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2.【ライル編】白い結婚でしたよね? 〜人見知りな夫の過剰な愛〜
早くに親を亡くし、公爵となった俺、ライル・アシェンドを哀れんだ世話焼きの皇帝陛下の命令で、マリエラ・ミルフレッツ伯爵令嬢が妻となった。
可愛いっ!何て可愛い人なんだ!!
こんな人が俺の妻だなんて!
やったーやったーやったー!!!
ときめく胸を落ち着かせるのがやっとだ。
心臓が飛び出そうな位にドキドキだ。
とても話なんて出来そうにない。
婚約中も結婚式も、喜びのあまりおかしな行動を取らないように、ひたすら手の甲をつねったり、口の中を噛んで、今にも緩みそうな顔を引き締めた。
他人から見た俺は、感情に左右されずに物事を冷静に見通すように見えるらしく『冷徹』に見えるらしい。
冷たいと言われる顔は、実はガチガチに強張っている。
単に究極の人見知りなのだ。
しかし、他人と違いマリエラに対しては、別の問題が発生した。
マリエラのことを考えただけで、俺のイチモツがびゅんっと唆り立ってしまうのだ。
ここからは、イチモツのことをイッチャンと呼ぼう。
近付いただけで、いきなり勃起とかマリエラに嫌われてしまう。
こ、これはっ、ダメだ!
イッチャン、大人しくして!!
しかも、マリエラと目が合っただけでびゅるると出そうだ!
精神面から鍛えねば、早漏公爵になってしまう!!
二年…白い結婚ギリギリまで、鍛錬が必要だ!
そして、初夜にマリエラに宣言する。
「マリエラ、君とは白い結婚で、期間は二年だ。その後は俺の意思に従ってもらう。」
マリエラは承知してくれた。
俺の意思を尊重して二年も待ってくれるのだと、マリエラの優しさに、また惚れ直した。
マリエラ、俺はきっとやり遂げてみせる!
待ってろよ!!
イッチャン、俺達は夜の聖剣を目指すぞ!
二年間はつらかった。つら過ぎた。
夜会でエスコートすればイッチャンがびょーんと立ちそうになり、ダンスをすれば先っぽから垂れそうになる。
何なんだ!?この苦行は!!
帰りの馬車でマリエラが疲れて眠ってしまえば、寝顔を見ながらイッチャンは発射してしまう。
イッチャン、つらいな、お互いに。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
月日は流れ、明日で二年だ。
いよいよ今夜、鍛錬の成果をマリエラに見せる時が来た!
イッチャン、ともに頑張ろうな。
そして、マリエラを寝室に呼んだ。
「明日で二年だな…」
「はい。お世話になりました…」
(いや、鍛錬の為に、寂しい想いをさせたな。マリエラ、すまないね。)
「これからも宜しくな。」
「はい、お元気で………はっ!?今、何とおっしゃいました?」
「え…?これからも宜しく、と…」
マリエラは嬉しさのあまりワイングラスを落としそうになっている。
何て可愛いんだ!
さあ、マリエラ、愛の時間だ。
存分に可愛がってあげよう。
ベッドに横たわったマリエラの夜着を引き裂いて、そのたわわな胸を味わうと、ふわっとしてプルンとして素晴らしい感触だ。
恥ずかしそうに埋まっている乳首をちうちう吸い出すと、ピンと立って、そりゃーもう可愛いの何のって。
胸をしゃぶっている間、イッチャンが二回発射した。
はぁとか、ううっとか変な呻き声が出たが大丈夫。
マリエラには気付かれていない…筈。
下ばきが生温かいが、そんなものは後回しだ。
「マリエラ、気持ちいいか?」
「よく分かりません…」
なるほど…分からない位に気持ちいいが、まだ不足があるのだな?
では、いよいよまんこだ。
初めて見るけど、桃色のふっくらした縦筋がある。
縦筋に舌を捩じ込んで、じゅるじゅると舐めると、マリエラが美味い。
「ぅん、何…これ…?はぁん…」
おっ、マリエラが良い反応だ。
そうだ、陰核を攻めねば!
本には女性の陰核はイッチャン並みに敏感だと書いてあった。
マリエラの為だけに仕入れたこの知識、今使わずしてどうする!?
「あひゃっ、いた、でも、あれ?気持ち、いい!?やだ、分かんない!!」
ああ、マリエラが善がっている。
俺、幸せ。ふふふーん。
よし!そろそろ繋がるぞ!!
イッチャン、今度は長持ちしてくれ。
夢にまで見たマリエラのまんこだ。
俺は、人によく褒められる低い渋めの声でマリエラに言った。
「そろそろ挿れるぞ。」
よし、カッコ良かった筈だ。
既にぐしょぐしょの下ばきは、ベッドの下にそっと投げる。
そこからの記憶は曖昧で、とにかく気持ちいい気持ちいい気持ちいい、イッチャン発射!みたいな?
あまりに善過ぎたのか、マリエラを気絶させてしまった。
やったな、イッチャン。
これで俺達は一人前の男だ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「マリエラ、好き!俺のマリエラ、愛してるよー!」
マリエラへの愛が止まらない俺。
意識を取り戻したマリエラ。
初めてきちんと会話した。
「ライル様、これからはもっと分かりやすく愛してくださいね?愛の言葉や口付けもないまま、いきなり繋がるのは無しで。」
あれ、俺、ちょっと間違えてたか?
それでも想いは伝わっていた…筈。
「私もずっと愛していました。これからもあなたが大好きです。」
ああ、マリエラ、愛してる。
その唇も俺のもの。
甘くて官能的な口付けを交わし、マリエラと本物の夫婦になった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
結婚して十年経ったある日。
マリエラがぷぷっと急に笑い出した。
「マリエラ、どした?」
「何故か、結婚した当初のライルを思い出して…」
「何を?俺、何かしたか?」
「人見知りが酷くて、全然相手にされなかった時、あれでもあなたは私を愛してくれてたんだなぁって。」
「伝わってなかった!?」
「はい、全く!二年経ったら離縁して、何をして暮らそうかと思ってましたわ。」
「はっ!?二年待っててくれたんじゃ?」
「二年、タダ飯食べさせてくれてるだけと思ってました。」
「…………すまない…」
「いえいえ、今となっては幸せで、あなたと結婚して良かったわ。私には優しくて愛情深くて、本当に幸せよ。」
「そうか。俺は今でもマリエラがどんどん好きになるよ。子ども達も可愛いし、マリエラが妻で幸せだ。愛してるよ。」
「ライル、私も愛してるわ。」
やっぱりマリエラは可愛い。
俺の人生、マリエラと子ども達に全て捧げるよ。
イッチャンも、まだまだ当分現役で頑張ろうな!
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