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1章 魔術探偵誕生
17話
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「それじゃあ、晴輝はその異次元にいると言うことですか?」
『そうだね。』
先程まで、俺との会話をスピーカーにして、真冬と今回の事情を説明してもらった。
真冬の方はこの話に対して疑うことはせず、黙々と拓真の話を聞いていた。
『と言うことで救出の決行は明日だ。こっちも準備ってのがあるから。
えーっと探偵さんに変わってくれる?』
「わかりました。私に何か手伝いができることはありますか?」
『そうだね~、救出している間、弟君の部屋に誰も入らせないようにしてくれると助かるかな。色々と危ないかもしれないから。』
そうなの?それ初めて聞いたけど・・・
「わかりました。」
『それじゃあ、そろそろメガネ探すの再開させるよ。』
「ああ。すまなかった。それじゃ、また明日。」
俺が言い終わる前に切れた。
結局、俺も拓真も茜の事は一言も話すことはしなかった。
「あれが、魔術師何ですか?初めてお話しました。」
電話が切れたとたん、真冬は、輝かしい目で俺に問いかけた。実は少し興味があったらしい。
さすがは兄弟と言ったところか。
やはり似たような物を好きになるのかもしれない。
「でも、驚きました。はる、弟が魔術に手を出していたなんて・・・」
まあ、そうだろう。一般的にはあまり信じなかったり、ゲームや漫画みたいな非現実的な物だ。
「・・・カッコいいことしやがって・・・」
そっちなんだ。
やっぱ、兄弟なんだな。
「ところで、先程まで話していたあの方は、探偵さんの所の人ですか?」
「いや。昨日、聞き込みの延長線で知り合ったばかりなんだな。」
「そうなんですか、この事務所源さんだけしか見たことがなかったので。てっきり」
「ああそうか。そうだよ。今は俺一人かこの事務所にはいないんだ。」
「それじゃあ、お仕事大変なじゃないんですか?」
「正直大変だよ。でも辞める訳にはいけないんだ。」
「え?」
「俺を探偵に誘ってくれた人がいるんだけど、その人が今、入院中なんだ。その人が復帰するまで、ここは辞めることはできないんだ。」
「すみなせんそんなこと聞いちゃって。」
真冬は俺に申し訳なさそうに頭を下げた。
「いいよいいよ。別に気にしてないから。それにこれは、俺が勝手にやってることだから。彼女が『辞めろ』と言えばすぐにでも辞めるつもりだよ。」
本当はその言葉がほしいのかもしれない。
「 そ、それに・・・人探しは俺ができる唯一のことだから。」
しばらくの間俺たちは、会話しなかった。
彼女なりに気遣いをしているのだろう。俺もこの事をあまり話したくないというのもあるが、この空気で他の話題に移すことができなかった。
『そうだね。』
先程まで、俺との会話をスピーカーにして、真冬と今回の事情を説明してもらった。
真冬の方はこの話に対して疑うことはせず、黙々と拓真の話を聞いていた。
『と言うことで救出の決行は明日だ。こっちも準備ってのがあるから。
えーっと探偵さんに変わってくれる?』
「わかりました。私に何か手伝いができることはありますか?」
『そうだね~、救出している間、弟君の部屋に誰も入らせないようにしてくれると助かるかな。色々と危ないかもしれないから。』
そうなの?それ初めて聞いたけど・・・
「わかりました。」
『それじゃあ、そろそろメガネ探すの再開させるよ。』
「ああ。すまなかった。それじゃ、また明日。」
俺が言い終わる前に切れた。
結局、俺も拓真も茜の事は一言も話すことはしなかった。
「あれが、魔術師何ですか?初めてお話しました。」
電話が切れたとたん、真冬は、輝かしい目で俺に問いかけた。実は少し興味があったらしい。
さすがは兄弟と言ったところか。
やはり似たような物を好きになるのかもしれない。
「でも、驚きました。はる、弟が魔術に手を出していたなんて・・・」
まあ、そうだろう。一般的にはあまり信じなかったり、ゲームや漫画みたいな非現実的な物だ。
「・・・カッコいいことしやがって・・・」
そっちなんだ。
やっぱ、兄弟なんだな。
「ところで、先程まで話していたあの方は、探偵さんの所の人ですか?」
「いや。昨日、聞き込みの延長線で知り合ったばかりなんだな。」
「そうなんですか、この事務所源さんだけしか見たことがなかったので。てっきり」
「ああそうか。そうだよ。今は俺一人かこの事務所にはいないんだ。」
「それじゃあ、お仕事大変なじゃないんですか?」
「正直大変だよ。でも辞める訳にはいけないんだ。」
「え?」
「俺を探偵に誘ってくれた人がいるんだけど、その人が今、入院中なんだ。その人が復帰するまで、ここは辞めることはできないんだ。」
「すみなせんそんなこと聞いちゃって。」
真冬は俺に申し訳なさそうに頭を下げた。
「いいよいいよ。別に気にしてないから。それにこれは、俺が勝手にやってることだから。彼女が『辞めろ』と言えばすぐにでも辞めるつもりだよ。」
本当はその言葉がほしいのかもしれない。
「 そ、それに・・・人探しは俺ができる唯一のことだから。」
しばらくの間俺たちは、会話しなかった。
彼女なりに気遣いをしているのだろう。俺もこの事をあまり話したくないというのもあるが、この空気で他の話題に移すことができなかった。
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