女の子がエロい服を着てる世界でもラブコメはできる!

キューマン・エノビクト

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133. 後に残るのは、二人の時間

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「いやー、美味かった」
「きれいに作るにはまだ練習必要そうだね」

 チョコレート作りは、無事大成功を収めた。
 皆も満足してくれたようで何よりだ。

「次のバレンタインが待ち遠しいね」
「ホワイトデーはオレもチョコ作るからな」

 浜場と島地が仲良く話すそばで、美香と俺、そして片理さんも話をしていた。

「今日ありがとね、呼んでくれて。楽しかった」
「こっちこそ」
「白宮さんも、また一緒に遊ぼうね!あ、あと買い物にも行こうね」

 そう言って、片理さんは美香の胸に手を伸ばし、さっき島地にやったように指先で乳首をつついた。

「ひゃっ、や、やめてください…」
「おー、こっちも敏感」

 一通り左右どちらも弄り回して勃起させたら満足したのか、片理さんは手を離した。

「それじゃ、オレたちは帰るわ」
「あたしも帰るね。また学校でね」

 そうして、チョコレートの余りをバッグに入れて、三人は帰っていった。

「…さて、美香は帰らなくていいのか?」
「二人でいられるせっかくの機会だしね。ね、部屋行っても良い?」
「いいぞ」

 俺たちはリビングから俺の部屋に移った。
 …正直、美香がこの部屋にいる光景はまだ慣れない。

「ふぅー…疲れたー…」
「お菓子作りって大抵体力必要だからな」

 俺はベッドに腰掛けながら言った。
 美香も俺の隣に座った。

「来年…てか、ホワイトデーのときもチョコ作るね。お礼しなきゃいけないし」
「俺も作るぞ。もらったのは一緒だしな」
「互いにチョコ贈りあうバレンタインも楽しいね」

 そこで会話が途切れて、ほんの少ししてから、美香は再び口を開く。

「話題変わるんだけどさ。片理さんたちと買い物行くって言ったじゃん?」
「ああ、あれな。アクセサリーのやつ」
「そう。それで、その…乳首につけるやつが落ちないか心配だから、…オナニー、しようと思ってるんだよね」
「…そうか」

 反応に困る…!
 それを報告されても、どう返せばいいかわからない…
 何を求めているのかなんとか探ろうとするが、それは美香の次の言葉で明らかになった。

「そうなんだけど…その、私、乳首でオナニーってやったことなくて…だから…えっと…」

 そして、美香は俺の手を取り、胸へと持っていった。

「…触ってみてほしいな…って」
「…な、なるほどな」

 か、可愛い…!
 これは多分アレだ。イチャイチャしたいから、その口実にそれを持ってきただけだ。
 ――ならば、全力で応えてやらねばならないな。

「じゃあ、仰向けになって」
「えっ?」
「触るから、ベッドに寝転がって」
「う、うん」

 後ろから抱きつくようにすることも考えたが、せっかくベッドがあるのでそこに寝させることにした。

「ちょっと待ってて」

 そして、俺はクローゼットを漁る。
 制服についているネクタイを取り出した。

「これで目隠ししようと思うんだけど、良い?」
「目隠し…」
「ほら、視覚情報が遮断されるとより敏感になれるって言うしさ」

 適当なことを言う。あながち嘘でもないだろうが、九割方は俺のわがままを通すための方便だ。

「じゃあ…お願い」
「よし」

 ネクタイで美香の目の部分を覆い、後ろで結ぶ。

「痛くない?きつかったりは?」
「うん、大丈夫」
「それじゃ、触っていくよ」

 俺はベッドの上に乗り、美香にまたがるようにして胸へと手を伸ばした。
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