【完結】 二年契約の婚約者がグイグイ迫ってきます

紬あおい

文字の大きさ
23 / 46

23.ホッとひと息? *

しおりを挟む

「陛下って面白い方ね!」
謁見を終えて、ホッとする。

公爵邸の本邸に戻り、ヘル様の部屋で、カリーナおすすめのクッキーとお茶で寛ぐ。
チョコチップクッキーが美味しい。
ヘル様にも「あーん」する。
今では「あーん」も普通にする。
あんなにテレていた人が…
人って変わるのね。慣れたのかしら?

「陛下の謁見で、こんなに緊張したのは初めてだ。普段は親戚のおっちゃんに会う位の気持ちだからな。」

ヘル様もやっと笑顔。

「やっぱり外では堂々としてますね、ヘルは。凛々しくて素敵でしたよ?途中まで。」

思い出し笑いしてしまう。

「途中まで、って何だよ!陛下とマリが話を変な方向に持っていこうとするから…これはお仕置きが必要だな。」

不敵に笑って、またベッドに拉致られる。

「またですか?最近、昼夜関係ないじゃないですか!自重してください…」

昨日もしました…
お昼から夜更けまで…猛獣ですか?

「マリ…嫌…?」

そんな可愛い顔でずるい。

「…………」

「ねー、マリ…」

「…………」

「もぅ、ぃぃ…」

拗ねた。

「ふっ、ふははははっ!」

堪らず笑ってしまう。

「何で笑うんだよぅ…」

「昨日も言いましたよ?『あなたは私の男なんだから全て受け入れる』って。すぐ忘れてしまうのね。」

「だって、嫌がられたら、つらいし…」

「おいで!」

ガシッとしがみついて来る。

「皇宮での凛々しいヘルは何処に行ったのかしら?」

「外での態度とは真逆なんだろぅ?」

拗ねる、拗ねる、まだ拗ねる。

「凛々しいの真逆は甘えん坊なのね。覚えておくわ。」

垂れ耳の猛獣さん。

拗ねた猛獣のご機嫌取りの秘策。
両手を首に回して、おでこ・耳朶・頬・唇に軽いキス。敢えて、ゆっくりと。
チュッと音を立てると、更に興奮して喜ぶ。
そして、舌に吸い付く深いキス。
この辺りで機嫌が治って、息が上がり夢中になる。

「マリ…したい…」

艶やかな頬が赤く染まる。

「体が熱くなってきましたね。服、脱がせてあげる。」

何だかんだ、甘やかしてしまう。

「もぅ、またこんなにして…1回出した方が楽かしら…?」

ヘル様の屹立が苦しそうに見える。

「マリの中でいきたいけど、余裕が無いからすぐ出ちゃうかも…俺、早過ぎ?」

早漏と言いたいのかしら?
絶倫だとは思うけど。

「それって男性には恥ずかしいことなの?私が『いい女』ってことにしない?2人の中では。」

「マリは『いい女』だよ?俺が惚れたんだし。」

したり顔で笑う。

「あらあら、随分と余裕がお有りですのね?覚悟なさって!!」

有無をいわせず陰茎にしゃぶり付く。
このパターンをヘル様はかなり気に入っていると思う。

「あっ!マリ!!ダメだけど…いぃ…あぁ…うぅっ…」

じゅぶじゅぶと、音は大きい方がいい。

「くっっ!」とか「ふぅっ」とか、悶える声がいやらしい。

「はぁ、マリ…堪らない…我慢出来ない…」

口も手も総動員。
マリアベル、頑張る!

「あぁ、出るっっっ!!」

お仕置きじゃなくて、ご褒美。

「また、イかされた…」

お仕置きするって言ったの、だぁれ?
そこは突っ込まない。

「ふふふ…気持ち良かった?」

「うん。」

抱き締めて、撫で撫で。
うとうとし始めるヘル様。
胸の中で安らぐこの人を大事に想う。

ぎゅっと抱き締めて、もう放さない。
あなたが私をこんなふうにしたの。
私があなたをそんなふうにしたように。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

婚約者は冷酷宰相様。地味令嬢の私が政略結婚で嫁いだら、なぜか激甘溺愛が待っていました

春夜夢
恋愛
私はずっと「誰にも注目されない地味令嬢」だった。 名門とはいえ没落しかけの伯爵家の次女。 姉は美貌と才覚に恵まれ、私はただの飾り物のような存在。 ――そんな私に突然、王宮から「婚約命令」が下った。 相手は、王の右腕にして恐れられる冷酷宰相・ルシアス=ディエンツ公爵。 40を目前にしながら独身を貫き、感情を一切表に出さない男。 (……なぜ私が?) けれど、その婚約は国を揺るがす「ある計画」の始まりだった。

