4 / 20
朝
四話 よう、そろそろ寝ようぜ
しおりを挟む
「ふぁぁぁ、使い魔召喚で疲れたからそろそろ着替えて寝るね。パパ、ママ、おやすみ」
「おいおいアリスちゃんよぉ、俺をおいてかないでくれよ」
あくびをしながら椅子から立ち上がり、部屋を出ようとしたアリスにたわしは声を上げる。たわしはテーブルから飛び降りるとアリスの足にしがみつく。
「ちょ、ちょっと! どこにしがみついてんの!? パンツみえちゃうじゃん! エッチ!」
アリスは声を荒げると、腰を曲げたわしを足から引きはがす。アリスはたわしをにらみつけるがたわしはニヤリとして
「アリスちゃんのパンツに興奮するような俺じゃないぜぇ? 俺はスポンジにしか恋ができない男なんだ」
というや否や、アリスはたわしを部屋の隅へと投げ捨てる。たわしは半分泣きをいれるような声で
「まってアリスちゃん! 俺一人で眠れないんだよ! アリスちゃんの使い魔なんだから隣でねかせてぇぇぇぇ!!!」
その声を聴いてキャロットとトランプは吹き出す。そして笑いだしてしまう。
「おいおいたわし君、さっきまでの威勢はどこへいったんだい? はっはっは!」
「ふふふ、そうねぇ……そんなにアリスと寝たいのかしら? あなた男でしょ? そんな甘えん坊には見えなかったけど」
二人はそんなことを言いつつも笑いが止まらないようだ。しかしたわしは切羽詰まった声を上げた
「まってくれ! 俺は知らない世界に一人呼び出されて、挙句にこんな扱いされたら悲しいに決まってるじゃないか! なにより俺は甘えん坊なんだよ!」
その言葉を聞くとさらに二人はふっふっふと笑い出す。
「アリス、一緒に寝てやりなさい。まぁたわしだったら別に襲われたりしないだろうし、そもそもあんたの使い魔なんだから、しっかり世話しなさい」
キャロットの言葉を聞くとアリスは露骨に嫌な顔を作る。しかしたわしは思わぬ協力者の出現に感動していた。
「えー、なんでたわしなんかと寝なきゃいけないのよ、汚い」
たわしは激怒した、必ず、この邪知暴虐のアリスの考えを正さねばならぬと決意した。
「アリスちゃん! 俺はな、毎日体洗ってるからきれいだし! 魔法で泡を出せるくらいなんだからいい香りするに決まってるでしょ!?」
「はぁ? たわしは清掃用具でしょ……あんたさっき皿洗いされてたじゃない……だいたいたわしと寝る子なんて話、聞いたことないわよ」
「それは違うぞアリスちゃん! 清掃用具だから清潔にされるのだし、たわしと寝る子がいないんだったらキミが初めてになればいい!!!」
たわしはこぶしを握り、必死の形相でアリスの懐柔を試みた。だがなかなかうまくはいかないようだ……だが。
「ていうか私眠いから、ほら、寝るならとっとといくよ? あとたわし、あんたいびきとか歯ぎしりひどかったら部屋からたたき出すからね」
アリスは一度は放り投げたたわしを再び手に持つと居間を離れ自分の部屋へと戻っていった。
アリスの部屋は学習机とベッド、それに本棚とクローゼットのみという簡素なものだ。アリスはたわしをベッドの端っこに軽くなげると、パジャマに着替え自分もベッドに飛び込んだ。
「ふー、疲れた……もー、今日は最悪だったわ。まぁでも、ちょっと楽しいからゆるしてあげるよ、たわし」
「アリスちゃん、素直じゃないぜぇ。最悪っていわれる俺の立場も考えてほしいが、マスターのために俺も頑張るからよ!」
たわしは決め顔を作り、小さなこぶしをアリスに向ける。しかしアリスはそれを一瞥すると毛布をかぶる。
「ふふ、たわしが頼りになるってわかったらやってあげるわ。ちょっとだけ期待しといてあげるから。まぁ私の使い魔だし」
たわしは残念そうにしてみせたが、内心悪い気はしていなかった。
「おやすみ、たわし」
「おやすみんみんアリスちゃーん」
アリスは軽くイラっとしながらも、二人は目を閉じた。
「おいおいアリスちゃんよぉ、俺をおいてかないでくれよ」
あくびをしながら椅子から立ち上がり、部屋を出ようとしたアリスにたわしは声を上げる。たわしはテーブルから飛び降りるとアリスの足にしがみつく。
