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4話 過去の思い出④

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午後王城から六台の車と一台の馬車と乗馬した騎士が此処、王都南孤児院に着いた。車は黒色で魔導士の印がついた物が4台、白色で文官の印がついた物が二台、馬車は左の馬は白色、右の馬は黒色で馬車は黒色、白色、金色の3つの色を贅沢に使った馬車だ。

車と馬車は孤児院の前に止まると黒色の車からは魔導士が、白色の車からは文官が出てきて騎士と魔導士、文官という順に馬車から降りてくる人の道を囲んでいた。

『国王陛下共に宰相閣下、魔導元帥閣下のご到着!』

騎士と魔導士が大きな声でそう言うと1人の文官が馬車の扉を開けた。
そこには3人の背の大きな男達がいた。1人は青髪、赤眼で好青年のような男、もう1人は銀髪、緑眼で優しそうな見た目の男、最後の1人は黒髪にうっすら金色が混ざっている髪にで金眼の厳格のある顔立ちの若い男がいた。

まず最初に馬車から降りたのは青髪、赤顔の男が降りて次に降りたのは銀髪、緑眼の男が降りて最後に降りた黒髪、金眼の男は2人に挟まれながら孤児院の方向へ向かった。

「ようこそお越し頂けました国王陛下並び宰相閣下、魔導元帥閣下、私は此処の孤児院で働いております、マリー・ガーネットと申します」

マリーは女性の忠誠の誓いの姿勢をとりながら自らの名前を言った。

「うむ、マリーよお出迎えご苦労だった私は、国王ルミナス・フォン・アレンロードルだ」

黒髪、金眼の男がそう言った。

「こんにちは、私は宰相ウィズドン・フォン・レオナルドと申します。」

銀髪、緑眼の男が国王の言葉の後に続けて言った。

「私は、魔導元帥の水神狼牙です。」

青髪、赤眼の男が最後に言った。

「では国王陛下方さっそくですが孤児院の中でお待ち下さい、ルビーを呼びに参ります。その為案内役に零を付けます。零挨拶をしなさい」

「こんにちは、こくおうへいか、さいしょうかっか、まどうげんすいかっか!ぼ…私はオワフン零と申しますよろしくお願いします!5歳です。」

その声の数秒後零は年相応の挨拶をした。

「では、私はルビーを連れて参りますので失礼いたします。」

マリーはルビーを呼びに立ち去った。

「こんにちはお嬢さん私はアレンロードルだよよろしくね」

アレンは零と目線を合わせて優しい口調で自己紹介をした。

「……ぼくおとこのこ……ボソッ」

「え?なんて言ったのかな?零ちゃん?」

「僕はおとこのこ!おんなのこじゃないの!」

零は大きな声で自分は男ということを伝えた。

「え?」

「まじか…」

「嘘だろ…」

⦅どう見ても女の子にしか見えない…⦆

騎士や文官、魔導士さえも驚いている。

「えっと、零君?ごめんね」

「ううん大丈夫!もう慣れたから」

アレンは零に謝罪をした。

「そう、じゃあ零君、案内してくれる?」

「うん!分かった!付いてきて!」

零はすぐに行こうとする仕草をしてみんなほっこりしている。


「零君、道案内ありがとうね」

「ありがとう」

「優しい子だね」

「えへへ、ありがとうございます!こくおうへいか、さいしょうかっか、まどうげんすいかっか」

コンコン

「失礼します」

ドアのノックの音がした。

「国王陛下連れて参りましたこちらがルビーです。」

「こんにちは国王陛下私はルビー・オワフンです。」

「あぁ君があのルビー君かよろしくでは、単刀直入に言う、ルビーよ私の臣下にならないか?」

アレンは挨拶の後にすぐ臣下にならないか?と聞いた。

「え?臣下に?私が?」

ルビーは少し戸惑いながらも理由を聞いた。

「あぁ、詳しく言うと君のその力と才能を我が宮廷魔導士団で思う存分使ってくれないか?と言うことだ、どうだろう」
 
「はい!是非よろしくお願いします!」

ルビーは喜びながら答えた。

「ありがとう、では詳細はまた後日」

アレンは喜んでる口調で話していた。

「では施設の案内をします」

