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12.向けられた狂気 *
しおりを挟む夕方まで海で遊んだ私とレリウスは、海水と砂で服がドロドロになってしまった。
これでは馬車にも乗れないので、海辺の宿に泊まることにした。
服は適当に準備してもらえるよう、従者にお願いした。
「さすがに外泊は、伯爵様に怒られるかな?」
「あははっ、気にするなら水遊びの段階でしょ?今更遅いわ。」
レリウスが少しビビるので、笑い飛ばしておいた。
その後のことなど何も考えずに。
急な宿泊でも、宿の女主人は気の利く人で、湯浴みや食事を手際よく準備してくれた。
ただ、気が利き過ぎて、レリウスと私は同じ部屋だった。
「まず湯浴みですね。お先にどうぞ?」
「え…一緒じゃないの…?」
「変なことしないなら…」
「しない!洗ってあげたい。それだけで我慢する!!」
宣言通り、レリウスは髪の毛も体も丁寧に洗ってくれたし、私も洗ってあげた。
変なことじゃなかったかは、凄く微妙だったけど、お腹も空いていたので、いろいろ我慢したようだ。
食事は海鮮中心で、とても美味しくいただいた。
レリウスも私も好き嫌いがないので、今後どこに行っても、基本的に食には困らないだろう。
食事を堪能したら、やっとまったり出来る。
海ではしゃぎ過ぎて、少し眠くなってきているけど、寝てしまったらレリウスが寂しがるだろうな。
「リリ、疲れた?眠い?」
「ちょっとだけ。でも、大丈夫。」
ソファで、ぐでーっとしていた私をレリウスがベッドに連れて行く。
ふわっと下ろされて、ぎゅっと抱き締められる。
「リリ、大好き…」
レリウスの下半身に熱い塊を感じる。
恋愛初心者の私は、ある疑問をぶつけてみた。
「ねぇ、こんなになってて痛くないの?」
熱い塊を握って聞いたら、レリウスが慌て出す。
「えっ!?ちょっとリリ?何で掴む??ダメだから、そんなことしちゃ!!」
「あ…ごめんなさい…」
「あー、びっくりした…ほんと、リリは…」
私は反省の意味を込めて、レリウスに軽く口付けた。
まだ深い口付けは、自分からは出来ないけど、今の口付けでレリウスに火をつけてしまったようだ。
深い口付けをしながら、夜着を寛げていく。
「はぁ……綺麗だよ、リリ…」
レリウスの唇が胸の頂を啄むと、下腹のお薬がきゅんとしておかしくなる。
「や…怖ぃ… レリウスさまぁ…」
「リリ、可愛い…俺のものになって…」
レリウスは下着をさっと取り、膝を掴み大きく広げた。
「やだっ!やめてっっ!!」
どんどん怖くなって、泣いても叫んでも、今のレリウスには聞こえていない。
ぢゅっという淫音とともに、陰唇が激しく吸われる。
両手は胸の頂をクリクリ捏ね回し、もう私は狂いそうだった。
「レリウスさまぁ、やめてぇ…怖いの!何か来る!!いゃぁぁぁ…」
目の前で何かが弾けて、何も考えられない。
「達したね…」
ぼんやりしていると、下腹に痛みが走る。
「え…?やだ…やだやだ!!痛い、痛いよー!!!」
レリウスは、どこか狂気じみた表情で肉棒を突き立てている。
「きついな…」
更に腰を押し込めて、全部挿れる。
「ふぅ…入ったよ、リリ。」
ギラついた瞳でニヤリと笑うレリウスは、もう海で見たレリウスとは別人のように見えて、私は声も出ない。
「動くよ。手加減出来そうにないから、我慢して…」
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ!
部屋に響く音、レリウスの額の汗、破瓜の痛み。
頭が混乱して、私はされるがままだった。
「ぃたい…痛いよ…」
「くうっ、出る!全部受け止めろ!!」
膣内がドクンと波打つように震え、熱い飛沫でいっぱいになった気がした。
そしてすぐ、肉棒は硬さを取り戻し、激しい抽送が始まった。
一欠片の快感も拾えないまま、私は朝まで貫かれた。
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