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雷鳴轟く四日目
杉並の刺客①
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温室を隅々まで調べ、誰も隠れていないことを確認する。
それが済んだところで温室を出て、再び連絡通路へ。左右を見渡し人影がないことを確認すると、地下へつながる階段にじっと視線をやり、「覚悟はいいか」と問いかけた。
「大丈夫……です」
緊張した声音ながらも、神楽耶は決意のこもった目でしっかりと頷く。
明は数秒神楽耶の顔をじっと眺めた後、霊安室、冷凍室へと通じる階段に一歩足を踏み入れた。
今から約十五分前のこと。
防寒着を着込みしっかり寒さ対策を施した明と神楽耶は、静かに部屋を出て連絡通路へと向かった。
目的は勿論、姫宮、秋華及び藤城を殺したと思われるゲームルーラーXを追い詰めるため。神楽耶にある程度の覚悟ができたことと、プレイヤーの残り人数を踏まえ、明は自身の妄想に近いXという人物の可能性について語り、その人物が連絡通路のどこかに潜んでいるだろうことを話しておいた。
そして時刻が十時まで残り一分となったころ。別館、本館へと通じる扉が閉ざされ鍵がかけられる直前に、二人は連絡通路へと入り込んだ。
お互い顔を向い合せ小さく頷き合ってから、慎重に歩を進め、温室から見て回ったのだった。
そして今。温室の調査が終わった二人は、地下へと通じる階段を一段一段と下っていた。
地下へと通じる階段は暗闇と静けさで満たされており、しかも一段地下へと近づくたびに冷気がどんどん強くなってくる。
まるで黄泉の国に向かっているかのように思え、自然と背筋を冷たい汗が流れる。
とはいえ、一段一段の高さこそ普通の階段より高いものの、その段数はたったの二十段。恐怖や怯えが体を支配する前に、地下へと降り立った。
天井にある照明から淡い光が注がれた、初日と変わらぬ殺風景な四角い部屋。
霊安室、冷凍室へ通じる武骨な鉄扉も変わらぬ姿で佇み、明たちを試すかのように威圧感のある鈍色の輝きを放っている。
階段を下り、明の隣に並んだ神楽耶は、「どちらに入りますか?」と小声で問いかけてきた。
明は鈍く光る二つの扉を交互に眺めた後、「まずは冷凍室だ」と囁き返す。
神楽耶がそれに反論する筈もなく、二人は警戒をより一層張り巡らし、冷凍室の前に移動した。
念のため布巾でドアノブをくるみ、手前にドアを引いてゆっくりと開ける。
「わ……」
部屋の中から強烈な冷気があふれ出し、一瞬体を震わせる。
明は軽く手をこすり合わせて寒さに対抗しつつ、部屋の外側からざっと中を見渡して誰もいないことを確認。神楽耶に目で軽く合図すると、扉を開け放したまま二人一緒に中へと足を踏み入れた。
毒を警戒してか、純粋に調理の手間を惜しんでか。冷凍室にある食材を物色した者はいないらしく、初日とほとんど変わっていない光景が目に映る。
それでも念のため発泡スチロールの白い箱をかき分けて、誰かが潜んでいないかを確認していく。
そこまで広い部屋ではないため、二人がかりだとすぐに調査し終わる。
お互い何もなかったことを軽く頷いて確かめ合い、外に出ようと出入り口に足を向けた。
そして明が部屋の外に一歩踏み出した直後。
いつからそこにいたのか、扉のすぐ横に身を潜めていた何者かにみぞおちを強く蹴られ、明は冷凍室の中ほどまで弾き飛ばされた。
受け身をとることもできず、発泡スチロールの上に背中から倒れこむ。
神楽耶は何が起こったのか理解できなかったようで、口を開けて呆然と扉の先に目を向けていた。が、ふと気を取り戻すと慌てて明の元に駆け寄ってきた。
「東郷さん! 大丈夫で――」
「俺のことはいい! それより早く――」
明が必死の形相で扉の外を指さすも、神楽耶がその意図を理解する前に荒々しく冷凍室の扉が閉められた。
