありがとうございましたって言っといて?」
「あ~!あれな~?OK~美味しかったなら良かった~!」
「店長と神戸さんとか、二日酔いで日曜 使いものになら無くてな…一人で 大変だったけど…そのくらい美味かったよ 飯にも酒にも…あと、土曜にお前が言ってた具材で生姜焼きしたら、過去一の出来になったわ」
「わはは!店長さん達ダウンか~!先パイお疲れ様~♪あれ、生姜焼きにしたんか~ 確かにナイス チョイスやな~!うまそ~」
「お前なら 何作んの?」
「ん?あ~レバニラ的なのと迷ったけど、姉ちゃん達の秘伝の魔法のタレ使った~!クソ旨くて~ 飯3杯いった~!」
「昼にあれだけ食べて3杯か…ま、そんくらい旨いんだろうな。お姉さん達なら納得」
「うん!今度 金曜に持って来ようか?」
「何で金曜?」
「ニンニクとかニラ、ネギ…とにかくヤバイ程 入っとるけんさ?」
「あはは そういう事か。でも、せっかく送ってきてくれたなら、大事に使えよ?無理すんな」
「うん、でも大丈夫~!それに、先パイに「旨い」って言われるの嬉しいもん!先パイ褒めるの上手ってよく言われん?めっちゃ褒めるの上手~!嬉しいし、やる気出る!!もっと やろう!ってさ~」
「…いや、言われた事 無い…というか人を褒めないし」
「えっ?そうなんっ⁈俺 いつも先パイに言われると嬉しいけどな~?あ!ほら、野尻先パイ達もさっ?…さっき…俺、めっちゃビビった~!何か乗り移ったかと思ったも~ん!」
「ふっ ふふっ うん…あれはな~ 俺もビビったわ さすがに ふふっ」
「そうでなっ?やっぱ! 時々あるんやけど…何なんやろうな?先パイと一緒の時に多いんやけどさ~?さっきの連中よか、よっぽど、ヤバイって思って 体勝手に動いたもん!!」
「ふふっ やっぱ そうだったのか。守ってくれようとしたんだ?」
「うん!反射的にな…同じ部の先パイ達に こんな反応ダメやな⁈と思ったけどさ?益々…こう…パワーアップ?して…元カレとかを語りよんし…俺の あの反応に気を悪くして無さそうやけん、そのまま くっついとったけどさ?何か…凄かったやん…?過去1レベルで…」
あ~っ ダメだ!全然分かって無い!!
腐女子とかBLを!!!
お前は火(腐女子)にガソリン(萌?)注いでんのっ!!
バイトでも、ガソリン入れてるかもだけど!
ふふふっ あ~っダメだ!めっちゃクソかわいい奴!!
ヤベェ~…!反則だろコレ…?
それこそ…最強…中毒性とかありそう…
合法的か疑うレベルで、かわいい後輩なんだけど…⁉︎
超かわいい から…このまま しばらくはBL内緒にしよう。そうしよう。
この反応と天然ボケを楽しまなくちゃ…勿体無い!!
あ~…ヤバイ…最強かわいい…
「なん笑いよんの?怖くなかった?野尻先パイ達…」
「いや…怖かった、正直…けど…」
「けど?」
「お前さ…最強の人間って誰と思う?」
「ん?そんなん、簡単やん!「おばちゃん」!!太古の昔から、人類最強の種族は「おばちゃん」!!絶対勝てねぇ!!」
「!はっ…はははっ!ヤバイ!分かる…!分かるけど…!!ふふっ ふふふ…っ!」
「うちの姉ちゃん達だって、歳取れば「おばちゃん」って 益々 最強の身分と称号が手に入るとか楽しみ~♪っち言いよんしな~?」
「あははっ さっすが お姉さん達だな!本当に流石だ。ふふ…でも、一般的には「おばちゃん」って言われたら 気を悪くする人が多いから、気をつけろよ?」
「あ~!それな!姉ちゃん達からも兄ちゃん達からも言われた~!特に東京では気をつけろよっち~!田舎と違うし、西日本とも違うって~」
「うん。分かってるなら、いい…俺もさすがに「おばちゃん」相手じゃ、お前を守れる自信 無いし ふふ…」
「あ~!一緒~!俺も「おばちゃん」相手じゃ 先パイ守れるか 不安やわ~!マジで!!」
誰が相手でも…お前は守る。
卒業までは譲らない…絶対譲れない。
俺にとっては、お前が最強。
けど…確かに、「おばちゃん」世代と交流した事 無いから 対処法が分からないけど…
美人局では…「おばちゃん」は…
これ、声に出したら多方面から攻撃されるな…口は災いの元…。
俺も気をつけとこ。最近よく喋るしな…コイツにつられて。
0
あなたにおすすめの小説
ノリで付き合っただけなのに、別れてくれなくて詰んでる
cheeery
BL
告白23連敗中の高校二年生・浅海凪。失恋のショックと友人たちの悪ノリから、クラス一のモテ男で親友、久遠碧斗に勢いで「付き合うか」と言ってしまう。冗談で済むと思いきや、碧斗は「いいよ」とあっさり承諾し本気で付き合うことになってしまった。
「付き合おうって言ったのは凪だよね」
あの流れで本気だとは思わないだろおおお。
凪はなんとか碧斗に愛想を尽かされようと、嫌われよう大作戦を実行するが……?
