パラレルにゃ~ルド

巴菜

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はじまり

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『リナさん、ちょっと…』と、リナは出社してすぐに社長に呼び止められた。
(えっ?私、何かミスったのかなぁ?)
リナはそんな事を考えながら
いつもは穏やかな表情の社長が
今日はちょっと険しい表情の社長の元へ恐る恐る行った。
『おはようございます。社長…』とリナが社長に挨拶をすると
社長は『リナさん、キミ凄い物を開発したね!ありがとう。この商品は絶対にヒットするよ!本当にありがとう!』と、さっきまでの険しい表情とは打って変わって満面の笑みでいきなり御礼を言われた。リナは何の事か一瞬判らなかったけどふと思い出した。

入社日に社長から出された課題
『新しい猫関連のグッズの制作。
玩具、オヤツ、どんな物でも可。
素晴らしいアイデアを出した方に
賞品として我が社の食堂の特製デザートを授与』

入社していきなり無茶振りな課題を出され
戸惑ったけど、自分が考えた企画が商品化され
更にそれが店頭に並ぶ光景を想像したら
意欲が湧いてきてその日から日々の作業をしながら
課題も少しずつ進めていた。

『ありがとうございます!』リナは自分の作った物が社長に評価され心から喜びました。
(私が開発した物がこのまま商品化まで進み、そして店頭に並べられ量産され…)とリナがそんな想像をしながらニヤニヤしていると
『ゴホン…』とわざとらしい社長の咳払いで
現実に引き戻され
『では、これからも期待しているよ!』と言って
リナに【特製デザート】と書かれた猫のイラストが書かれた食券を渡された。

リナはもう一度、社長に向かって『ありがとうございます』と深く頭を下げると自分の席に戻った。
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