さらに明たちを絶望させるが如く、扉の外では固く重い物が床に叩きつけられる音が聞こえてくる。
明は蹴られた痛みを無理やり押し殺しながら立ち上がると、冷凍室の扉を開けようとドアノブをひねって強く前に押し出した。しかし、予想通り扉はピクリとも開かない。
それでも何とか押し開けられないかと乱暴にドアノブを押し続ける明。
そんな明の姿を見てようやく状況を察した神楽耶は、自身も急いで扉の近くに寄ってくると慌てた様子で尋ねてきた。
「ま、まさか扉が開かなくなってるんですか! ど、どうして……ここの扉には鍵なんてついてないはずですよね!」
「さっきの音を聞いてなかったのか! おそらく霊安室の石棺の蓋だ! あれを扉の前に並べて内側からじゃ開かないよう閉じ込めてきたんだ!」
「そんな! 石棺の蓋だけでもかなりの重さでしたし、こんな一瞬で扉の前に並び終えるなんて無理ですよ!」
「俺だってそう信じてる! まだ閉じ込めるための準備は完了してなくて無理やり開けることもできるはずだと! だから少し黙ってろ!」
そう叫ぶと、明はさらに乱暴に扉をこじ開けようと試みる。
だがどれだけ強く押そうとも、全く扉が開く気配はない。
それでも三分近く明は扉と格闘していたが、一向に開く気配がないのを見て神楽耶が制止の声をかけてきた。
「東郷さん……一旦諦めましょう。ここまでやって開かないならもう扉の封鎖は完了してしまったと思うんです……。ここで無意味に体力を消費し続けるのは……」
その声を聞いても明はドアノブを回し続けていたが、当然のように扉は開かない。やがて諦めた様子で手を放すと、力尽きてその場に座り込んだ。
動くのを止めた途端、冷凍室の寒さが急に体を震わせ始める。
寒さと絶望からか、お互い顔も合わせず無言で体を震わせるだけの時間が続く。
だが、そんなお通夜のような静けさは、唐突に響き渡った奇妙な声に上書きされた。
「ぷき……ぷきききききき。ぷきききききききききききききき!」
部屋の外ではない。はっきりと内側から聞こえてくる声に、明と神楽耶はぎょっとした様子で冷凍室を見回した。
一向に収まる気配のない、聞きなれぬ男の奇怪な笑い声。疲れて動く気力のない明に代わり、神楽耶が音源を探して歩き始める。するとほどなく、壁の隅っこに貼り付けられていた、一ミリにも満たないほど薄い透明のカードのようなものを見つけ出した。見た目として最も似たものを挙げるとすれば、スマホの液晶を守るためのガラスフィルムであろうか。
音が流れるような仕組みがあるとは思えない、ガラスフィルムのような物体。
しかし間違いなく声はそこから流れており、神楽耶は気味悪そうにそれをつまみながら明のもとに持って行った。
予想だにしていなかった謎の物体の登場に、明も眉を顰めつつじっと見つめる。
それから思わずと言った様子で、
「もしかしたらとは思っていたが、まさかこれが俺たちの動きを探っていた――」
「そう! 盗聴器ですとも!」
明の呟きに反応し、奇怪な笑い声から一転。優越感と自信に満ちた男の声がガラスフィルムから流れてきた。
神楽耶は突然話し出したガラスフィルムに驚いて、それを手から滑り落としてしまう。明は何とか空中でキャッチすると、フィルムを口元に近づけ、言った。
「もしかしたらとは、思っていたんだ。姫宮に秋華、それに藤城をも殺すような殺人鬼がいたとして、そいつはなぜ反撃されず一方的に殺人を犯すことができたのか。いくら何でも三つも即死スペルを保持していたとは思えない。かといってスペルで作り出した武器で奇襲しようにも、この障害物が少なく足音もしない館の中じゃ待ち伏せも不意打ちもそううまくはいかないだろう。
しかし……それにも関わらず。殺人鬼は犯行を成し遂げた。だとすれば、殺人鬼には俺たちの居場所や動きを事細かに知る術があったんじゃないかと、そんな妄想は抱いていた。しかしまさか、それがこんな薄っぺらなフィルムで行われていたとはな。
