【完結】 初恋を終わらせたら、何故か攫われて溺愛されました

紬あおい

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44.再び首都へ

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ヴィル様の指示で、辺境地の冬支度が終わった。
食料や飲料水、暖房用の薪、衣類など、ひと冬分が準備出来た筈だ。

これは、領地の居住地が狭いので人口が少ないことと、日頃からヴィル様が備えてきたからだ。
ここまで手を尽くす領主は、なかなかいないと思う。
改めて、頭が下がる気持ちになる。

そして、首都に行く準備も終わった。
今回は、皇帝陛下から馬車と護衛まで手配していただいた。

「冬の厳しさや領主不在の期間を考慮すれば、騎士三人組を領地に残しておいた方が安心なのだが…」

うーん、とヴィル様は困り顔。

「やっぱり何か企んでますよね、陛下。」

馬車まで支給されたら、逃げられないじゃん!!

「捕らえられたり、殺されたりはしないと思うが、何か頼まれ事がある気がしてならないんだよな…」

ヴィル様でも不安そうな顔になってる。

「取り敢えず、道中は楽しく行きましょう。ある意味、北部と首都の道って、私達の思い出の詰まった旅路でしょう?」

開き直るしかない。

「そうだな。サラとなら楽しい旅路になりそうだ。」
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