【完結】君とカラフル〜推しとクラスメイトになったと思ったらスキンシップ過多でドキドキします〜
星寝むぎ
BL
お気に入りやハートなど、本当にありがとうございます! ひとつひとつが心から嬉しいです( ; ; )
✩友人たちからドライと言われる攻め(でも受けにはべったり) × 顔がコンプレックスで前髪で隠す受け✩
スカウトをきっかけに、KEYという芸名でモデルをしている高校生の望月希色。華やかな仕事だが実は顔がコンプレックス。学校では前髪で顔を隠し、仕事のこともバレることなく過ごしている。
そんな希色の癒しはコーヒーショップに行くこと。そこで働く男性店員に憧れを抱き、密かに推している。
高二になった春。新しい教室に行くと、隣の席になんと推し店員がやってきた。客だとは明かせないまま彼と友達になり――
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【完結】父を探して異世界転生したら男なのに歌姫になってしまったっぽい
御堂あゆこ
BL
超人気芸能人として活躍していた男主人公が、痴情のもつれで、女性に刺され、死んでしまう。
生前の行いから、地獄行き確定と思われたが、閻魔様の気まぐれで、異世界転生することになる。
地獄行き回避の条件は、同じ世界に転生した父親を探し出し、罪を償うことだった。
転生した主人公は、仲間の助けを得ながら、父を探して旅をし、成長していく。
※含まれる要素
異世界転生、男主人公、ファンタジー、ブロマンス、BL的な表現、恋愛
※小説家になろうに重複投稿しています
最弱白魔導士(♂)ですが最強魔王の奥様になりました。
はやしかわともえ
BL
のんびり書いていきます。
2023.04.03
閲覧、お気に入り、栞、ありがとうございます。m(_ _)m
お待たせしています。
お待ちくださると幸いです。
2023.04.15
閲覧、栞、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
更新頻度が遅く、申し訳ないです。
今月中には完結できたらと思っています。
2023.04.17
完結しました。
閲覧、栞、お気に入りありがとうございます!
すずり様にてこの物語の短編を0円配信しています。よろしければご覧下さい。
猫カフェの溺愛契約〜獣人の甘い約束〜
なの
BL
人見知りの悠月――ゆづきにとって、叔父が営む保護猫カフェ「ニャンコの隠れ家」だけが心の居場所だった。
そんな悠月には昔から猫の言葉がわかる――という特殊な能力があった。
しかし経営難で閉店の危機に……
愛する猫たちとの別れが迫る中、運命を変える男が現れた。
猫のような美しい瞳を持つ謎の客・玲音――れお。
彼が差し出したのは「店を救う代わりに、お前と契約したい」という甘い誘惑。
契約のはずが、いつしか年の差を超えた溺愛に包まれて――
甘々すぎる生活に、だんだんと心が溶けていく悠月。
だけど玲音には秘密があった。
満月の夜に現れる獣の姿。猫たちだけが知る彼の正体、そして命をかけた契約の真実
「君を守るためなら、俺は何でもする」
これは愛なのか契約だけなのか……
すべてを賭けた禁断の恋の行方は?
猫たちが見守る小さなカフェで紡がれる、奇跡のハッピーエンド。
僕の恋人は、超イケメン!!
刃
BL
僕は、普通の高校2年生。そんな僕にある日恋人ができた!それは超イケメンのモテモテ男子、あまりにもモテるため女の子に嫌気をさして、偽者の恋人同士になってほしいとお願いされる。最初は、嘘から始まった恋人ごっこがだんだん本気になっていく。お互いに本気になっていくが・・・二人とも、どうすれば良いのかわからない。この後、僕たちはどうなって行くのかな?
義兄が溺愛してきます
ゆう
BL
桜木恋(16)は交通事故に遭う。
その翌日からだ。
義兄である桜木翔(17)が過保護になったのは。
翔は恋に好意を寄せているのだった。
本人はその事を知るよしもない。
その様子を見ていた友人の凛から告白され、戸惑う恋。
成り行きで惚れさせる宣言をした凛と一週間付き合う(仮)になった。
翔は色々と思う所があり、距離を置こうと彼女(偽)をつくる。
すれ違う思いは交わるのか─────。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる