【完結】 私の全てを狂わせた暴君

紬あおい

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40.妻の特権 *

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一頻り話し終えると、レオン陛下は甘えてきた。

「ノエル、抱いていい?」

私が頷くと、夜着を剥ぎ取るように脱がせ、レオン陛下も裸になる。
大きな怪我はしなかったが、治りかけの小さい傷は両手で足りない位ある。

「レオン、傷だらけ…頑張ったね…」

「そんな可愛いこと言うと…知らないぞ?」

レオン陛下はくすりと笑って口付けた。
触れるだけの口付けを数回した後、私から舌を入れるとピクっと嬉しそうな反応をして、角度を変えながら深い口付けを交わす。

髪を撫でていた手は形が変わる程に乳房を揉みしだき、胸の蕾を捕らえて摘み、転がす。
はぁ、はぁと呼吸は荒くなり、レオン陛下は昂る肉棒を私の太腿に擦り付ける。
とろりと太腿を伝うのは、レオン陛下の先走るものだろうか。

「あぁ…久しぶりだから、おかしくなりそうだ…」

余裕がない位に求められて、私は嬉しさとともに、レオン陛下への愛しさが溢れる。

「レオン、私がしてもいい?」

「……ん…?…」

意味が分からないといった顔のレオン陛下をよそに、私は下にずり下がり、肉棒を口に含む。

「ん、ああぁ、ノエル!何を!?ああっ、ノエル!!」

先走るものと唾液で滑りを良くし、口と右手で肉棒を扱くと、レオン陛下は腰を震わせる。
私は空いた方の左手で、陰嚢をやわやわと揉み、そのあたたかく不思議な感触を楽しむ。

「はあ、はあ、んはぁ、ノエル、そんなにしたら…溶けそうだ…あぁ…」

じゅぶじゅぶと水音が響く中、レオン陛下の腰が更に揺れる。

「ああっ、出る、ノエル、出るっ!」

口の中でドクドクと波打つ肉棒を舌で扱き、熱い飛沫を受け止める。
青臭くて苦いそれを最後まで飲み込んで、口を離した。

「はぁ…ノエル…何てことを…」

「ダメでしたか…すみません…下手くそでしたね…?」

脱力して寝転んだレオン陛下は、赤い顔を手で覆っていた。

「いや……気持ち良過ぎて狂いそうだった…ノエルの頭を押さえ付けて、口の中に俺のを押し込んで、喉奥まで犯してやりたい気持ちを抑えるのが大変だった…」

「えっ…大き過ぎて喉奥までは入らないわ。」

レオン陛下はくくっと笑って、私の腕を引っ張って抱き締めた。

「喉奥は喩えだ。そんな欲望が芽生える位に気持ち良かったよ。」

「それなら良かったです。レオンを癒すのも妻の役目ですから。役目?何か違うな……んー、特権かな!?」

「あはは、またそんな可愛いことを!ノエルはどれだけ俺を夢中にさせたら気が済むんだ?」

「うーん…ずっと?死ぬまで?来世も?」

「あぁ、妻が可愛過ぎる!」

レオン陛下は私を抱き締めたまま、ジタバタした。
そんなレオン陛下が私にとっても可愛過ぎるということを、彼はまだ理解していないだろう。
でも、それは教えてあげない。
私だけのものだから。

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