正直、こんなものを思いついてゲームに利用するなんて、ゲーム初心者が考え付くことじゃないと思うんだが。
殺人鬼……ゲームルーラーX……いや、野田風太。お前一体、何者なんだ?」
それが済んだところで温室を出て、再び連絡通路へ。左右を見渡し人影がないことを確認すると、地下へつながる階段にじっと視線をやり、「覚悟はいいか」と問いかけた。
「大丈夫……です」
緊張した声音ながらも、神楽耶は決意のこもった目でしっかりと頷く。
明は数秒神楽耶の顔をじっと眺めた後、霊安室、冷凍室へと通じる階段に一歩足を踏み入れた。
今から約十五分前のこと。
防寒着を着込みしっかり寒さ対策を施した明と神楽耶は、静かに部屋を出て連絡通路へと向かった。
目的は勿論、姫宮、秋華及び藤城を殺したと思われるゲームルーラーXを追い詰めるため。神楽耶にある程度の覚悟ができたことと、プレイヤーの残り人数を踏まえ、明は自身の妄想に近いXという人物の可能性について語り、その人物が連絡通路のどこかに潜んでいるだろうことを話しておいた。
そして時刻が十時まで残り一分となったころ。別館、本館へと通じる扉が閉ざされ鍵がかけられる直前に、二人は連絡通路へと入り込んだ。
お互い顔を向い合せ小さく頷き合ってから、慎重に歩を進め、温室から見て回ったのだった。
そして今。温室の調査が終わった二人は、地下へと通じる階段を一段一段と下っていた。
地下へと通じる階段は暗闇と静けさで満たされており、しかも一段地下へと近づくたびに冷気がどんどん強くなってくる。
まるで黄泉の国に向かっているかのように思え、自然と背筋を冷たい汗が流れる。
とはいえ、一段一段の高さこそ普通の階段より高いものの、その段数はたったの二十段。恐怖や怯えが体を支配する前に、地下へと降り立った。
天井にある照明から淡い光が注がれた、初日と変わらぬ殺風景な四角い部屋。
霊安室、冷凍室へ通じる武骨な鉄扉も変わらぬ姿で佇み、明たちを試すかのように威圧感のある鈍色の輝きを放っている。
階段を下り、明の隣に並んだ神楽耶は、「どちらに入りますか?」と小声で問いかけてきた。
明は鈍く光る二つの扉を交互に眺めた後、「まずは冷凍室だ」と囁き返す。
神楽耶がそれに反論する筈もなく、二人は警戒をより一層張り巡らし、冷凍室の前に移動した。
念のため布巾でドアノブをくるみ、手前にドアを引いてゆっくりと開ける。
「わ……」
部屋の中から強烈な冷気があふれ出し、一瞬体を震わせる。
明は軽く手をこすり合わせて寒さに対抗しつつ、部屋の外側からざっと中を見渡して誰もいないことを確認。神楽耶に目で軽く合図すると、扉を開け放したまま二人一緒に中へと足を踏み入れた。
毒を警戒してか、純粋に調理の手間を惜しんでか。冷凍室にある食材を物色した者はいないらしく、初日とほとんど変わっていない光景が目に映る。
それでも念のため発泡スチロールの白い箱をかき分けて、誰かが潜んでいないかを確認していく。
そこまで広い部屋ではないため、二人がかりだとすぐに調査し終わる。
お互い何もなかったことを軽く頷いて確かめ合い、外に出ようと出入り口に足を向けた。
そして明が部屋の外に一歩踏み出した直後。
いつからそこにいたのか、扉のすぐ横に身を潜めていた何者かにみぞおちを強く蹴られ、明は冷凍室の中ほどまで弾き飛ばされた。
受け身をとることもできず、発泡スチロールの上に背中から倒れこむ。
神楽耶は何が起こったのか理解できなかったようで、口を開けて呆然と扉の先に目を向けていた。が、ふと気を取り戻すと慌てて明の元に駆け寄ってきた。
「東郷さん! 大丈夫で――」
「俺のことはいい! それより早く――」
明が必死の形相で扉の外を指さすも、神楽耶がその意図を理解する前に荒々しく冷凍室の扉が閉められた。
さらに明たちを絶望させるが如く、扉の外では固く重い物が床に叩きつけられる音が聞こえてくる。
明は蹴られた痛みを無理やり押し殺しながら立ち上がると、冷凍室の扉を開けようとドアノブをひねって強く前に押し出した。しかし、予想通り扉はピクリとも開かない。
それでも何とか押し開けられないかと乱暴にドアノブを押し続ける明。
そんな明の姿を見てようやく状況を察した神楽耶は、自身も急いで扉の近くに寄ってくると慌てた様子で尋ねてきた。
「ま、まさか扉が開かなくなってるんですか! ど、どうして……ここの扉には鍵なんてついてないはずですよね!」
「さっきの音を聞いてなかったのか! おそらく霊安室の石棺の蓋だ! あれを扉の前に並べて内側からじゃ開かないよう閉じ込めてきたんだ!」
「そんな! 石棺の蓋だけでもかなりの重さでしたし、こんな一瞬で扉の前に並び終えるなんて無理ですよ!」
「俺だってそう信じてる! まだ閉じ込めるための準備は完了してなくて無理やり開けることもできるはずだと! だから少し黙ってろ!」
そう叫ぶと、明はさらに乱暴に扉をこじ開けようと試みる。
だがどれだけ強く押そうとも、全く扉が開く気配はない。
それでも三分近く明は扉と格闘していたが、一向に開く気配がないのを見て神楽耶が制止の声をかけてきた。
「東郷さん……一旦諦めましょう。ここまでやって開かないならもう扉の封鎖は完了してしまったと思うんです……。ここで無意味に体力を消費し続けるのは……」
その声を聞いても明はドアノブを回し続けていたが、当然のように扉は開かない。やがて諦めた様子で手を放すと、力尽きてその場に座り込んだ。
動くのを止めた途端、冷凍室の寒さが急に体を震わせ始める。
寒さと絶望からか、お互い顔も合わせず無言で体を震わせるだけの時間が続く。
だが、そんなお通夜のような静けさは、唐突に響き渡った奇妙な声に上書きされた。
「ぷき……ぷきききききき。ぷきききききききききききききき!」
部屋の外ではない。はっきりと内側から聞こえてくる声に、明と神楽耶はぎょっとした様子で冷凍室を見回した。
一向に収まる気配のない、聞きなれぬ男の奇怪な笑い声。疲れて動く気力のない明に代わり、神楽耶が音源を探して歩き始める。するとほどなく、壁の隅っこに貼り付けられていた、一ミリにも満たないほど薄い透明のカードのようなものを見つけ出した。見た目として最も似たものを挙げるとすれば、スマホの液晶を守るためのガラスフィルムであろうか。
音が流れるような仕組みがあるとは思えない、ガラスフィルムのような物体。
しかし間違いなく声はそこから流れており、神楽耶は気味悪そうにそれをつまみながら明のもとに持って行った。
予想だにしていなかった謎の物体の登場に、明も眉を顰めつつじっと見つめる。
それから思わずと言った様子で、
「もしかしたらとは思っていたが、まさかこれが俺たちの動きを探っていた――」
「そう! 盗聴器ですとも!」
明の呟きに反応し、奇怪な笑い声から一転。優越感と自信に満ちた男の声がガラスフィルムから流れてきた。
神楽耶は突然話し出したガラスフィルムに驚いて、それを手から滑り落としてしまう。明は何とか空中でキャッチすると、フィルムを口元に近づけ、言った。
「もしかしたらとは、思っていたんだ。姫宮に秋華、それに藤城をも殺すような殺人鬼がいたとして、そいつはなぜ反撃されず一方的に殺人を犯すことができたのか。いくら何でも三つも即死スペルを保持していたとは思えない。かといってスペルで作り出した武器で奇襲しようにも、この障害物が少なく足音もしない館の中じゃ待ち伏せも不意打ちもそううまくはいかないだろう。
しかし……それにも関わらず。殺人鬼は犯行を成し遂げた。だとすれば、殺人鬼には俺たちの居場所や動きを事細かに知る術があったんじゃないかと、そんな妄想は抱いていた。しかしまさか、それがこんな薄っぺらなフィルムで行われていたとはな。
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