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大きな樹の下で
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リナが玄関扉から外に出ると前髪が八の字形のハチワレと錆柄の猫獣人が世間話をしていた。その横をリナが軽く頭を下げて通り過ぎようとすと錆柄の猫獣人がリナに声をかけた。
『あら?あなた見ない顔だけどお名前は?それにここは確かルカちゃんの家よねぇ?ルカちゃんは確か1匹で暮らしてたはずだけど?』
リナは威圧的なでも好奇心な2獣人の質問攻めにあい
『お、おはようございます。名前はリナです。ルカとは親戚で昨日から遊びに来ています。』
『あら、そうなの~。』と言って2匹の獣人はリナには興味が無くなったとばかりに、また話しの続きを始めた。
『そういえば、怖い話をきいちゃったのよ。』
『えっ?何その話!教えてよ~。』
『何かね、この街に人間が出たらしいのよ~。』
『えっ?人間が?どうやってこの街に?』
『知らないわよ。でも見た猫が居たとか居ないとか…』
『どっちよ?それに本当に人間だったの?猫耳が垂れてて見えなかっただけじゃないの?』
『判らないわ。でも、案外寝ぼけてただけかもしれないのよ。お昼寝の時間の頃らしいから』
『じゃあ、きっと寝ぼけてたのよ。うん、間違いない!!』
『それより、なぁんかあの子から人間の匂いがしてる感じなんだけど!?』
出掛けるタイミングを失い2匹の猫獣人の会話を聞いていたリナに近寄り匂いを嗅ぎに近寄ってきたのでリナは急いで
『そんな事ないですよ~。笑。では、急ぎますので~さようなら~』
リナは人生(猫生?)で1番最速の速さで走ってその場を離れた。
(昨日の私の姿が見られてた!?でも、人間の姿だったって言ってた…取り敢えずまずは【あそこ】に行ってみないと!)
リナは〘元の世界で〙通いなれた道を通って行くと、急に見覚えの無い通りに出た。
(確かこの道をまっすぐ行って、2つ目の角を右に曲がると会社が入ってる5階建てのビルが建ってたはずなんだけど?)リナの目に映った光景は、見慣れたビルではなく大きな樹が1本と木で出来たベンチが一つだけ置かれた広場だった。広さ的にはビルが建ってた敷地面積と同じぐらいで、周りは低い建物ばかりなので陽当たりが良く、今もベンチの上で眠っている仔猫が居た。
リナは暖かい陽だまりで気持ち良さそうに眠っている仔猫を見ていると、引き寄せられるようにベンチのほうへと向かった。仔猫はリナが近づいても隣に座っても起きる様子は全くなく眠っていた。やがて、空に浮かぶ雲がさっき迄暖かかった陽射しを隠し少しひんやり冷たい風が吹くと仔猫は小さな欠伸をしながら目覚めた。
『あれ?おねいたん、だれ?やわらかいにおいがする』
そう仔猫が言うと不思議そうな表情で周りをキョロキョロと見渡しながらまだ眠そうな目を擦りながら聞いてきた。
『ごめんね、ぼく。起こしちゃった?お姉ちゃんの名前はリナっていうの。よろしくね。ぼくのお名前は何ていうのかなぁ?』
リナが仔猫に名前を聞くと
『ぼくのおなまえは ソラ だよ。』
と答えると、ソラは子供の猫獣人に姿を変えた。
リナは今目の前にいた【言葉を話す仔猫】と思っていたのに
子供の猫獣人に変化したのを目の当たりにして驚いていると
『リナおねいたん、どうしたの?』とリナの顔の前まで近づいて聞いてきた。(こんな小さな仔猫でも姿を変える事ができるなんて!?それなのに私は…ってそんな事より)と
リナはソラに聞いてみる事にした。
『ねぇ、ソラ君。この辺りで大きくて高い建物ってどこにあるか、知ってるかなぁ?お姉ちゃん、そこに行きたいの。』
