【完結】 元婚約者の浮気相手の元婚約者が溺愛してくるってどういうことですか!?

紬あおい

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10.恋から始めたい


はぁ、はぁ、はぁ。
横になり息を荒げたままのイザークは、驚いたまま私を見つめた。
普段サラサラで柔らかな銀髪の前髪は乱れ、その紅の瞳は潤んでいた。
股下から見上げても、この男は美しいのか。

「メイナージュ…何故そこまで…」

不安げなイザークを安心させたくて、微笑みながら、ゆっくりと私の気持ちを話す。

「私…決めました……イザーク様と…結婚します……あなたと…私の…初めてを…全部…一緒に…しましょう。」

イザークは、ポカンと口を開け、しばし私を見つめた後、顔を手で覆い体を震わせた。
泣いているのだろうか。
いや、肩のぷるぷる加減を見ると、どうやら笑っているようだ。

「何かおかしなことを言いましたか?」

「いや、幸せ過ぎて……表情管理が出来ない…嬉しくて…」

私はそばに寄って、イザークの手を開くと、真っ赤になってニヤけている。
あまりに嬉しそうで、可愛過ぎる。
私は堪らない気持ちになって、乱れた前髪をかき上げ、イザークの頬に手を添えて、そっと口付け、抱き締めた。

「私、あなたのこと、好き。可愛い。」

イザークは、私の体に腕を巻き付けて、ゆっくりと抱き締めた。
その腕は、筋肉で硬いのにふわりと優しく、手の平は大きくて温かかった。

「ありがとう。嬉しくて、どうにかなりそうだ…」

「そんなに喜んでいただけるなんて…気持ち良かったですか?」

「ああ。でも、気持ち良かったから喜んでるんじゃないからな?メイナージュが俺を選んでくれたから嬉しいんだぞ?」

「まだまだ私達、お互いのことを知っていく必要がありますけど、恋愛から始めませんか?イザーク様と恋がしたいんです。」

「そうだね。変な呪いの運命じゃなくて、俺も恋に焦がれたい。既に毎日恋しいけど…」
 
照れて俯くイザークのまつ毛が長くて、この男は全方向完璧なんだと惚れ惚れする。
頭の後ろを撫で撫ですれば、ふわっとベルガモットの香りがして、それもまた落ち着く。

「イザーク様、またアレが反応してますわよ?」

呼ばれるとちんこは反応するのか、下腹にビヨーンと当たるちんこ。

「あ…こ、これは当たり前の反応じゃないか?好きな人が下着姿で抱き締めてくれたら勃つよな…?」

「うーん…どうなんでしょう…私とイザーク様には当たり前がなかったので…こういうことも初めてですよね?これは鎮めた方がいい反応かしら?」

「もう少しこのままでいいよ。こんな感覚初めてだから、勃っててもつらいだけじゃなくて嬉しくて。俺もメイナージュに触っていい?そういう興奮も味わってみたいんだ。最後まではしないから。」

「ほんとに最後まではダメですよ?じゃあ脱いだ方がいいかしら?」

「いや、脱がすところから始めたい。」

おねだりする目がまた可愛くて、私はイザークには敵わない気がした。
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