おねえさんのおしゃべりラジオ!

しんしょう

文字の大きさ
9 / 25

#9 リケジョの諸事情

しおりを挟む
《はいっ! 5、4、3、2、・・・》

 「はい、始まりました、【おねえさんのおしゃべりラジオ!】 当ラジオの司会進行を務めます、寝具は布団派、篠原 怜(しのはら れい)です」

 「そして本日は、こちらの方です」

 「知崎 聡美(ちざき さとみ)です。21歳、女性、血液型はAB型、視力が悪く眼鏡を着用しています。他に何を伝えれば自己紹介となりますか? 」

 「いえ、それで十分だと思います」

 「これで十分・・・、すると、今の私の挨拶は、一定の基準を満たした事になるのですが、どのような基準があったのでしょう? 」

 「これはこれは、久々のめんどくさい方のようですね。まぁいいでしょう、そういった方も趣がありますし」

 「では、質問にお答えしますと、声しか届かないラジオ番組において、年齢、性別、容姿といった、補足する情報として有効なものばかりでしたので十分だと判断しました」

 「そのような判断基準があったのですね。お答え頂きありがとうございます」

 「いえ、このくらいはお安い御用ですよ」

 「それでは、知崎(ちざき)さんはいわゆる現役リケジョ(理系女子)ですので、それにちなんだお話ができればと思います」

 「私をリケジョの代表みたいに扱うのはどうかと思いますよ」

 「大丈夫です。リケジョではなく、あなたとお話しする事がメインなので」

 「それなら問題ないですね」

 「はい。では急ですが気になる点を一つ。サラッとした黒髪の方がリケジョに多く見受けられる印象があるのですが、何か理由があるのでしょうか? 」

 「それは単に、日本人は黒髪の割合が高いからです」

 「それを言ったらそうですが、サラサラなのはどうしてでしょう? 何もせずにその美しさを得られるのは一握りでしょうし」

 「簡単ですよ。リケジョ、というよりも私のケースですが、トリートメント等をしっかりと行っているからです」

 「そうなのですか。私の偏見で、実験に没頭して見た目はどうでもいいと考える人が多いのかと思っていました」

 「中にはそういう方もいるでしょうが、基本的にリケジョといえど女ですから、ケアをする人の方が多いはずです」

 「なるほど、つまり少なからず多くの女は美を意識しているという事ですね? 」

 「かなり簡潔になった気がしますが、概ねそうですね、もちろん私の見解ですが」

 「興味深い意見、ありがとうございます。それでは今日はこの辺りで。また次回、お会いしましょう」

 「三分程でも生放送をやり遂げるというのは、達成感が得られますね。ありがとうございました」


《この番組は、誰でも自由に作品を、アルファポリスの提供でお送りしました》
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

なほ
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模るな子。新入社員として入った会社でるなを待ち受ける運命とは....。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...