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EP1_6章
6章_14 新たな旅へ
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「おはよう、カムラン。早かったですね。」
欠伸で潤んだ目にハンカチをあてた後はもう、
いつものメリッサになっていた。
「さあ、行きましょうか。
見送りもない寂しい出立だけれど、
その分気は楽だ。」
カムランが静かに裏口の門扉を開けると、
夜に冷まされた風がふたりの肌にしみた。
裏門に用意されていた二頭の馬に跨ると、
寝起きの馬を馴らすためにゆったりと走り出す。
ブラナスの初陣での強行軍こそ目を瞑ったが、
カムランはメリッサがしっかりと馬を扱えるのか内心心配していた。
その予想に反してメリッサの乗り出しは自然な所作で、
おそらくトラリスのおかげで慣れていたのだろうと勝手に納得する。
メリッサの様子を確認しながら、
緩やかに馬速を上げていくと、メリッサも問題なく速度を上げ、
やがて二人は馬を並べて真っすぐ西へと向かっていった。
「ねえ、トルトゥーザへ行くと決めた時は
あんなに不安だったのに、いざ始まってみると、
なんだか気持ちが高揚しているみたい!天気のせいかな!」
地を駆ける馬の音に負けないように話しかけてくるメリッサの声は、
確かにいつもよりも高く弾んでいるように聞こえる。
「そりゃあ、最初から神妙な調子じゃ、
こっちだってご勘弁願いたくなっちゃいます!」
カムランが冗談を吹っ掛けると、
メリッサも楽しげに笑い出す。
戦火に沈んだブラナスの悲しみを打ち消そうとするかのように、
とりとめのない話は続いていくのだった。
欠伸で潤んだ目にハンカチをあてた後はもう、
いつものメリッサになっていた。
「さあ、行きましょうか。
見送りもない寂しい出立だけれど、
その分気は楽だ。」
カムランが静かに裏口の門扉を開けると、
夜に冷まされた風がふたりの肌にしみた。
裏門に用意されていた二頭の馬に跨ると、
寝起きの馬を馴らすためにゆったりと走り出す。
ブラナスの初陣での強行軍こそ目を瞑ったが、
カムランはメリッサがしっかりと馬を扱えるのか内心心配していた。
その予想に反してメリッサの乗り出しは自然な所作で、
おそらくトラリスのおかげで慣れていたのだろうと勝手に納得する。
メリッサの様子を確認しながら、
緩やかに馬速を上げていくと、メリッサも問題なく速度を上げ、
やがて二人は馬を並べて真っすぐ西へと向かっていった。
「ねえ、トルトゥーザへ行くと決めた時は
あんなに不安だったのに、いざ始まってみると、
なんだか気持ちが高揚しているみたい!天気のせいかな!」
地を駆ける馬の音に負けないように話しかけてくるメリッサの声は、
確かにいつもよりも高く弾んでいるように聞こえる。
「そりゃあ、最初から神妙な調子じゃ、
こっちだってご勘弁願いたくなっちゃいます!」
カムランが冗談を吹っ掛けると、
メリッサも楽しげに笑い出す。
戦火に沈んだブラナスの悲しみを打ち消そうとするかのように、
とりとめのない話は続いていくのだった。
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