するとソラは
『おおきくて たかい たてもの??…わかんない』と
言って『それより、おねいたん あそぼ』と誘ってきた
『あら?あなた見ない顔だけどお名前は?それにここは確かルカちゃんの家よねぇ?ルカちゃんは確か1匹で暮らしてたはずだけど?』
リナは威圧的なでも好奇心な2獣人の質問攻めにあい
『お、おはようございます。名前はリナです。ルカとは親戚で昨日から遊びに来ています。』
『あら、そうなの~。』と言って2匹の獣人はリナには興味が無くなったとばかりに、また話しの続きを始めた。
『そういえば、怖い話をきいちゃったのよ。』
『えっ?何その話!教えてよ~。』
『何かね、この街に人間が出たらしいのよ~。』
『えっ?人間が?どうやってこの街に?』
『知らないわよ。でも見た猫が居たとか居ないとか…』
『どっちよ?それに本当に人間だったの?猫耳が垂れてて見えなかっただけじゃないの?』
『判らないわ。でも、案外寝ぼけてただけかもしれないのよ。お昼寝の時間の頃らしいから』
『じゃあ、きっと寝ぼけてたのよ。うん、間違いない!!』
『それより、なぁんかあの子から人間の匂いがしてる感じなんだけど!?』
出掛けるタイミングを失い2匹の猫獣人の会話を聞いていたリナに近寄り匂いを嗅ぎに近寄ってきたのでリナは急いで
『そんな事ないですよ~。笑。では、急ぎますので~さようなら~』
リナは人生(猫生?)で1番最速の速さで走ってその場を離れた。
(昨日の私の姿が見られてた!?でも、人間の姿だったって言ってた…取り敢えずまずは【あそこ】に行ってみないと!)
リナは〘元の世界で〙通いなれた道を通って行くと、急に見覚えの無い通りに出た。
(確かこの道をまっすぐ行って、2つ目の角を右に曲がると会社が入ってる5階建てのビルが建ってたはずなんだけど?)リナの目に映った光景は、見慣れたビルではなく大きな樹が1本と木で出来たベンチが一つだけ置かれた広場だった。広さ的にはビルが建ってた敷地面積と同じぐらいで、周りは低い建物ばかりなので陽当たりが良く、今もベンチの上で眠っている仔猫が居た。
リナは暖かい陽だまりで気持ち良さそうに眠っている仔猫を見ていると、引き寄せられるようにベンチのほうへと向かった。仔猫はリナが近づいても隣に座っても起きる様子は全くなく眠っていた。やがて、空に浮かぶ雲がさっき迄暖かかった陽射しを隠し少しひんやり冷たい風が吹くと仔猫は小さな欠伸をしながら目覚めた。
『あれ?おねいたん、だれ?やわらかいにおいがする』
そう仔猫が言うと不思議そうな表情で周りをキョロキョロと見渡しながらまだ眠そうな目を擦りながら聞いてきた。
『ごめんね、ぼく。起こしちゃった?お姉ちゃんの名前はリナっていうの。よろしくね。ぼくのお名前は何ていうのかなぁ?』
リナが仔猫に名前を聞くと
『ぼくのおなまえは ソラ だよ。』
と答えると、ソラは子供の猫獣人に姿を変えた。
リナは今目の前にいた【言葉を話す仔猫】と思っていたのに
子供の猫獣人に変化したのを目の当たりにして驚いていると
『リナおねいたん、どうしたの?』とリナの顔の前まで近づいて聞いてきた。(こんな小さな仔猫でも姿を変える事ができるなんて!?それなのに私は…ってそんな事より)と
リナはソラに聞いてみる事にした。
『ねぇ、ソラ君。この辺りで大きくて高い建物ってどこにあるか、知ってるかなぁ?お姉ちゃん、そこに行きたいの。』
するとソラは
『おおきくて たかい たてもの??…わかんない』と
言って『それより、おねいたん あそぼ』と誘ってきた
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