男の娘の学園生活 〜剣と魔法と化学の世界〜

５話 過去の思い出⑤と現在

僕は孤児院を離れると王城近くの大豪邸に向かった。そこに着くと色々な人が僕を出迎えてくれたその中には僕の父となる狼牙とその隣にいる貴族服を着ている女性が立っていた。
「ようこそ零くん此処が今日から君のお家だよそして改めて自己紹介をするね、私は水神狼牙、隣にいるこの人は私の妻で君のお母さんの水神美鈴（みずかみ美鈴）だよ」

「よろしくね零くんお母さんだよ」

美鈴はそう言うと零の頭を撫でた。

「よろしくお願いします？お母さん…？」

「あら、敬語は使わなくていいのよだって家族ですもの」

「うん分かった、よろしくねお母さん」

零はそう言うと満面の笑みを浮かべた。

「可愛いわね」

「可愛いな」

「そうなの？よく分からない」

零はそう言った。

「さぁ早く中に入ろうか」

「うん！」

零はお母さん、お父さんの手を握って家の中に入っていった。


～10年後～
僕はこの10年間で色々な体験をした。嬉しい体験や、悲しい体験、悔しい体験、などを此処、宮廷魔導士団で体験した。
嬉しい体験は、勝ったり、強くなれたりしたこと、悲しい体験は、同じ宮廷魔導士団の団員が死んだこと、悔しい体験は負けたことなどがある。
そして僕はこの10年間努力をして副団長の地位と大佐の地位、二つ名の【夜空】を手に入れた。最初の三年は魔導士団の雑用と訓練などをして色々な知識をつけた。後の7年は訓練と実戦、戦争をした。その戦争で二つ名の【夜空】を手に入れた。

＿＿そして今日は国王陛下に呼び出されている。

コンコン

「失礼します、零です」

「入れ」

その言葉の数秒後に零は国王の居る部屋に入った。

「うむ、よく来た今日は其方にしか頼めない長期間の潜伏と護衛の任務を以来したい」

「というと…」

「今年其方…いや零は何歳になる？」

「15になります」

「そうだろうとなると行かなければならない場所がある…」

「そうなんですか、」

「まぁ、本当は6歳になったら国の義務で必ず行かないといけないんだかな」

国王アレンはそう言うとクスクスと笑った。

「え…それって国としてどうなんですか…」

零は呆れ顔でそう言うと

「零は色々問題があるから例外として行かなくて良かったんだ」

アレンはそう言うと真剣な顔になってこう言った

「話が少しずれたが任務について言う、零は王立ルミナス学園の1年9組に言ってそこから娘の雫の護衛をしてほしい、ついでに貴族の子が平民達にどのような態度をとっているか調べてほしいんだ」

アレンは任務内容について語った。

「それなら1年1組…特進クラスの方がいいのでは？」

「特進クラスに見ず知らずの者が入ると不自然だろ？」

「そうですが、そっちの方が僕を平民扱いして傲慢な態度をとるのでは？」

「そうだな傲慢な態度はとるだろう、だか私が見たいのは普段の生活でどのような態度をとっているかだ、あと特進クラスの平民を王女に合わせると思うか？俺は思わない、だってあいつら…貴族らの3割近くが平民を汚物扱いしているからな」

「なるほど理解致しました、その任務受けさせて頂きます」

「あぁありがとう、それと今回の任務は自然体で行ってくれ、いつもの様な真顔で任務をすると不自然だからな」

「了解しました、失礼します」

零はそう言うと扉を閉めようとしていた。

「あと一つ伝える、零の力は同年代と比べたらとてつもなく強い、だから力は周りに合わして使え、あと変に放出する魔力が整っているとバレるからな、その他諸々はこちらに任しておけ」

「助言ありがとうございます」

バタン

その言葉と共に扉が閉まった。

「まずは放出する魔力を崩してその量を少なくする訓練からかな＿」

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次回から入学式の方になるよ～
あと零が努力した10年間については、また今度（話さなければならない時）に書くよ～
修正
王女の名前
シルク→スノー→雫
理由スノーもありだと思ったけど雫の方がありだと思った()