「ちょ、ちょっと! どこにしがみついてんの!? パンツみえちゃうじゃん! エッチ!」
アリスは声を荒げると、腰を曲げたわしを足から引きはがす。アリスはたわしをにらみつけるがたわしはニヤリとして
「アリスちゃんのパンツに興奮するような俺じゃないぜぇ? 俺はスポンジにしか恋ができない男なんだ」
というや否や、アリスはたわしを部屋の隅へと投げ捨てる。たわしは半分泣きをいれるような声で
「まってアリスちゃん! 俺一人で眠れないんだよ! アリスちゃんの使い魔なんだから隣でねかせてぇぇぇぇ!!!」
その声を聴いてキャロットとトランプは吹き出す。そして笑いだしてしまう。
「おいおいたわし君、さっきまでの威勢はどこへいったんだい? はっはっは!」
「ふふふ、そうねぇ……そんなにアリスと寝たいのかしら? あなた男でしょ? そんな甘えん坊には見えなかったけど」
二人はそんなことを言いつつも笑いが止まらないようだ。しかしたわしは切羽詰まった声を上げた
「まってくれ! 俺は知らない世界に一人呼び出されて、挙句にこんな扱いされたら悲しいに決まってるじゃないか! なにより俺は甘えん坊なんだよ!」
その言葉を聞くとさらに二人はふっふっふと笑い出す。
「アリス、一緒に寝てやりなさい。まぁたわしだったら別に襲われたりしないだろうし、そもそもあんたの使い魔なんだから、しっかり世話しなさい」
キャロットの言葉を聞くとアリスは露骨に嫌な顔を作る。しかしたわしは思わぬ協力者の出現に感動していた。
「えー、なんでたわしなんかと寝なきゃいけないのよ、汚い」
たわしは激怒した、必ず、この邪知暴虐のアリスの考えを正さねばならぬと決意した。
「アリスちゃん! 俺はな、毎日体洗ってるからきれいだし! 魔法で泡を出せるくらいなんだからいい香りするに決まってるでしょ!?」
「はぁ? たわしは清掃用具でしょ……あんたさっき皿洗いされてたじゃない……だいたいたわしと寝る子なんて話、聞いたことないわよ」
「それは違うぞアリスちゃん! 清掃用具だから清潔にされるのだし、たわしと寝る子がいないんだったらキミが初めてになればいい!!!」
たわしはこぶしを握り、必死の形相でアリスの懐柔を試みた。だがなかなかうまくはいかないようだ……だが。
「ていうか私眠いから、ほら、寝るならとっとといくよ? あとたわし、あんたいびきとか歯ぎしりひどかったら部屋からたたき出すからね」
アリスは一度は放り投げたたわしを再び手に持つと居間を離れ自分の部屋へと戻っていった。
アリスの部屋は学習机とベッド、それに本棚とクローゼットのみという簡素なものだ。アリスはたわしをベッドの端っこに軽くなげると、パジャマに着替え自分もベッドに飛び込んだ。
「ふー、疲れた……もー、今日は最悪だったわ。まぁでも、ちょっと楽しいからゆるしてあげるよ、たわし」
「アリスちゃん、素直じゃないぜぇ。最悪っていわれる俺の立場も考えてほしいが、マスターのために俺も頑張るからよ!」
たわしは決め顔を作り、小さなこぶしをアリスに向ける。しかしアリスはそれを一瞥すると毛布をかぶる。
「ふふ、たわしが頼りになるってわかったらやってあげるわ。ちょっとだけ期待しといてあげるから。まぁ私の使い魔だし」
たわしは残念そうにしてみせたが、内心悪い気はしていなかった。
「おやすみ、たわし」
「おやすみんみんアリスちゃーん」
アリスは軽くイラっとしながらも、二人は目を閉じた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
失った真実の愛を息子にバカにされて口車に乗せられた
しゃーりん
恋愛
20数年前、婚約者ではない令嬢を愛し、結婚した現国王。
すぐに産まれた王太子は2年前に結婚したが、まだ子供がいなかった。
早く後継者を望まれる王族として、王太子に側妃を娶る案が出る。
この案に王太子の返事は?
王太子である息子が国王である父を口車に乗せて側妃を娶らせるお話です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる