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EP1_5章
5章_1 暗い夜
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メルヴィア軍のブラナス侵攻は、
この一夜にして終わった。
ブラナス城塞陥落の事態こそ防ぐことが出来たが、
この国の民に愛された大公、
エオメル・エンタールは、
戦いの最中にブラナスの地に没した。
大公だけでなく、
レフコーシャとブラナスを合わせた死者はおよそ二千、
負傷者に至っては数えることもままならないほどの数になった。
大きすぎた悲劇に、公国全土が沈んだ空気に包まれた。
天は台地の民の心を映すように、
血に染まった大地を清めるかのように、
三日三晩、静かに雨を降らせ続けた。
そんなブラナス城塞の夜更け、
ロクサリオの居室には未だ明かりが灯っていた。
「甲冑の騎士・・・。集められた特徴といえば、
義手の左腕、銀の髪に、エメラルドの瞳。
そして、二十代と思しき女。極め付けは星の力だ。
これを信じろと言うのか。まさか、生きておったとは・・・。」
何を見るでもなく、
ロクサリオは暖炉の炎にぼうっと目をやっている。
「それに、姫殿下だ。幼き頃に、
母シンシアを亡くしたに続き、
父親までも失ってしまうとは。
悲しみに、歪められてしまわん事を祈るばかりだ。」
それから何時間がたっただろうか、
夜が白み始める頃、居室の明かりはようやく消える。
そして、日頃は決して夢を見ないロクサリオはこの日、
忌まわしき過去を鮮明に夢に見た。
この一夜にして終わった。
ブラナス城塞陥落の事態こそ防ぐことが出来たが、
この国の民に愛された大公、
エオメル・エンタールは、
戦いの最中にブラナスの地に没した。
大公だけでなく、
レフコーシャとブラナスを合わせた死者はおよそ二千、
負傷者に至っては数えることもままならないほどの数になった。
大きすぎた悲劇に、公国全土が沈んだ空気に包まれた。
天は台地の民の心を映すように、
血に染まった大地を清めるかのように、
三日三晩、静かに雨を降らせ続けた。
そんなブラナス城塞の夜更け、
ロクサリオの居室には未だ明かりが灯っていた。
「甲冑の騎士・・・。集められた特徴といえば、
義手の左腕、銀の髪に、エメラルドの瞳。
そして、二十代と思しき女。極め付けは星の力だ。
これを信じろと言うのか。まさか、生きておったとは・・・。」
何を見るでもなく、
ロクサリオは暖炉の炎にぼうっと目をやっている。
「それに、姫殿下だ。幼き頃に、
母シンシアを亡くしたに続き、
父親までも失ってしまうとは。
悲しみに、歪められてしまわん事を祈るばかりだ。」
それから何時間がたっただろうか、
夜が白み始める頃、居室の明かりはようやく消える。
そして、日頃は決して夢を見ないロクサリオはこの日、
忌まわしき過去を鮮明に夢に見た。
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