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15話

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一旦ガリュウをつれて村に戻ろうとも考えたがこいつがまだ裏切るとは限らなかった。
だからと言って、このままフェンリルがいる反対のほうに向かっても作戦もなしに倒せるとは思えない。

「とっととその、フェンリルがいる場所にいきませんか?」

「待ってくれ。作戦もなにもなしに俺たちで勝てるのか?」

「じゃああなたは、そのフェンリルの弱点とか知っているのですか?」

知らない。そんなの知っていたら、こんなやつ誘って討伐しに行こうなんて言わない。

「その顔は知らないようですね。考えても無駄でしょう。負けるときは負けるのです。」

こいつに言われるのはなんか癪だがその通りでもある。

「わかった。確かこの近くに、王国があってその宮殿の中で目撃されたのが最後だ。一ヶ月くらい前の話みたいだがな。」

「なるほどあそこですか。その近くなら、私が一回下見に行きましたよ。確かに宮殿の中までは、入っていませんが。」

それなら別の場所に移動した可能性があるわけか。

「それでも、一度言った方がよいでしょう。何かヒントになるかもしれませんので。」

「そうだな。道案内頼む。」

こうして謎の二人によるパーティーが完成した。
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