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広がりゆく勢力、そして

村人達のレべリング

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翌日も村人達のレべリングを開始した。素で3000平均くらいまでステータスが上がれば後は装備で賄っておけばほとんど負けることはない。最悪の場合、俺達が手助けするがそれはかなり強い奴が相手だった場合だ。
しかし、流石に人数が多すぎる。このままでは、かなり時間がかかりそうだ。
そこで俺達はレべリングするための空間を作ることにした。まず、クラン騎士兵の元クランハウスを俺が安価でギルドから買い取った。安すぎるという意見も上がったが、ギルドも管理に手こずっていた為、あっさりと応じてくれた。普通ならこの家で立地条件も考えれば2000万テリーくらいはするが俺達は300万テリーで購入した。そしてそのクランハウスをちょっと改造してから部屋を作る。
「創一、じゃあ頼んだよ。」
「お任せください、マスター。」
創一に作らせるのはレベルアップルームだ。仮想空間で戦わせレべリングをする部屋だ。そこに出てくる魔物はその人間の実力に合わせて出てくるのでちょうどいい。重力も1倍から50倍まで変えられる。
この部屋を作るにあたってスキル融合のレシピのひとつである、ミラクルルームを使った。
必要スキルは亜空間作成と魔物召喚と重力操作だ。
ちなみに時間は30分ほどで出来るらしい。
「マスター、完成致しました。」
20分後に創一が完成を報告してきた。予定時間より早いあたり流石創一だ。
早速、ペッカ村の人達にミラクルルームに入ってもらうことにした。最初は怖がっていたが俺も入ると言ったら、安心してくれた。万が一の際は俺が倒す。
村人達10人と俺が部屋に入った。
早速魔物が出現する。かなり懐かしい魔物だな。村人達はスキルを行使して戦ってゆく。最初はなれないでいたが段々と慣れてきてだいぶ力を出し切れるようになってきていた。
勢いがいいのでワイバーンを1人あたり1匹召喚。俺はそれを見守ることにした。負けそうになったら俺が倒すが、基本は手は出さないつもりだ。
みんな巨体に若干恐れているが最初程ではない。うまく立ち回っている。それを見ながら俺は前衛、中衛、後衛などを見極めてゆく。
今回は最初にワイバーンを倒した4人を前衛としよう。
10分後くらいに1人が倒したのを皮切りに、どんどん決着がついて行った。最初の1人がワイバーンを倒してから15分後に最後の1人が倒し終わった。
「よし、じゃあ今日はここまでだね。そろそろ戻るよ。」
俺達はクランハウス2と名付けた家に戻った。
既に順番待ちがいた。今度の護衛は創一か。かなりきつそうだな。俺もやりたくないくらいだ。
創一達はミラクルルームの中に入っていった。
それを続けて2日後に全員のレべリングが終了。同時に前衛などの配置も全員決まった。
やはり創一の担当した人のレベルが高いな。彼奴、どんな特訓をやらせたんだ。かなり差がついているしな。この時から創一のあだ名が鬼軍曹となったのだが本人はそこそこ気に入っているようだった。
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