世界一になるって決めた!〜お隣の似た宇宙に転生してました〜

ahootaa

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第三章 激闘の魔闘士大会編 中等部1年生

第33話 無色のマナ

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 結論から言おう。
 無色のマナは何でもできる。
 無限の可能性がある。

 というのも、魂浄化について、アネモネから教えてもらっていたときのことだ。
 どうやら、光マナの治癒の力と、精霊の力をベースに、無色マナで、脳の改変を行うことがカラクリだったらしい。
 やはり、うつ病は、脳の病で思考の習慣によって少しずつ脳が作り変えられるそうだ。
 それを元に戻すのが「魂浄化」らしい。
 魂は脳にあると考えられているのが、この世界での常識らしく、「脳の浄化」ではなく、「魂の浄化」となるのは、それが理由である。

 さて、無色マナがどんな働きをしたかというと、脳が1番健康な状態を見つけ出し、そこまで治癒を進めることができるとのことだ。
 ものすごく難しいことを術式一つで解決してのける。
 しかも無色マナ250mpと、実現可能なmpで。
 最悪、お金さえ払えば、マナ抽出所からの、マナでも使える。
 つまり、その気になれば、心の病までも治してしまうのが、魔術であり、無色のマナである。
 時間を観測できる術式があるから「ベストな状態をさがす」とかいうアバウトでアナログな指示もできる。
 間違いなく、最強のマナである。
 おそらく、時間の観測ができる以上、未来への直接干渉もできるだろう。

 それは、おいおい解決するとして、教授だ。
 あいつはおそらく、意図的に情報を伏せていた。
 許せない。
 とりあえず。重力パンチは喰らわせる。

「アネモネ、教授のところに行きたいんだけど、連れて行ってくれる?」

 この国、ジンパッグでは、16歳から車の免許を取れる。
 アネモネはダンジョンで得たお金で車を買い、すでに運転しまくりである。
 
「いいよ。ちょっと準備してくる」

「ライ、わかってると思うけど、無茶はしちゃいけないよ?」

 ママンが心配してくれる。
 でも、解決できる問題を後回しにする方が不幸だということを前世の俺は知っている。

「うん。一発ブン殴るだけだから大丈夫だよ」

「それが心配なのよ…」

「ちゃんと加減するよ」

「殴るのはやめなさい」
 パパンに叱られた。

「はい」

 準備のすんだアネモネが現れ、出発した。
 道中の車でアポをとり、捕まえることができた。

 いつもの待合室にて
 コンコンコン

「はい」

「こんにちは。ライく…ブヘァぁ」

「オーラなしにしておいてやった、説明次第では重力パンチを喰らわす」

「はい。わかりました。ますば、謝罪させてください。確かに私は知っている情報を全ては渡しませんでした。なぜなら、私はあなたの情報屋ではないからです。協会役員という立場上、あなたの味方にはなれないのですよ」

「それならそうと、説明すればよかったのでは?」

「そうですね。次は二つ目の謝罪です。あなたが勝てるとは思っていなかったのですよ。確かにオーラは規格外ですが、実践経験があまりにも乏しい。素人同然のあなたに重大な奥義として機能している、混合マナを教えることは、諸刃の剣になると判断しました。しかし、ライ君は自力で、戦闘中に乗り越えた。本当ならアネモネさんのようにオーラのスキを突かれて倒されているはずだったんです。それに、特級であることがバレたくないあなた達にとってもそれが都合がいいのです。」

「ほう、それじゃ、成長した俺が悪いと?」

「そこまでは言いません。しかし、実際にライ君はコントロールを誤り、死に至らしめた。それは紛れもない事実」

「そうだな。それは、俺が悪かったし、その後の俺への処置として、アネモネに魔術を授けてくれたのは感謝している。でも、教えてくれてもよかっただろ?」

「えぇ、私の責任ですからね。それくらいはしますとも。こうして顔を見られて安心しました。しかし、教える訳には行かなかった。魔闘法の真髄がゲートの封鎖にあるとはいえ、マナ暴走の危険はともなう。教えれば、無茶なトレーニングをしていたはずです。それを見過ごすわけには行きませんでした。11歳でゴッドイーターにならなくても、16歳でなればいいと考えていたのです」

「納得はしにくいけど、我慢はする。言いたいことはわかった。それじゃあ、今はなら教えてくれるよな?」

「ええ、そうですね。君のことだから、無色オーラの、効果も知りたいでしょう?」

「そうだな、ぜひ知りたい」

「いいでしょう。無色オーラの効果は時間の停止です。しかし、条件は特殊です。一点集中したオーラで触れた相手のみで、魔速250mpで1秒です。つまり、神殺しであるあなた達以外には使えない力なんですよ。しかし、これも1000年前の神殺しからの伝承なので、正しいかはわかりませんし、他にも秘密があるかもしれません。それくらい無色マナには可能性があります。」

 そうか、オーラは体内のゲートを使って練り上げる。外から得たマナでは無色のマナを魔速250mpでなんて不可能だ。

「そうか、それは、衆目の前では使えないな。それじゃあ、確認だが、光オーラは自動治癒で、闇オーラは重力操作で間違いないか?」

「えぇ、そうです。闘いの中のわずかなヒントでそこまで気づいてしまったあなたの才能に畏怖を覚えます」

「あぁ」

 生返事だった。 
 実験したかった。
 アネモネに頼んで、俺で実験してもらった。
 オーラの操作やゲート操作はアネモネの方が上手いので、俺に使ってもらった。
 やはり、時間は止まるらしい。
 俺がするのは何度か練習してからにしよう。
 暴走は怖い。
 
「あと、2人とも、魔力測定をさせてくれませんか?前回測定した時に感じたのですが、蓄積したオーラ分はそのまま上乗せされている気がするんですよ」

 言われるまま測定した。
 俺は、陽(6780)隠(189650)
 アネモネは、陽(35620)隠(1050)
 増えていた。
 特に俺の隠はやばい。
 2万も増えている。
 アネモネも両方上級を超えたことで無事?化け物入りした。
 アネモネの陽もかなり上がったことから、一点集中の10倍攻撃で俺に攻撃が通るようになった。

 最後に、俺のせいで亡くなったコーンさんの霊前に立ちたいと言うと、住所を教えてくれたが、国が違うので、すぐには行けない。
 遺族の方とはアネモネが話したそうだが、家族ではなく、友人だったらしい。
 天涯孤独で、生きてきて、華々しく散れたからよかったのではないか?との言葉をもらったらしい。
 一人旅ができる年齢になったら行ってみよう。
 飛行機に乗るのに年齢制限は聞いたことないが、流石に1人で海外旅行はトラブルの原因だろう。
 中身は一応、オッサンだから、その辺りは弁えている。
 
 今日得たものは無色のマナと時間とは密接に関係があるということだな。
 うまくいけば、時空間をすっ飛ばして、なんでも道具がでてくるポケットとか作れそうだ。
 時空間と言えば、アネモネの両親が暴走させたマナだ。
 やはり、空間がえぐられる暴走は無色のマナで間違いないだろうな。
 つまり、術式さえ見つければ、リアルタイムで地球とつながるというわけか。
 心のメモに残しておこう。
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