おねえさんのおしゃべりラジオ!

しんしょう

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#10 走り屋少女の素顔

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《うしっ! 今日もいこうか! はいっ、5、4、3、2、・・・》

 「はい、始まりました、【おねえさんのおしゃべりラジオ!】 当ラジオの司会進行を務めます、ご飯は必ず白米から、篠原 怜(しのはら れい)です」

 「そして本日のゲストは・・・」

 「三度の飯より車コロがすのが好き、南方 亜貴(みなみがた あき)だぜ、今日はよろしくぅ! 」

 「よろしくお願いします」

 「なになにおねえさんっ、元気出していこうよ~」

 「私は元気ですよ。あなたの方こそ、いつもそんな調子でいたら疲れるんじゃないですか? 」

 「・・・そ、そんな事はないぜ~い」

 「明らかに目線を逸らしましたよね? リスナーの方々には分からずとも、私は見逃しませんよ? 」

 「な、な~にを言っているんですか?! そりゃちょっとは走り屋のイメージに寄せてますけど」

 「あら、そうなの? 」

 「だ、だって、走り屋少女だなんて雑誌で紹介されたら、少しは寄せちゃいますよ! 」

 「なら余計に心配ですね。周りが抱く走り屋のイメージを守ろうとしていたら、絶対疲れるもの。私なら絶対に」

 「そりゃもちろん疲れますけど、色々と声をかけてもらえるのは嬉しいですし、良し悪しどちらもありますね」

 「あらそう。私とは違うみたいね。ちなみにだけれど、その紹介された雑誌とはどういうものなの? 」

 「えっ、ご存じないんですか?! あの走り屋雑誌ですよ! 月間刊行で絶大な人気のある」

 「全く存じあげないわね」

 「それは人生損してますよ、あなたも走り屋なら」

 「走り屋じゃなかったら? 」

 「走り屋じゃなければ、人生には影響無いですね」

 「それなら問題ないわね」

 「ですね」

 「まぁでも、あなたと話していたら、その雑誌にも興味が湧いてきたわ。暇な時に探してみるわね」

 「ぜひぜひ! あっ! 後でお貸ししましょうか? カバンに入ってるので」

 「それは遠慮させてもらうわ」

 「本当に読む気あります?! 」

 「はい、キリも良いので今日はこの辺で。また明日、お耳にかかりましょう」

 
《この番組は、誰でも自由に作品を、アルファポリスの提供でお送りしました》
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