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30.溶け合う *
しおりを挟む「もうケガは治ったか?」
熱を帯びた目で見つめるヴィル様。
「転んだケガはすっかり治りましたよ。肋骨は、急に体を捩らなければ、もう大丈夫です。」
ヴィル様の頬を撫でて、見つめ返す。
頬から唇、鎖骨へとだんだん下に移る指先。
「サラ、誘ってる?」
「ヴィル様がみんなに宣言して攫って来たのよ?」
深いキスが始まる。
「こういうのは、全部全部ヴィル様とだけよ?」
「あぁ、俺もだ。サラしか要らない。」
舌が絡み合い、口内を激しく蹂躙していく。
はぁ…と熱い溜め息が漏れる。
ヴィル様が微笑む。
「本当にサラだけなんだ。一応、閨事教育みたいなものはあるんだが、皇族と違って実地は受けなくていい。本を読んだだけだ。」
「まだ気にしていらしたのね?こんなに見目麗しいのに、遊び人なんて噂も聞いたことないし、信じていますよ?」
「サラこそ、どうして初めての時、あんなに受け入れてくれたんだ?信じてはいるが…」
「ヴィル様だから、かしら。急に現れて攫って。この人、尋常じゃないって。私に人生賭ける勢いの人って、そうそう巡り会えないでしょう?だから、信じてみようって思ったら、全然怖くなくなって。寧ろ積極的に…って、何言わせるのよ!」
「赤くなって、サラ、可愛い。」
「ふふふっ。ヴィル様も私が積極的になっている時、とても可愛らしくてよ?」
「やめてくれ!恥ずかしい…」
ヴィル様が私の胸に顔を埋める。
ヴィル様のサラサラで艶やかな黒髪を撫でながら思う。
「ヴィル様に似た子どもが欲しいわ。」
「俺はサラに似た子も欲しい。何人でも!」
「この地で、大家族もいいですね。楽しい家庭になりそうです。では、旦那様、ご準備はよろしいかしら?」
「サ、サラ?」
耳朶を甘噛みして、ヴィル様の感じる所を探す。
もう、いろいろ準備万端みたいだけど、今日は焦らしてみたい。
「サラ、もう、触って?」
下に手を導くけど、まだまだお預け。
耳、首、胸。ひっくり返して背中。
今のヴィル様、何処を触っても感じるみたい。
「お願いだから、サラ、ここ咥えて?」
可愛い、可愛過ぎる!
この人は私だけのもの。
肉棒の先端に軽めのキスをする。
「あぁ、サラ、もっと…吸って…」
その声を合図に、激しく口と手で刺激する。
「くっ!サラ、いきなりっ!」
じゅぶ、じゅぶ、と卑猥な音をわざと立てて、ヴィル様の興奮を煽る。
「はぁ…はぁ…気持ちいいよ、サラ…」
昂るヴィル様の声は色っぽい。
「っん!くっ!イきたいけど、まだイきたくない。はぁ…サラ、気持ちいい…」
もっと言って。
その声が聞きたい。
「あっ、サラ、イく!イくぅぅぅ!!」
熱い飛沫を口で受け止める。
一滴残らず吸い上げる。
はぁはぁと荒い息遣いのまま、ヴィル様は私の頭を撫でる。
「サラも気持ち良くなってもらわないとな。」
ヴィル様のサファイア色の目が、獲物を見据えたように光った。
ヴィル様は、私を引き寄せ、胸の蕾をちゅぱちゅぱと舐め回し、指先で脇腹をそっと撫でる。
唇がどんどん下がっていき、秘所を捕える。
「とろとろに溢れてきてる…」
陰核を舌で押し潰すように舐めながら、指は容易く中に入っていく。
「随分と迎え入れやすくなったね、サラのここは。」
二本の指が抜き差しされる。
「気持ちいいです…でも、早くヴィル様のものが欲しいです…」
「嬉しいけど、まだダメだ。さっきはサラに焦らされたから。」
指は三本に増やされ、じゅっと音を立てて陰核が吸われる。
「ヴィル様…もぅ本当に…欲しいです…挿れてください…」
「あぁ…サラは煽るのが上手過ぎる!俺もサラが欲しい!!」
うつ伏せにされ、腰をグッと掴まれる。
「ヴィル様、何を??」
そのままヴィル様の熱いものが入って来る。
「後ろからやる。サラは、ただ感じていればいい。」
ぱん、ぱんと激しく腰を打ち付けながら、ヴィル様は私の感じる部分を探す。
「あっ、ヴィル様、そこ!」
「ここか…サラ…よく締まる。」
ヴィル様に全てを暴かれるみたいに体は反応する。
「ヴィル様、もぅダメ…」
「ほら、イけ!サラ、イっていいぞ!俺もいくっっ!!」
奥に感じる飛沫。
震えるヴィル様の体。
溶けてしまいそうに熱い。
いっそ溶け合って一つになってしまえばいい。
ヴィル様となら、それも嬉しい。
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