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16.来世に繋げて
しおりを挟むその後、私の異能は全く使えなくなってしまった。
恐らく、もう必要がないということだろう。
妖精達も見えなくなってしまって、とても寂しい。
でも、それは今世を普通に生きて行きなさいと暗示を受けたのだと思うことにした。
ジェスターと私は、毎日その日にあったことを寝物語のように語り合い、穏やかな日々を過ごしている。
友人のような恋人のような、そんな夫婦になれたんじゃないかなと思っている。
「ジェス、そろそろ子どもが欲しいですね。明日はお休みだから、どうですか?」
「アンリから誘ってくれるなんて!嬉しいぞ。俺はいつでもしたいからなぁ。」
そう笑って、私の夜着をはだけさせる。
「ジェスったら、最初は凄い堅物だと思ってたのに、今は…」
「今は…いいだろ?こんな俺も。」
返事の代わりに深く口付けて、ぎゅっと抱き締める。
「私、あなたのこと、本当に愛してるみたいです。どうしよう…夫に毎日ドキドキするなんて、変じゃない!?」
「変でいいから。俺なんて、昼間も頭の中でアンリを押し倒してるさ。」
「あ…それはダメね。夜だけにして?」
我慢の限界とばかりに、ジェスターは私の体を暴いていく。
どこを触れば感じるか、すっかりバレている。
「今夜は孕むまでやるつもりだからな。全部受け止めてくれ。」
宣言通り朝まで抱かれ、結局その晩に妊娠したという事実を後で知ることとなった。
その後、三男二女の5人の子に恵まれて、ジェスターとアンリーヌは幸せに暮らした。
2人はいくつになっても、誕生日にはプレゼントの他に、33本の薔薇の花束を贈り合っていた。
花言葉には諸説あるけれど、スタッド公爵家は、代々この花言葉を受け継いでいる。
33本の薔薇
『生まれ変わってもあなたを愛します』
【完】
⌘ ⌘ ⌘ ⌘ ⌘
これにて完結となります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
次の連載もスタートします。
タイトル
解呪 ~愛するあなたの純潔を奪って孕みます~
短編程度の文字数で、9月7日21時完結予定の全14話です。
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いつも真っ先にお読みくださる皆様、ありがとうございます。
引き続き、よろしくお願い申し上げます。
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