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33.二人の家 ② *
しおりを挟むレナリアは、いよいよ初夜かしらと、わくわくしたりドキドキしていた。
ジークフリードもそわそわしている。
取り敢えず、落ち着こうとワインの栓を開けた。
「少しだけ飲もうか。」
「はい、ちょっとだけね?」
湯浴みでの香り豊かな香油も、ベッドに薔薇の花びらもない、普通の夜。
夜着も薄いけれど、そんなに大胆でもない。
レナリアは失敗したかなと気にしていた。
「レナリア、どうした?」
ジークフリードは、レナリアの様子を見て声を掛ける。
「もっと可愛い夜着にすれば良かった…」
思いの外、凹んでいるレナリアをジークフリードは愛おしく思う。
「レナリアが傍に居ることが俺にはこの上なく幸せだ。格好なんて、どうでもいい。」
「でも、ジークには可愛いナイトドレス姿を見せたかったな…」
「レナリア、おいで。笑ってごらん。」
ジークフリードに抱き締められて、レナリアはあたたかくて、ほっとする。
「抱いていい?今夜は最後まで。」
「うん。」
ジークフリードは、レナリアを横抱きにして、ベッドに寝かせた。
そして、ジークフリードの鼓動が早くなる。
「レナリア、愛してる。」
ジークフリードはレナリアの唇に何度も角度を変えて口付ける。
舌先でちょんちょんと突くと、レナリアが恐る恐る舌を絡める。
慣れてきていた筈の深い口付けが、今夜は頭が痺れる位の刺激的なものに感じる。
「ん、はぁ…ジーク…」
「ワインの味がする。甘いな。」
レナリアの甘い吐息に、ジークフリードの体が熱くなる。
「本当にいいか?始めたら、きっと止められない。」
「大丈夫よ。来て?恥ずかしいけど、怖くないわ、ジークだから。」
レナリアが微笑むと、ジークフリードは夜着を脱がせて、自らも脱いだ。
もう一度、レナリアに口付けを落としてから、ジークフリードは胸の蕾を口に含んだ。
優しく転がすように、時にはそっと歯を立てるように、レナリアの蕾を可愛がった。
「はぁん、ジーク…いい…」
ジークフリードは、蕾を弄びながら、指を秘所に這わせると、既に蜜が溢れ出していた。
その蜜を指に纏い、優しく陰核を剥いていくと、ぽちりと可愛い花芽が出て来た。
親指で花芽を擦り、指を秘所に出し入れすると、レナリアからは甘い吐息が漏れる。
更に指を増やし、ぬるぬるとした隘路を擦り上げる。
花芽の裏側はレナリアが好きな所だ。
「んんっ、ジーク、もう、もうイっちゃう、だめっ、イくっ!!」
「イっていいよ。ほら!」
ジークフリードが更に指をクネクネと複雑に動かすと、レナリアは達した。
乱れた呼吸と扇情的な腰付きは、ジークフリードの体を過去にない位に煽り立てる。
「レナリア、挿れていい?」
ジークフリードが熱く求める姿に、レナリアは恐れよりも、一つになりたい欲望に支配される。
「来て?私もジークが欲しいです。」
「ありがとう。ゆっくり挿れる。」
今すぐにでも最奥に進みたい気持ちを抑え、ジークフリードはゆっくり挿れ進む。
レナリアの眉間に力が入ると、進みを止め、様子を見てまた進む。
「レナリア、痛いか?」
「少し痛いけど、大丈夫。ジークはつらそうな顔だけど、痛いの?」
「いや、俺は気持ちいい。気を抜くと出てしまいそうだ…」
「全部挿れて?ジークはずっと待っててくれたから、いいよ?」
痛みが少しではないだろうレナリアが、悩ましい色香を漂わせ笑い掛けた瞬間、ジークフリードの理性は焼き切れた。
「すまない、奥まで挿れる。」
ジークフリードはレナリアに深く口付け、最奥まで陰茎を進めた。
レナリアが口付けに夢中になり、少しでも痛みを感じないように、想いを込めて舌を絡め、激しく抽送を始めた。
「んふぅ、はぁ、んんっ、ジ、ジーク、奥、へんっ!」
「ああ、感じろ、レナリア、俺も変になりそうだ、あああ、締まるっ!」
鋼のメンタルにひびが入り、ジークフリードは腰を畝らせながら動かすことを止められない。
そして、感じるままに、自分の腰にレナリアの絡み付く脚が嬉しくて、ぱちゅんぱちゅんと部屋に響く水音さえ愛おしい。
「レナリア、もう、出そうだ、んんっ、レナリア、イくっ!あああー!!」
「ジーク、ああぁん、ジーク!!」
最奥に放たれた熱い飛沫を感じながら、レナリアは穏やかに意識を手放した。
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