【完結】私を捨てた皆様、どうぞその選択を後悔なさってください 〜婚約破棄された令嬢の、遅すぎる謝罪はお断りです〜

くろねこ
恋愛
王太子の婚約者として尽くしてきた公爵令嬢エリシアは、ある日突然、身に覚えのない罪で断罪され婚約破棄を言い渡される。 味方だと思っていた家族も友人も、誰一人として彼女を庇わなかった。 ――けれど、彼らは知らなかった。 彼女こそが国を支えていた“本当の功労者”だったことを。 すべてを失ったはずの令嬢が選んだのは、 復讐ではなく「関わらない」という選択。 だがその選択こそが、彼らにとって最も残酷な“ざまぁ”の始まりだった。

【完結】番としか子供が産まれない世界で

さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。 何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。 そんなニーナが番に出会うまで 4話完結 出会えたところで話は終わってます。

円満離婚に持ち込むはずが。~『冷酷皇帝の最愛妃』

みこと。
恋愛
「あなたと子を作るつもりはない」 皇帝シュテファンに嫁いだエリザは、初夜に夫から宣言されて首をかしげる。 (これは"愛することのない"の亜種?) 前世を思い出したばかりの彼女は、ここが小説『冷酷皇帝の最愛妃』の中だと気づき、冷静に状況を分析していた。 エリザの役どころは、公爵家が皇帝に押し付けた花嫁で、彼の恋路の邪魔をするモブ皇妃。小説のシュテファンは、最終的には運命の恋人アンネと結ばれる。 それは確かに、子どもが出来たら困るだろう。 速やかな"円満離婚"を前提にシュテファンと契約を結んだエリザだったが、とあるキッカケで彼の子を身ごもることになってしまい──? シュテファンとの契約違反におののき、思わず逃走したエリザに「やっと見つけた」と追いすがる夫。 どうやら彼はエリザ一筋だったらしく。あれ? あなたの恋人アンネはどうしたの? ※小説家になろう様でも掲載しています ※表紙イラスト:あさぎかな先生にコラージュアートをいただきました ※毎朝7時に更新していく予定です

【完結】騎士団長の旦那様は小さくて年下な私がお好みではないようです

大森 樹
恋愛
貧乏令嬢のヴィヴィアンヌと公爵家の嫡男で騎士団長のランドルフは、お互いの親の思惑によって結婚が決まった。 「俺は子どもみたいな女は好きではない」 ヴィヴィアンヌは十八歳で、ランドルフは三十歳。 ヴィヴィアンヌは背が低く、ランドルフは背が高い。 ヴィヴィアンヌは貧乏で、ランドルフは金持ち。 何もかもが違う二人。彼の好みの女性とは真逆のヴィヴィアンヌだったが、お金の恩があるためなんとか彼の妻になろうと奮闘する。そんな中ランドルフはぶっきらぼうで冷たいが、とろこどころに優しさを見せてきて……!? 貧乏令嬢×不器用な騎士の年の差ラブストーリーです。必ずハッピーエンドにします。

【完結】賭けから始まった偽りの結婚~愛する旦那様を解放したのになぜか辺境まで押しかけて来て愛息子ごと溺愛されてます~

Tubling@書籍化&コミカライズ
恋愛
無事完結しました^^ 読んでくださった皆様に感謝です! ルシェンテ王国の末の王女カタリナは、姉たちから凄惨な嫌がらせをされる日々に王女とは名ばかりの惨めな生活を送っていた。 両親は自分に無関心、兄にも煙たがられ、いっそ透明人間になれたらと思う日々。 そんな中、隣国ジグマリン王国の建国祭に国賓として訪れた際、「鬼神」と恐れられている騎士公爵レブランドと出会う。 しかし鬼とは程遠い公爵の素顔に触れたカタリナは、彼に惹かれていく。 やがて想い人から縁談の話が舞い込み、夢見心地で嫁いでいったカタリナを待っていたのは悲しい現実で…? 旦那様の為に邸を去ったけれど、お腹には天使が―――― 息子の為に生きよう。 そう決意して生活する私と息子のもとへ、あの人がやってくるなんて。 再会した彼には絶対に帰らないと伝えたはずなのに、2人とも連れて帰ると言ってきかないんですけど? 私が邪魔者だったはずなのに、なんだか彼の態度がおかしくて… 愛された事のない王女がただ一つの宝物(息子)を授かり、愛し愛される喜びを知るロマンスファンタジーです。 ●完結後は感想欄開けます! ●本編は10万字ほどで完結予定。 ●最初こそシリアスですが、だんだんとほのぼのになっていきます^^ ●最後はハッピーエンドです。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

処理中です...