甘いの辛いのどっちにするの?

ずんだもち

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本編 第一章 過去の傷跡編

2.カレー事変

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一「さぁ始まりました!カレー対決!ルールはカレーをそれぞれ作り、巳織さんに食べてもらう。そして勝敗を決めてもらいます!勝負するは私、何でもできる天才少年こと不知火一織、対するは、バカでアホで間抜けで、、、」

二「いつまでやってんだ?あぁ?」

 二織が一織を睨む。
 また、2人の間にバチバチとした空気が静かに流れる。
 もしかしてまたさっきみたいな感じなるの?巻き込まれるの絶対やなんだけど

「ちょっと兄さんたちいいかげんに、、、」

ぐー。

 急に僕のお腹の音が鳴る。
(うわっ最悪、なんでこのタイミング!)

 すると二織が突然、吹き出した。

二「ギャハハ!グゥーて笑笑、腹の虫がウルセェなぁ?巳織~www

 笑いこげながら二織兄さんがいう。

一「そうですね、巳織さんのお腹が抗議されておりますね」

 一織は冷静に分析するように僕を見る。それが余計にムカつく!

巳「笑わないで!!」

二「じゃ、巳織が餓死しちまうまえに、さっそくはじめっかぁ」

 ギロっと二織兄さんを睨む。
 (……絶対わざとじゃん。あの人、こうやってからかって楽しんでるのほんと性格悪い)

 そんな僕の視線を完全に無視して、一織と二織はカレー作りを開始した。
 2人は手際よく野菜を切って、鍋をかき混ぜていく。
 スパイスの香りがふわりと広がって、思わずお腹がまた鳴りそうになる。
 うん、香りは完璧。見た目も完璧。
 ……今のところは、だけど
 先程二人がお互い言っあっていた「碌なことがない」という言葉がどうにも引っかかっていた。
 そう思った、その瞬間だった。

 2人は同時に、それぞれの鍋に“何か”をぶち込んだ。

 一織は――砂糖を大量に。
 二織は――唐辛子を山ほど。 

一瞬で美味しそうに見えたカレーが白と赤の地獄絵図とかした。

巳「は?ちょっとまって兄さんたち、何してるの?」

二「何って何だ?」 

一「どうかされました?」

 (いやいや、どうされたんですかじゃない。こっちが聞きたい。何その量。もうカレーが見えなくなるレベルで入れてるけど)

巳「いやいや、なにそれ?」

二「そんなに気になっか!しゃあねぇなぁー紹介すんぜぇ、これが俺の究極の刺激カレーだ」
一「そんなに興味を持ってもらえて光栄です。こちらは、究極の癒しカレーです」

 得意げに二人がが言い放つ。

巳「いや、そんなん食べたら病院行きだよ?」

二「だって言われてんぞ笑笑」

一「ですって言われてますよ」

巳「いや、どっちもだよ!」

 二つの地獄のカレーライスは無事ご飯と一緒に盛り付けられて完成し、僕の前に並べられた

一「さぁ、では」

2人がルーをスプーンですくい、僕の前に差しだす。

一「どっちにしますか?」
二「どっちにすんだぁ?」

巳「いや、どっちも絶対無理だからー!!!」

 結局、僕は普通のレトルトカレーを食べることにした
 2人は最後まで「一口だけでも!」ってしつこく迫ってきたけど、普通に断った。こんなもの食べたら普通に死ぬ。

 ……なお、2人は何事もなかったように、自作の超甘カレーと超辛カレーを平然と食べていた。
 いや、それ食べ物じゃなくて兵器だから。
 (二人はいつか絶対入院するね、うん、絶対。) 



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