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49. 触らないといけない状況なんて、文字通りの手探りだ
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「まず、床は蹴らないんだ。顔を水につけて、力を抜いて、スーッと体を伸ばす」
白宮さんは言われた通りにやってみようとしているようで、さっきからお尻が水から浮き出ては沈んでいく。
(…早速だが、やってみるか)
白宮さんのお尻が水面に現れたタイミングで、俺は下から両腕でお腹と太ももを支えた。
「ひゃっ!?」
白宮さんが顔を上げて、びっくりしたような声を上げる。
「落ち着け。顔を水につけて、力を抜くんだ」
「う、うん…」
白宮さんはまた顔を水につけて、力を抜こうとしているらしい…が、相変わらず背中とお尻だけが水から出ている。
「腰の力を抜いて、体をまっすぐ伸ばすんだ。力を抜く方が優先だ、伸ばすのを意識しすぎると力が入って沈むから」
そう言うと、白宮さんの体が徐々に伸びてきた。
脚が水面に出てきたのを確認して、俺の腕を脚の方へ撫でるようにスライドさせる。
下腹部の、鼠径部の感触を手に感じる。
白宮さんの体がびくりと震えた気がしたが、気づかなかったことにする。
そうして、足首だけを支えている状態になったが、白宮さんが沈む様子はない。
そっと手を離してみても、沈まない。
「ぷはぁっ…はぁ…はぁ…」
「良かったじゃないか。とりあえず第一段階はクリアだな」
息の限界に達して顔を上げて立ち上がった白宮さんに、俺は労いの言葉をかけた。
前回は壁を蹴って進むところから始めたが、多分静止したまま浮く方が難しいと思うので、まずはその感覚から身につけてもらおう。
その方が最終的にも身につきそうなのと…あと、支えるという名目で触る機会が増えるだろう。
「それじゃあもう一回浮いてみて。俺はその間ビート板取ってくるから」
俺はそう言って、プールから出てビート板を借りに行った。
◆ ◆ ◆
その後も俺は足の動きの練習と称して上半身を支えたり、逆に腕の動きに集中するためと言って脚を持ったりと、触れるところはできるだけ触りながら平泳ぎをレクチャーした。
…流石に、股間や胸を直に触ることは尻込みしてしまったが。
しかし、なめらかな白宮さんの鼠径部や太ももを撫で回していると…端的に言って、勃起が収まらない。
臨戦態勢を無理やり水着で押さえつけてはいるが、そろそろ色々な意味で出したくなってくる。なぜなら、結構痛いからだ。
この世界の男性用の服は股間のあたりに少し余裕があって、勃起していてもそこまで圧迫感を感じることはないのだが、水着は数少ない例外の一つである。
いっそトイレにでも行ってシコってしまおうか、なんて考えていると、三大欲求のうちもう一つが姿を表した。
即ち、食欲である。
よりによって白宮さんとプールから上がった瞬間に盛大にお腹が鳴ってしまった。
「…まだちょっと早いけど、もうそろそろお昼ごはん食べよっか」
「はい…」
正直、割と誤算だった。
白宮さんを撫で回すことによって際限なく膨れ上がる性欲に、食欲が覆い隠されてしまっていた。
それに、練習に付き合っているうちに、俺も結構運動していたらしい。
…などと反省会を脳内で繰り広げていると、隣の白宮さんのお腹からも、可愛らしく音が鳴った。
「…私もお腹空いちゃった」
ちょっと恥ずかしそうにお腹を抑える白宮さんに、どうして男女の腹の虫はこうも違うのだと、俺はそこはかとない理不尽さを感じたのだった。
白宮さんは言われた通りにやってみようとしているようで、さっきからお尻が水から浮き出ては沈んでいく。
(…早速だが、やってみるか)
白宮さんのお尻が水面に現れたタイミングで、俺は下から両腕でお腹と太ももを支えた。
「ひゃっ!?」
白宮さんが顔を上げて、びっくりしたような声を上げる。
「落ち着け。顔を水につけて、力を抜くんだ」
「う、うん…」
白宮さんはまた顔を水につけて、力を抜こうとしているらしい…が、相変わらず背中とお尻だけが水から出ている。
「腰の力を抜いて、体をまっすぐ伸ばすんだ。力を抜く方が優先だ、伸ばすのを意識しすぎると力が入って沈むから」
そう言うと、白宮さんの体が徐々に伸びてきた。
脚が水面に出てきたのを確認して、俺の腕を脚の方へ撫でるようにスライドさせる。
下腹部の、鼠径部の感触を手に感じる。
白宮さんの体がびくりと震えた気がしたが、気づかなかったことにする。
そうして、足首だけを支えている状態になったが、白宮さんが沈む様子はない。
そっと手を離してみても、沈まない。
「ぷはぁっ…はぁ…はぁ…」
「良かったじゃないか。とりあえず第一段階はクリアだな」
息の限界に達して顔を上げて立ち上がった白宮さんに、俺は労いの言葉をかけた。
前回は壁を蹴って進むところから始めたが、多分静止したまま浮く方が難しいと思うので、まずはその感覚から身につけてもらおう。
その方が最終的にも身につきそうなのと…あと、支えるという名目で触る機会が増えるだろう。
「それじゃあもう一回浮いてみて。俺はその間ビート板取ってくるから」
俺はそう言って、プールから出てビート板を借りに行った。
◆ ◆ ◆
その後も俺は足の動きの練習と称して上半身を支えたり、逆に腕の動きに集中するためと言って脚を持ったりと、触れるところはできるだけ触りながら平泳ぎをレクチャーした。
…流石に、股間や胸を直に触ることは尻込みしてしまったが。
しかし、なめらかな白宮さんの鼠径部や太ももを撫で回していると…端的に言って、勃起が収まらない。
臨戦態勢を無理やり水着で押さえつけてはいるが、そろそろ色々な意味で出したくなってくる。なぜなら、結構痛いからだ。
この世界の男性用の服は股間のあたりに少し余裕があって、勃起していてもそこまで圧迫感を感じることはないのだが、水着は数少ない例外の一つである。
いっそトイレにでも行ってシコってしまおうか、なんて考えていると、三大欲求のうちもう一つが姿を表した。
即ち、食欲である。
よりによって白宮さんとプールから上がった瞬間に盛大にお腹が鳴ってしまった。
「…まだちょっと早いけど、もうそろそろお昼ごはん食べよっか」
「はい…」
正直、割と誤算だった。
白宮さんを撫で回すことによって際限なく膨れ上がる性欲に、食欲が覆い隠されてしまっていた。
それに、練習に付き合っているうちに、俺も結構運動していたらしい。
…などと反省会を脳内で繰り広げていると、隣の白宮さんのお腹からも、可愛らしく音が鳴った。
「…私もお腹空いちゃった」
ちょっと恥ずかしそうにお腹を抑える白宮さんに、どうして男女の腹の虫はこうも違うのだと、俺はそこはかとない理不尽さを感じたのだった。
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