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88. 同じではなく、一歩先へ
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白宮さんは床に両膝をついて、俺に少し足を開かせた。
そしてその間に入って、俺の勃起したモノを両手で包み込むように握った。
「えーっと…?」
「ほら、互いにイくところは見たけど…互いにイかせたことはないなって思って」
言われてみればそうだ。
白宮さんと知り合って本当に最初の頃に白宮さんのオナニーを見たし、白宮さんの目の前でオナニーをしたこともあった。
でも確かに、互いに対してやったことはなかった。
「一応聞くけど、無理はしてないんだな?」
慣れるためと言いつつ互いに触れることをほとんどしてこなかったくらいには、白宮さんは異性に触れる・触れられることが苦手であると認識していた。
夕食前の会話で、俺に対しては平気になったとも言っていたが、対象が性器となれば話は別かもしれない、と思ったのだ。
「大丈夫。見たことはあるし、変わらない…と思う」
そう言って、白宮さんは手をゆっくりと上下に動かし始めた。
ただでさえ完全に張り詰めていたところに甘い刺激を加えられるとそれだけで果ててしまいそうになるが、この一瞬で終わってしまうのは情けないし勿体ない。
俺は両手を伸ばし、白宮さんの胸元へ滑り込ませ、先端を人差し指でなで上げた。
「ひゃんっ…?」
「気にしないで、続けて」
互いにやると言ったのだから、俺ばかりがされるのではそれは違うだろう、という勝手な解釈で、俺は白宮さんの乳首を弄り始めた。
反応はすぐにあった。突起の上を往復させる指に抵抗が出てくる。
心なしか、白宮さんの手のスピードが上がった気がする。
絶頂に向けて、快感が着実に溜まっていくのを感じる。俺は、固くなった乳首を人差し指と中指で挟んで、その状態で手を動かして刺激を与えてやる。
俺の息も、白宮さんの息も、もう激しくなっている。
ダメだ、射精する――そう思った瞬間に、俺は指を離し、先端に爪を立てて軽く押し込んでやった。
同時に、腰が跳ね上がる。
「んんっ!?」
白宮さんは上半身をビクリと震わせた。
動いた顔の位置に、俺の放出した熱い迸りがかかっていく。
白濁が、白宮さんの快感に満ちた表情を満遍なく汚していく。
やがて射精が止まると、俺は荒く息をついて椅子に座り直した。
「気持ちよかった?」
「それはもう」
「…でも、まだ元気そうだね」
その通りで、俺はまだ勃起している。
「お風呂、早めに上がろっか。続き、しよ?」
それから、白宮さんはシャワーで顔にかかった精液を苦労して洗い落とし、俺は体を洗って、二人で浴槽へと戻った。
◆ ◆ ◆
「もう寝るの?早いね」
「まぁ、明日も文化祭があるので…」
白宮さんのお母さんに、俺はそう答えた。
「それじゃ、おやすみなさい」
「はい、おやすみなさい」
軽く挨拶を交わしてから、白宮さんの部屋に向かう。
ベッドの他に、布団が敷いてある。これが俺の寝るところだ。
「電気消すね」
白宮さんはリモコンを手にとってボタンを押した。
電子音がなって、光が消える。ただし、完全には消えず、常夜灯が残った。
暗くなると、感覚が鋭敏になる。
その感覚は、さっき射精したとは思えないほど大きく固くなった己のイチモツに集中する。
期待に膨らんでいるのだ。好きな子に抜いてもらえるとなれば、向こうの世界じゃそれだけで一大事だし、今の俺にとっても一大事であった。
「それじゃ、寝転がって」
俺は素直に枕に頭を置いて、仰向けになった。
そしてその間に入って、俺の勃起したモノを両手で包み込むように握った。
「えーっと…?」
「ほら、互いにイくところは見たけど…互いにイかせたことはないなって思って」
言われてみればそうだ。
白宮さんと知り合って本当に最初の頃に白宮さんのオナニーを見たし、白宮さんの目の前でオナニーをしたこともあった。
でも確かに、互いに対してやったことはなかった。
「一応聞くけど、無理はしてないんだな?」
慣れるためと言いつつ互いに触れることをほとんどしてこなかったくらいには、白宮さんは異性に触れる・触れられることが苦手であると認識していた。
夕食前の会話で、俺に対しては平気になったとも言っていたが、対象が性器となれば話は別かもしれない、と思ったのだ。
「大丈夫。見たことはあるし、変わらない…と思う」
そう言って、白宮さんは手をゆっくりと上下に動かし始めた。
ただでさえ完全に張り詰めていたところに甘い刺激を加えられるとそれだけで果ててしまいそうになるが、この一瞬で終わってしまうのは情けないし勿体ない。
俺は両手を伸ばし、白宮さんの胸元へ滑り込ませ、先端を人差し指でなで上げた。
「ひゃんっ…?」
「気にしないで、続けて」
互いにやると言ったのだから、俺ばかりがされるのではそれは違うだろう、という勝手な解釈で、俺は白宮さんの乳首を弄り始めた。
反応はすぐにあった。突起の上を往復させる指に抵抗が出てくる。
心なしか、白宮さんの手のスピードが上がった気がする。
絶頂に向けて、快感が着実に溜まっていくのを感じる。俺は、固くなった乳首を人差し指と中指で挟んで、その状態で手を動かして刺激を与えてやる。
俺の息も、白宮さんの息も、もう激しくなっている。
ダメだ、射精する――そう思った瞬間に、俺は指を離し、先端に爪を立てて軽く押し込んでやった。
同時に、腰が跳ね上がる。
「んんっ!?」
白宮さんは上半身をビクリと震わせた。
動いた顔の位置に、俺の放出した熱い迸りがかかっていく。
白濁が、白宮さんの快感に満ちた表情を満遍なく汚していく。
やがて射精が止まると、俺は荒く息をついて椅子に座り直した。
「気持ちよかった?」
「それはもう」
「…でも、まだ元気そうだね」
その通りで、俺はまだ勃起している。
「お風呂、早めに上がろっか。続き、しよ?」
それから、白宮さんはシャワーで顔にかかった精液を苦労して洗い落とし、俺は体を洗って、二人で浴槽へと戻った。
◆ ◆ ◆
「もう寝るの?早いね」
「まぁ、明日も文化祭があるので…」
白宮さんのお母さんに、俺はそう答えた。
「それじゃ、おやすみなさい」
「はい、おやすみなさい」
軽く挨拶を交わしてから、白宮さんの部屋に向かう。
ベッドの他に、布団が敷いてある。これが俺の寝るところだ。
「電気消すね」
白宮さんはリモコンを手にとってボタンを押した。
電子音がなって、光が消える。ただし、完全には消えず、常夜灯が残った。
暗くなると、感覚が鋭敏になる。
その感覚は、さっき射精したとは思えないほど大きく固くなった己のイチモツに集中する。
期待に膨らんでいるのだ。好きな子に抜いてもらえるとなれば、向こうの世界じゃそれだけで一大事だし、今の俺にとっても一大事であった。
「それじゃ、寝転がって」
俺は素直に枕に頭を置いて、仰向けになった。
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