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34.夫婦の夜 *
しおりを挟むパーティーでは、殆ど飲まなかったヴィル様。
「首都にいたから、断るのも上手でしょう?」
ヴィル様したり顔。
「そのせいで、夜は大変ですよーってみんなに揶揄われたんですけど?」
恥ずかしい…
「今更…ふふっ…」
恥という言葉は見て見ぬ振りが出来るようになりましたね。
「何でヴィル様は、こんなに甘々な人になっちゃったんですかねぇ…私の記憶だと、昔はもっと凛々しい方だったのに。」
「それはね、ひ・み…」
「秘密って言いたいんでしょ?サラが可愛いからって言いたいんでしょ?バレてますから、お仕置きは出来ません!」
私はニヤリ。
「サラ…酷い…」
拗ねるヴィル様。
もう、ほんと可愛い!
ギュッって、ギュッってしてあげる。
「ヴィル様、幸せ過ぎてドキドキします。結婚式でもカッコ良かったです!こんな人が旦那様なんて嬉しい!!」
「俺もだ!夜は、こんな綺麗な妻を抱けるなんて、と昼間はヤバかった!!」
ヴィル様のスイッチが入った。
いや、昼から入ってた。
既に、体は熱く昂る。
キスもいきなり深い。
お互いの手は、脱がすことに夢中。
ヴィル様の舌が耳朶を舐め回し、両手は胸の蕾をいじめる。
「び、敏感になってるから、あんまりいじらないでぇ…」
つらいのか気持ちいいのか、分からなくなる。
「なら、指じゃなくて舌で…」
ちゅぱちゅぱと卑猥な音がする。
自分でも有り得ない位に濡れている感じがする。
「ヴィル様、下も触って。」
「気持ちいいとこ、全部教えて。」
「一緒がいいから、ヴィル様のも舐める。」
「サラに舐められるの好きだから、嬉しい…」
ひょいっと体の向きを変えられ、お互いの秘所を舐め合う。
ちゅぱちゅぱ。
じゅるじゅる。
はぁはぁと息遣いに混ざる音。
2人でしか響かせられない音。
言葉にしなくても絶頂は近い。
「あぁん…いい…もぅ…」
「んっ!サラ、イくぅ…」
静かに果てる二人。
お互いの体を愛おしむように、しばらく抱き合う。
「ねえ、サラ。サラが舐めてくれるの、凄い好きなんだけど、後は俺がしていい?子どものこともあるし。」
「子どもは焦らなくていいですよ?自然に任せても。こうして二人で思い遣ってしていれば、そのうち出来ると思うから。それとも、避妊してないのに出来ないから不安ですか?」
「別に気にしてない。作業にしたくはないし、サラと熱くて甘い時間にしたいから。子どもは万が一出来なくても、サラが居るからいいし。俺は最初、一生一人でいるつもりで辺境地に来たんだ。だから、サラを娶れただけでも充分幸せだから!」
にっこり笑って頬を寄せてくる。
「私達は、始まりは人と違ったけど、ヴィル様のお傍にいられて、本当に幸せです。何度でも伝えたい位に。」
優しいキスから、朝まで野獣化してしまうヴィル様。
子どもは、いつかきっと来てくれるよね。
二人でもシワシワになるまで幸せに暮らせる筈。
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