その後色々な施設や場所に行っていた。

「では最後に今日洗練の儀の子が3人いますのでその子達の洗練の儀が公務の最後になります」

「おお洗練の儀か!それは重要な行事だな一体どんな子がやるのか…マリーよどの子が洗練の儀を受けるのだ?」

アレンは興味深くどの子がやるのだ?と聞いた。

「はい、洗練の儀を受けるのは、ファイ、モコ、零の3人で御座います。」

「ほう、零がいるのか、あの子は私も気に入っているしかも身体能力が高い、いい人材になりそうだな」

アレンはそう言った。

「私はあの子を家族に迎えたい気持ちでいっぱいですね、私と妻の間には子ができませんでしたから、妻もあの子の事を気にいるはず」

狼牙は零を家族に迎えたい気持ちでいっぱいだった。

「これより洗練の儀を始めます。洗練の儀を受ける子達は祭壇に上がって下さい」

コッコッコッ祭壇の階段を登って神々の像の前に来た。

「ではまず初めにファイ、来なさい」

「はい!」

スタスタスタ

「では此処で神々に膝をついて祈りなさい」

スッ ファイは祈りを捧げた。祈りを捧げると身体が少し開きその時に魔法やスキルを神々から貰える。

「はい、ファイもう大丈夫ですよ、次モコ」

「はい!」

ペタペタペタ

「では神々に祈りを捧げなさい」

スッ

「はい、もう大丈夫ですよ、最後、零」

「はい!」

スタスタスタ

「神々に祈りを捧げなさい」

スッ 

「はいもう大丈夫ですよ、元の場所に戻っていいですよ」

「はい!」

トットットッ

「では洗練の儀を受けた子"ステータスオープン”と言うとステータスが表示されるので洗練の儀が終わったら見て下さいね…これで洗練の儀を終わります!」

終わりと同時に鐘の音が鳴り響いた。

「零お疲れ様、ステータスを見よっか」

「ルーにぃありがとう!うん!」

零はルビーの方に行きステータスを見ようとしていた。

「ちょっといいかな?私達にもみして欲しいんだ、どうかな?」

「うん!いいよ…いいですよ!」

アレンがそう言うと零はうん!いいですよ!と言った。

「"ステータスオープン”」

その掛け声と共にステータスが現れた。

水神零  人族 (5歳)

Level 18
体力  50
魔力  850
攻撃力 20
防御力 15
知力  70
素早さ 65


ユニークスキル
・魔力上昇
スキル
・隠密行動
・見切り
魔眼
・狂人化
・解析鑑定

加護
魔法神の加護

『おおーー!』

大人達が驚きや関心を見せた。

「これって凄いの?」

零が質問した。すると

「ああ!この歳でこのステータスはとても凄いことだ!よく頑張ったんだな!」

アレンがこのステータスが凄いことを言った。

「ねぇ、零君、君さえ良ければなんだけど私の家族にならない?」

狼牙がそう言った。

「どうして?」

「えっとね、今日のことで零君の事を気に入ったんだ…どうかな?」

「やだ、だって家族になると此処に戻れないから」

「なるほど、うーん……よし!分かった!私の家族になっても此処に行ってもいいよ!」

「本当に…?やったーーーー!」

「どうかな?私…いや、俺の家族になってくれるかな?」

そう言い狼牙は手を差し伸べた。

「うん!」

パチパチパチパチ みんながこの事を聞いて拍手をした。

「では、水神狼牙様、こちらに来て下さい」

マリーがそう言った。

「あぁ、承知した」


~3日後~
今日はルビーと零が旅立つ日孤児院のみんなは泣いていたり、笑っていたりしている。

「ルビー、零、お迎えが来たよ、いってらっしゃい、此処に寄りたかったら来なさい」

「はい!」

「うん!」

『行ってきます!』

『いってらっしゃい!』

みんな最後は笑顔になってルビーと零を送り出した。

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長過ぎた、誤字があったら教えて~
次回は最初はこの続き中盤から終盤は学園の方~
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